Alchemist Yuki's Strategy

何処までも広がる真っ白な世界。

まるでゲームを開始した時と同じ様な光景に呆然としていると、唐突にメッセージが現れた。

《【世界（ワールド）クエスト】【運命（ディスティニー）クエスト】『Another World Online：βテスト』をクリアしました》

【世界（ワールド）クエスト】【運命（ディスティニー）クエスト】

『Another World Online：βテスト』

参加条件

・一定以上の能力保持者

達成条件

・一定期間内の評価点により変動

失敗条件

・一定期間内の評価点が指定値に届かなかった時

達成報酬

参加者報酬

・防具『ゲート・ギア』

・道具『擬似魂核』

・悪影響のある記憶、及び不要な情報の削除、改竄

参加者貢献度ランダム報酬

貢献度18%

・評価点＋1829P

エクストラ評価報酬

白銀の神

星振りの龍

射手の使徒

太陽鳥

四霊の踏破者

英雄の欠片LV10MAX

英雄の卵LV4

・評価点＋4000P

全体報酬

・救済支援

《素体評価：836P》

《個別評価：6217P》

《全体評価：340P》

《個体名『宮代拓哉』合計評価点：7393P》

《個別報酬：『ゲート：ギア』×3『擬似魂核』×3『優先合一権』×4》

《評価点残量は『宮代拓哉』周辺の能力者に自動分配されます》

《固有空間のアイテム回収が完了しました》

《能力の反映、合一化は停止されました》

《素体の分解が完了しました》

《世界を隔離……完了、異分子の抹消を開始、閉鎖世界を加速します…………》

《記憶の削除、改竄を開始します……現在の進行度：0.38%》

《……異分子の一定量抹消を完ーー

◇

ふと、眼が覚めると朝だった。

カーテン越しに差し込む日の光が仄かに室内を照らしている。

被っていたヘッドギアを外し、ベットの下に入れておく。

リビングに降りると、其処には、制服の上にエプロンを着けた雪がいた。

そう言えば今日から学校だったな。

「タク、おはよう」

「おう」

椅子に腰掛け雪が料理をする音を聞く。

……さて、と……発売日は夏、３つ分の先行予約はとったし……夏の予定をしっかり開けとかないとな。

差し当たって今日のテストだが……。

「……ユキ、山張ってくれ」

「……はぁ、仕方ないなぁ」

雪はポニーテールをさらりと揺らし、呆れた様な顔で此方を振り返った。