Elysion Online - Dragon Newt and Summoner

# 137 Gathering Companions

レギオン召喚を解除する。理由は満腹度全員減るから食材の節約。

残ったメンバーはリリー、セチア、コノハ、優牙、アラネアで再び食材を集める。

コノハは空を飛んでリンゴを落としてくれる。最初に落とさず食べていたの見てたぞ?さっき食べただろう。

アラネアは粘糸をリンゴにくっつけ、リンゴをゲットする。こんなことも出来るのか。便利だな。木をよじ登って罠を設置していたから、ゲットできると思ったんだが、予想外だ。

リリーたちは近づいてくるボアを仕留める。

時々、ウルフマンが出るがリリーが1人で仕留める。リリーはウルフマンの爪を弾いて、硬直させてからヘビースラッシュを使ってる。

うんうん、様になってきたな。ウルフマンならリリーの練習相手には最適だろう。

リリーの練習に付き合うウルフマンには同情してしまうけどな。あ、ウルフマンが大の字で吹っ飛んだ。

木にぶつかり、リンゴが落ちてくる。ラッキー。

俺たちは食材を集め終えると先にトリスタンさんとシフォンがいた。

「早いですね」

「あのね…私たちはソロなのよ? ボア仕留めるだけならいいけど、命掛けなのよ?」

「そ、そうだよ! いつ狼男が出てくるかびくびくしながら、集めるんだよ!」

あー…確かにソロだと厳しいかも。

「掲示板見てきたけど、結構なプレイヤーがここに集まって来るわね。他のベースエリアを狙う人もいるでしょうけど、みんな満腹度が心配だからまずここに集まると思うわ」

確かにベースエリアは複数あるような言い方だったな。それにどれだけのプレイヤーがいるかわからないが、入りきらないだろうからな。

「あ、自分のフレンドからも連絡来てますね。ルインさんたちもここに来るそうです」

「生産職も集まるならいよいよ拠点って感じね」

ルインさんたちの事は知ってるからな。そこでシフォンが慌てる。

「え!? ひょ、ひょっとして、か、じゃない…えーっとタクト君の友達も来るの?」

ん?友達…あ、海斗のことか。

「あいつとはフレンド登録してないな」

「ひ、酷いね…」

「でもシフォンからしたら、助かるんでしょ?」

「ま、まあね」

ありゃま。認められちゃった。意外だ…こんなこと言うんだな。海斗のやつに聞かせてやりたいな。

「タクト君はこれからどうするのかしら?」

「とりあえずルインさんたちを待ちます。食材を渡さないといけないので」

「それがいいでしょうね」

俺がトリスタンさんと話しているとセチアが何かを察知した。同時に優牙も反応。

「大きな毒の塊がこちらに来ます!」

「遂に防衛本番みたいね」

「ですね」

とりあえず大きなイベントモンスターがこっちに向かって来てることは確実だな。

「どっちから来るかわかるかしら?」

「あっちです」

セチアが指差したほうをトリスタンさんが見ると驚く。

「何!? あの大きな猪!? それにプレイヤーがたくさん追われているわ!」

大きな猪…最近戦ったな。リリーが答える。

「リリーが前に倒した奴?」

「だろうな。今回は切り札無しで仕留めるぞ」

「任せて! タクト!」

俺がどう迎え撃つか考えているとセチアが焦った様子で言う。

「ダメです! タクト様! 急がないとせっかくの綺麗な森が毒に侵されてしまいます!」

何!?あー、つまりイベントモンスターがベースエリアにいる時間が長いほど食材の数が減るということか?

「考えている時間はないようです」

「みたいね。あの猪仕留められる?」

「はい。一度勝ってる敵です」

「じゃあ、お願い。私たちはここの防衛をするわ」

「気をつけてね」

任せろ!今日は切り札無しで倒してみせる!

俺たちが森に入ると多数のプレイヤーを発見した。その中にはルインさんやメルたち、海斗、他にも色んなプレイヤーがいた。シフォンの願いは残念ながら伝わらなかったか…

『タクト君!?』

「ども。皆さん、お揃いで。巨大猪を仕留めに来ました。もらっていいですか?」

『え…』

「お前、あれを倒せるのか!?」

クロウさんが驚く。そんなに驚くことかな?ちゃんと作戦立てればやれるだろ。逃げたくなる気持ちはわかる。俺もウッドゴーレムからは最初、逃げたからな。

「ま、なんとかなるでしょ」

俺がそういうとボアリーダーを捉えた。ではアラネアを戻して、最強の壁役を呼び出そう。

「来い! 黒鉄!」

黒鉄をボア・リーダーの正面に召喚した。

「ゴ、ゴーレム!?」

「でけぇ…」

「つ、強そう…」

観客がそういうが君たち、逃げなくていいのか?

「黒鉄、あいつの動きを止めてくれ」

黒鉄がボアリーダーを正面から動きを止めてくれた。はい、これで詰みかな。ボアリーダーは黒鉄を押そうとするが黒鉄はびくともしない。格好いいぞ!黒鉄!

「みんな、やるぞ」

「任せて! 倒しちゃうよ!」

「森を汚す者に裁きを与えるのはエルフの役目です」

というわけでみんなでボアリーダーをぼこぼこする。

「ふっ…手を貸すぜ。相棒」

海斗がそういってくる。明らかにポイント狙いだな。

「相棒? お前に相棒なんていたのか?」

「ひど!? というか手伝わせてくれよ!」

海斗が言うとその場のプレイヤーたちが賛同する。

「そうだぜ!」

「動けない猪なんてただの的だ!」

「幼女ばかり戦わせるなんて、紳士としてできないな」

はいはい。わかりましたよ。結局みんなで倒した。プレイヤーたちは勝鬨を上げている。

「思い知ったか! でか猪!」

「これが俺たちの力だー!」

楽しそうだな。これが集団戦の魅力なんだろうな。そして優牙と黒鉄がレベルアップ。ボアリーダーは結構経験値があるイメージだったがこれか。

そしてボアリーダーは結局、黒鉄にしか突進してこなかった。こんなモンスターだったのか?何か違和感があるな。もしかしてこいつの目的はプレイヤーじゃなくて、黒鉄の先、癒しの湖だったのか?

それならまっすぐ黒鉄に突進を続けた意味が分かる。

だとするとこいつはプレイヤーが攻撃しても無視する可能性が出てくるな。

「す、すげぇ…」

「これがトップサモナーの実力か…」

なんか呆れている人もいるな。

「私たちが逃げたのが馬鹿らしく見えるわね」

「昼ぶりです。ルインさん」

「えぇ。合流出来てよかったわ。悪いわね…なんかこっちが横取りしたみたいで」

「いえ、元々乱入したのは俺ですから」

「そういって貰えると助かるわ。とりあえずメールにあったベースエリアに案内してくれないかしら?」

「はい。こっちです」

ルインさんたちをとりあえずベースエリアに案内してから色々話そう。

名前 優牙 ホワイトウルフLv8→Lv9

生命力 28→29

魔力  20→21

筋力  31

防御力 29→30

俊敏性 34→35

器用値 24

スキル

噛みつきLv11→Lv12 気配察知Lv9→Lv10 夜目Lv9 水化の牙Lv11→Lv12

名前 黒鉄 ロックゴーレムLv7→Lv8

生命力 51→52

魔力  0

筋力  57→59

防御力 57→59

俊敏性 10

器用値 10

スキル

素手Lv9 防御Lv16→Lv17 挑発Lv11 物理耐性Lv16→Lv17 採掘Lv6 投擲Lv1