Elysion Online - Dragon Newt and Summoner

# 121 Silver Wolf and Wilderness Cave

お待ちかねのグレイの進化だ!どんなものものになるか楽しみだ。

早速見てみよう。

シルバーウルフ

1つだけだから迷う必要はないな!一応説明も見てみよう。

シルバーウルフ…銀色の美しい毛並みを持つ狼。毛を銀の硬度まで高めることができ、疾風の速さを有する。銀の爪と銀の牙で敵に襲い掛かり、銀狼の咆哮は敵を吹っ飛ばす。

能力てんこ盛りだ。めっちゃ強くなりそうじゃん!待ちきれない!いざ進化だ!

名前 グレイ グレーウルフLv16→シルバーウルフLv1

生命力 40→45

魔力  15→25

筋力  50→60

防御力 25→30

俊敏性 50→60

器用値 28→35

スキル

噛みつきLv16 銀の爪Lv1 鉄壁Lv1 気配察知Lv14 夜目Lv11→Lv12 危険察知Lv10 硬化の牙Lv12→銀の牙Lv12 疾風Lv1 咆哮Lv1

グレイの姿は俺と同じ大きさになり、毛並みは美しい銀色。姿も堂々としており、狼の王様みたいだ。

「かっこよくなったな。グレイ」

「ガウ」

グレイが俺に頭をくっつけてくる。撫でろアピールかな?撫でてみるとサラサラした毛並みだ。モフモフもいいがサラサラもいいな。

「リリーにも触らせて~グレイ~」

リリーが触ろうとするとサッと躱し、俺を盾にする。

「なんで触らせてくれないの!?」

ショックを受けるリリーだが、たぶん最初の首絞め事件がグレイの中でトラウマになっているんだと思うぞ。

さてと、今日はもう帰るか。

俺がそう思っていると、俺のローブをくいくい引っ張るグレイ。何か見つけたのか?

グレイの視線の先を見るとそこはキングコブラが潜んでいた穴だ。せっかくだし、覗いてみるか。念の為にメンバーチェンジ。虎徹と白夜を代えて、ゲイルと優牙を召喚する。

俺たちが近づくとそこは巨大な穴だ。まるで洞窟みたい…というか洞窟だな。グレイを先頭に探索を開始をする。

すると早速採掘ポイントを発見。また赤土かな?と思ったら、手に入ったのは土性石だった。

グレイ!ナイス!最高だ!ご褒美に帰ったら、ハチミツジュースを作ってあげよう!

だがこの洞窟はただの洞窟ではなかった。グレイと優牙が何かを警戒する。敵か?

現れたのは複数の空飛ぶガラスのドクロ。識別してみる。

ガラスドクロLv8

通常モンスター 討伐対象 アクティブ

そのまんまかよ。だが、このガラスドクロは普通のドクロじゃなかった。

いきなり火球を撃ってきた。上等だ!

俺がやる気を出すと先頭にいたグレイが何かを溜める。なんだ?

「ワオーン!!」

グレイが叫ぶとそれと同時に衝撃波が発生して、ファイヤーボールを消し飛ばし、ガラスドクロを吹っ飛ばした。

それでガラスドクロがお亡くなりなった。

え?一撃?強くない?

グレイの強さに絶句だが、とりあえず解体してみる。

予想通りの珪石、石灰岩を落とした。しかも結構多い。

これはあれだな。ここでガラスドクロを倒しまくれってことだな!グレイがいるなら余裕だぜ!

ところどころ採掘ポイントがあり、採掘しながら、ガラスドクロを狩る。因みにこのガラスドクロ、グレイじゃなくても一撃だった。ボーナスモンスターと思ったが残念ながら、そう簡単ではないらしい。

狐子に未見の状態異常が発生した。それが呪い。どうやらガラスドクロを倒すと確率でこの状態になるっぽい。なんともドクロらしい能力だ。

呪いの状態異常の効果はバフ、回復などの無効化みたいだ。こいつらは雑魚いからいいが、地味に嫌な状態異常だ。ここでなら治す必要はないだろう。

るんるん気分で探索しているとグレイたちが警戒する。大丈夫だって!ガラスドクロがどれだけ来ても負ける気がしない。

俺が曲がり角を曲がるとデカイ骨がいた。何だこれ?識別してみよう。

スカルオルトロス?

? ? ?

調子に乗ってごめんなさい! さっさと帰ります!

