――その頃、例のラブホでは俺へのアピール動画を送り終えた真琴ちゃん、洋子ちゃん、亜砂里ちゃんが‥‥それぞれある程度自らの納得がいく動画が撮れたのか、息を切らせて少しクッタリしていた。

三人とも着衣を乱し、ロリ諸氏には垂涎モノの極上ちっぱいやタテスジも露わになっている。この状況下、「あの」変態女が平静を保っていられるわけもなく、

「ハァハァ‥‥も、もうダメッ!!!美咲っちもトイレでいないし、誰が何と言おうがオナッちゃうからねッ!!!」

翔子は羞恥心のカケラもなくガバッと勢いよくスカートをまくるとパンツを脱ぎ捨て、既に大洪水状態の秘所に中指を根本深く突き入れた。

「――って翔ちゃん、丸聞こえだから!!!こうなったら私もカミングアウトして思い切りオナッちゃおうかしら‥‥」

我を失っている幼女三人をオカズに痴女二人が欲望をむき出そうとした瞬間、

ピピピッ!ピピピッ!

幼女達を救ったその機械音は、この状況にオロオロする晶ちゃんのポケットから発せられていた。

奈々ちゃんのようにスマホではないが、緊急連絡用に子供用の携帯を持たされていたようだ。その着信音だった。

「あっ、お電話‥‥お母さんかな」

取り出して応答すると、そこには全く予想外の声が帰ってきた。

「‥‥晶ちゃん、奈々だよ。クスッ‥‥おにーさんの赤ちゃんの素、美味しかった?でももう、二度と味わえないからね?だって今から‥‥奈々がぜんぶもらっちゃうから。電話切っちゃダメだよ?おにーさんのほんとーの気持ちも、ぜんぶ聞いてもらうから」

――俺は拘束もされていないのに、完全に金縛り状態に陥っていた。

相変わらず満面の笑みの七菜ちゃん、この世の終わりかのように不安そうな表情の岐香姉ちゃん、据わった瞳のまま口だけで微笑む奈々ちゃん‥‥こんな三人に覗き込まれては身動きなんてとれないのも当然だ。さらに、

「うわっ!?」

突然右目の視界が奪われた!

「にーさま、これからリアルタイムに私たちの行為を晶ちゃんに聞いて貰います。少しの間、これで目を瞑っておいてくださいね?」

それはまさしく、七菜ちゃんのパンツによる視界の遮断だった。そしてすぐに左目の視界も奪われる。

「おにーさん、まずは晶ちゃんに完全に諦めてもらうからね?よーく考えて答えだしてね?」

言うまでもなく奈々ちゃんのパンツだ!

さらにまさかの――

「んぅっ!?」

鼻先から口にかけて覆われた‥‥香しくも懐かしいこの匂い!

「お姉ちゃんね‥‥もう恥ずかしがってなんかいられないわ。裕ちゃんの性欲は、全部お姉ちゃんが受け止めてあげるしか‥‥ないんだよね?やっぱり」

「晶ちゃん、お電話だれから?」

「え、えっと、その‥‥」

躊躇していると、独特の病みを発動し続ける真琴ちゃんが静かに口を開く。

「‥‥奈々ちゃんからだね?お兄さん、かわいそう‥‥。妹だけど、もう仕方ないよね?だって、私のお兄さんにひどいこといっぱいしちゃってるんだもん。あっちにはお母さんと奈々ちゃん、それにもう一人、危ない人がいるんだよね‥‥?でも、こっちは私と晶ちゃん、洋子ちゃん、亜砂里ちゃん‥‥三人と四人じゃ、私たちのほうが強いよね?」

ま、まさかの展開!?ヤンデレ姉妹の直接対決に実母まで絡んだら一体どうなってしまうんだ!!!

晶ちゃん、洋子ちゃん、亜砂里ちゃんも状況を察したらしく、あちらの三人に俺を寝取られるぐらいなら共同戦線を張った方が良いと踏んだのだろう。なかなかヤバめの顔つきでお互いにアイコンタクトを取り合ってコクリと頷いていた。

「待っててね、お兄さん。イケナイ妹の奈々ちゃんを、お姉ちゃんの私が思い切りメッてしてあげるからね‥‥」

いまだ傷口の塞がらない指を咥え、意図的にその先に歯を立てる真琴ちゃん。口元からはヨダレに混じった赤い何かが伝っていた‥‥。