翌日、丁度休みだったので、ゲーム開始と同時にログインした。

そして何もない部屋で早速キャラ作成をするわけだが、面倒なのでランダムを選択。そしてステータスと職業はどうやらランダムではなく、最初から決められていた。俺の場合は召喚師だった。モンスターとか召喚するやつだな。別にゲーム攻略を優先するつもりはないし、のんびりモンスターたちと世界を旅できるならそれはそれで夢があると思う。結果オーライというやつだ。

インフォメーションに従い、召喚師としてチュートリアルを受ける。

『Elysion(エリュシオン) Online(オンライン)にようこそ。

このゲームはVRMMOです。皆さんに異世界を体験していただくために作られたゲームです』

最初の挨拶が終わり、そこから説明が始まる。

まず戦闘について、これについては自由だった。殴ろうが蹴ろうが現実でダメージが入る攻撃は全てダメージが入るらしい。ただしスキルを取得し、スキルを使ったほうがダメージは上がるという話だ。

更にダメージについて、落下ダメージや水中ダメージなどがある。落下ダメージは家の二階から飛び降りたらダメージが発生するというものだ。高度により、ダメージが大きくなるという設定らしい。ペガサスに乗って空を飛んでいて、落馬したら、助からないってことかな。普通にトラウマレベルだと思うが。

水中ダメージも同じだ。水中に潜っていると発生するダメージ。水泳などの水系のスキルで軽減や無効化できるらしい。

次にスキルについてスキルの区分は大きく分けて6種類あるらしい。

基本スキル

行動に補正がかかるスキル。

例:素手、水泳など

武技スキル

武技が使えるようになるスキル。

武器を普通に使用するだけでスキルレベルは上昇していく。

例:片手剣、杖など

生産スキル

生産技能が使えるようになるスキル。

スキルを使用するだけでスキルレベルが上昇していく。

例:採取、伐採、採掘、鍛冶など

魔法スキル

魔法が使えるようになるスキル。

スキルを使用するだけでスキルレベルが上昇していく。

例:火魔法、風魔法など

限定スキル

職種などで限定に覚えるスキル。

スキルを使用するだけでスキルレベルが上昇していく。

例:召喚魔術、錬金術、忍術、闘気など

特殊スキル

特殊な条件を満たして解放される上記区分に属さないスキル。

スキルを使用するだけでスキルレベルが上昇していく。

これらのスキルにはオートと手動で使用されるものがあるらしい。全部オートでよくないかと思ったがダメなんだろうな。特殊スキルに例がないのはネタバレになるか。

次は武技の説明。これは俗に言う必殺技だ。武技スキルに区分されるものはそれぞれ武技があるらしい。

武技には待機時間がないが、ある程度決まった動きになるらしい。当然か…何も知らない人が達人の技が使えたら変だわな。

次は気になる魔法スキル。これには詠唱時間がある。弱い魔法は短く、強い魔法は長くなる。また詠唱中は動けず、攻撃を受けるとキャンセルさせる仕様らしい。強力な反面、スキが多いスキルといった感じか。魔法にもそれぞれ特徴もあるそうだ。例えば火魔法は攻撃魔法が多く、光魔法は回復などの補助、闇魔法は状態異常という話だ。

次にシステムの話だ。

まずは怯みシステム。クリティカル判定の攻撃、武技及びスキルの失敗などで怯むことになる。怯むと数秒動けなくなる。この怯みシステムがあるせいで武技やスキルは迂闊に使えないだろうな。

更にチェインシステム。これは連続攻撃時に発生するダメージボーナスだ。攻撃が続けば続くほど、ダメージが加算させるらしい。

続いて召喚師の説明。

召喚師は召喚魔術を使用し、召喚獣を召喚する職業。召喚獣の召喚は一日一回。更に召喚獣の召喚は失敗するケースがある。成功率は召喚魔術のスキルレベルに依存。初回は確定らしい。

しかし制限厳しくないか!? だって、ずっと失敗したら、ずっと一体ってこと? さすがにそれはないだろ…何か救済のシステムがあるのかな?

召喚獣の種類は大きく二種類。動物系モンスと亜人種。これについての説明はそれだけだった。例を出したらつまらないってことか。言っても良いのに。

これで召喚師の説明は終了した。次はいよいよ召喚だ。