「リターン!」

『呪いの効果で失敗しました』

…リターンも無効化対象なんだね。呪いの効果を甘く見てごめんなさい。

俺が呪文を唱えたせいでスカルオルトロスはこちらを向く。ハロー。

「…タクト」

「あぁ。逃げるぞ!」

「うん!」

俺たちは出口目掛けて猛ダッシュ。くそ!呪いの効果早く切れろよ!

ガラガラ音を立てながら、スカルオルトロスが追いかけて来る。

くそ。やはり逃げ切れない!そもそもオルトロスはギリシア神話に登場する怪物で名前の意味が速いだ。逃げ切れるわけがない。

「ガァ!」

グレイの警告!スカルオルトロスが何かしてくるのか?

俺が振り返ると迫る炎。間に合え!

「アースウォール!」

ギリギリで土壁が出現して、防ぐが足音が近づいて来る。まさか火を吐きながら移動出来るのか!?

「ダメだ! 仕方ない。ここで戦って時間を稼ぐぞ!」

「わかった!」

俺がメンバーを変えようとしたが、またも呪いに邪魔される。あぁ、うざったい!

ならレギオン召喚と思ったが、ここは洞窟、広さがない上に相手は化物。レギオン召喚を使ったら、時間は稼げるかもしれないが…多大な被害を出すだろう。こんな状況なのにわがままだが俺はそれをしたくない。

この場のメンバーのことを考えると辛いが…なんとかすることを決めた。

「土壁が壊れたら、仕掛けるぞ! グレイは咆哮、ゲイルは雷魔法、狐子は火魔法を頼む! 優牙は危険だと思うが隙を見て、攻撃してくれ!」

「「「ガウ!」」」

「コーン!」

「リリー、擬似竜化だ! いいか? 勝てなくていい。なんとか時間を稼いでくれ」

「うん!」

リリーが擬似竜化すると土壁が壊され、骨の姿の双頭の犬が現れる。こいつがスカルオルトロス…でかすぎだろ!?だが驚いてばかりもいられないな!

「今だ! スプラッシュ!」

「ワオーン!」

「ガァア!」

「コーン!」

無数の水弾と衝撃波、雷、火球がスカルオルトロスに当たるが、まるでダメージになってない。辛うじて衝撃波をくらってひるんだレベルだ。その隙に優牙が噛み付く。

だが優牙が噛み付いているのにスカルオルトロスが何かを溜める。マズイ!

「リリー! 止めてくれ! 優牙、離れろ!」

「任せて! タクト!」

「ガウ!」

リリーが闘気を使い、剣を構える。

「竜技、ドラゴンクロー!」

リリーのドラゴンクローが直撃し、スカルオルトロスとの距離を空けることに成功した。

だがこちらの最大火力技でやっと距離が稼げた程度かよ。

そして俺は見つけてしまった。まだスカルオルトロスの溜めが解除されてない!

どうして…いやそれよりもやばい!

「グレイ! リリーを頼む! 孤子、幻術だ!」

「がう!」

「コーン!」

グレイが疾風の速さでリリーの守りに入る。何が来るか知らないが、これで外れてくれ!

「ガァアアアアアアア!!」

スカルオルトロスの咆哮が響き、衝撃波が発生する。あいつも咆哮が使えたのか!?

やばい!範囲がでかい!

そう思ったら、ゲイルと優牙、孤子が俺の前に飛び出した。…みんな。

「きゃあああああ!? うぐっ!?」

「ぐはっ!?」

スカルオルトロスの咆哮をくらった俺たちは吹っ飛ばされ、洞窟の壁に激突した。

俺はピラニアのローブの耐久値が全損して最初の頃のローブ姿に戻る。檜の杖は辛うじて無事だったが、リリーの人狼の大剣は壊れてしまった。

だが、俺はゲイルと優牙、孤子が盾になってくれたおかげで生き残り、リリーは擬似竜化の効果とグレイが守ってくれたおかげで無事だ。そのグレイは鉄壁スキルだろうか?サラサラの毛並みがカチカチになっていて、ダメージを軽減したみたいで無事だ。

だが、全員満身創痍。次、何かくらうと終わりだ。俺がステータスを見ると俺、グレイ、リリーから呪いが消えていた。この状態ならリターンが出来る!あいつらが命を張ったのは無駄じゃなかった!

「リターン!」

リターンが発動する。今回はグレイたちの警告を無視した俺の完全のミスだ。そこは反省しないといけない。俺がゲイルたちを殺したと言ってもいいぐらいの大失敗だ。

だけど…俺はスカルオルトロスを見る。

今の俺たちじゃあ、お前には勝てないだろう。だがお前はいつか必ず俺たちが狩ってやる!

