Another Arcadia Online
Amnesia coming back?
最近、妙な夢を見る。
そんなことあるはずがないのに、美鈴が私に悪口を言ってくる夢だ。バカだの、お姉ちゃんのせいで私は……お姉ちゃんなんか死んじゃえ!っていう夢をよく見る。
「美鈴って私に死んじゃえとかいったことないからちょっと新鮮だったよ」
見舞いにきた美鈴にそう告げる。
美鈴は顔色を一気に悪くした。どうかしたんだろうか。あ、夢でも自分が言ったっていうことが嫌だったんだろうか。美鈴は私が好きだしな。それが気に食わないのかもしれない。
「でも、最近こんな夢見るんだよ。ごめんね。聞きたくなかったでしょ?」
「……いや、いいよ。……これも私が受けるべき罰だし」
最後のほうはなんて言っているか聞き取れなかった。
「……記憶、戻ってきてるのかもね」
「これが戻る兆候なのかな。いや、自分がわからなくなるっていう記憶喪失じゃなかったし特に気にしてなかったけど……」
「……えっと、気にしてほしい。思い出したら、なんか、お姉ちゃんは壊れてしまいそうだからさ」
「今までいじめられてたしそう簡単に壊れるわけないと思うけど」
「……でも」
美鈴は心配そうに私に向かっていってきた。
昔もこういうのあったな。気が付いたらベッドの上で、ずっと放心状態でいた。壊れていたんだと思う。その私を見て美鈴は悲しそうな顔をした。
あの時とまるで変わってないな。
……そういえば、なんで私はあの時自殺なんかしたんだ?
昔はぶっ壊されていたけれど、今は違う。
何かに裏切られていたような気がした。周りに裏切られて、周りを信用しなくなって。美鈴にもなんか当たっていたような感じもしなくはない。
思い出せそうでなかなか思い出せなかった。
「お、お姉ちゃん! それよりゲームしようよ! 私、」
美鈴がそう切り出した。
私は疑問に思いながらも美鈴がやろうとしているゲームをすることにした。A2O以外のゲームを手渡され、それをやってとのこと。
が、頑張ります。