そう心に誓い、お店に戻るとインフォが流れる。負けたら経験値は手に入らないが、スキルを使った分の経験値が手に入るんだな。

『土魔法のレベルが20に到達しました。【デザートストーム】、【ボトムレススワンプ】を取得しました』

『水魔法のレベルが20に到達しました。【アクアウォール】、【ウォータープリズン】を取得しました』

デザートストームは砂嵐。流石に荒野で出会った大規模のものじゃないだろうな。

ボトムレススワンプは底なし沼。スカルオルトロスの足止めがこれで出来たかも知れないな。

アクアウォールは水の壁呪文だな。

ウォータープリズンは水の牢屋って意味だが、どんな魔法なんだろう?水で出来た牢屋ならすぐに脱出出来そうだが…気にはなるが確認は明日だな。

そんなことを考えているとボロボロの俺たちを発見したイオンたちが大慌てになる。そういえばここまで完敗したのは初めてか…やっぱり負けると悔しいな。

ゲイルたちを見ると再召喚まで6時間必要みたいだ。明日みんなにはしっかり謝って、助けて貰ったお礼をしないとな。

「タクトがリリーのために作ってくれた剣…壊れちゃった…」

リリーが壊れた剣を見ている。俺も見ているとこれまでこいつに助けられた戦闘を思い出す。俺は壊れた人狼の大剣を触る。

「タクト?」

リリーが不思議そうな様子だが、俺は続ける。

「お前を壊したのはリリーじゃなくて、俺だ…お前にはこれまで本当に助けられた。これまでリリーと戦ってくれて、ありがとうな」

俺が人狼の大剣のお礼を言うとリリーも俺の真似をする。

「今までリリーと戦ってくれてありがとう。本当に…ありがとう」

必死にお礼を言うリリーの頭を撫でる。

「タクト?」

「今の俺たちじゃあいつには勝てないが、この剣も俺たちの仲間だ。仲間の仇はいつか俺たちで絶対取ろうな」

「っ! うん! タクト!」

リリーとスカルオルトロスとのリベンジを誓う。

その後、俺はヘーパイストスに素材を渡し、ガラスの剣の依頼をして、ログアウトした。

名前 タクト 中級召喚師Lv7

生命力 41

魔力  82

筋力  30

防御力 20

俊敏性 26

器用値 57

スキル

格闘Lv7 蹴り技Lv12 杖Lv16 片手剣Lv8 投擲Lv3 高速詠唱Lv5→Lv6 召喚魔術Lv20 

封印魔術Lv1 錬金Lv9 採掘Lv14 伐採Lv10 解体Lv20 鑑定Lv10 識別Lv16 

風魔法Lv20 火魔法Lv20 土魔法Lv19→Lv20 水魔法Lv19→Lv20 闇魔法Lv19 

光魔法Lv23 雷魔法Lv17 爆魔法Lv16 木魔法Lv16 氷魔法Lv15 時空魔法Lv15→Lv16

読書Lv8 料理Lv20 餌付けLv6 釣りLv8 シンクロLv4

名前 リリー ドラゴニュートLv26

生命力 38

魔力  29

筋力  77

防御力 26

俊敏性 22

器用値 18

スキル

素手Lv6 片手剣Lv18 大剣Lv7 闘気Lv7→Lv8 擬似竜化Lv3

名前 グレイ シルバーウルフLv1

生命力 45

魔力  25

筋力  60

防御力 30

俊敏性 60

器用値 35

スキル

噛みつきLv16 銀の爪Lv1→Lv2 鉄壁Lv1→Lv2 気配察知Lv14 夜目Lv12 危険察知Lv10 

銀の牙Lv12 疾風Lv1→Lv2 咆哮Lv1→Lv3

名前 ゲイル ライガーLv6

生命力 27

魔力  34

筋力  35

防御力 20

俊敏性 40

器用値 20

スキル

噛みつきLv6 爪撃Lv6 威嚇Lv4 夜目Lv6 挑発Lv4 雷魔法Lv8→Lv9

名前 優牙 ホワイトウルフLv6

生命力 28

魔力  19

筋力  29

防御力 26

俊敏性 33

器用値 24

スキル

噛みつきLv9 気配察知Lv7→Lv8 夜目Lv7 水化の牙Lv9

名前 狐子 野狐Lv3

生命力 20

魔力  32

筋力  30

防御力 10

俊敏性 26

器用値 21

スキル

噛みつきLv5 気配察知Lv4→Lv5 火魔法Lv2→Lv3 夜目Lv4→Lv5 狐火Lv1 

妖術Lv1 幻術Lv2→Lv3 憑依Lv1