Elysion Online - Dragon Newt and Summoner

# 303 Where to live in Lizardman

翌日、学校で改めて海斗からナール湿地のボスについて聞くことにした。

「ボスはなんなんだ?」

「トノサマガエルだ」

…ふぅ。

「何を言っているんだ? 海斗。トノサマガエルよりアナコンダのほうが強いに決まっているだろ?」

「俺もそう思ったよ! けどな、甘く見ていると痛い目を見るぞ?」

「強いのか?」

「強いと言うよりうざい敵だな。ゲコゲコ鳴いて、仲間をどんどん呼び出すし、雨を降らして大変だったぜ。因みに服が透けなくて、俺のテンションはただ下がりだ」

こいつは欲望に忠実だな。俺も人のことはあまり言えないからそこには触れないでおこう。しかし雨乞いしてくるのか…あまり意味ない気がしたがそうでもないらしい。

「雨が降っている間、トノサマガエルは皮膚がぬるぬるになって、物理攻撃が効かなくなるんだよな。火魔法も効かなくなるし、水魔法は元々効かない。他の魔法で攻めようとすると仲間の蛙に邪魔されてウザかったぜ」

それは確かにウザいな。

「どうせナール湿地で素材を集めるなら攻略してみたら、どうだ? 色々教えられるぜ?」

俺は海斗から情報を貰い、ボス戦に挑むことを決めた。海斗の情報が正しければ簡単に攻略出来ると思ったからだ。

ゲームにログインすると初めての雨だ。そういえば運営クエスト情報に書いてあったの忘れていた。ここで失敗に気づいた。雨降りの中、畑をするのはきつい。ミールに聞くと品質に多少の変化はあるが、問題ないとのこと。というわけでバイオエタノールと生産作業して終わった。

取り敢えず雨に濡れながら、ナール湿地に着くと水位が上がり、様子が様変わりしていた。これだと泳がないときつそうだな。

しかしこの状況、俺には有利だ。イオン、リアン、チェス、サビク、サフィで水中戦を挑むことにした。俺の装備は槍にチェンジ。

しかしやはり水位が上がっても海とは勝手が違った。イオンとリアンは湿地にある草で満足に動けないようだ。サフィも草が絡まり、動きが制限される。

逆にサビクとチェスは生き生きしていた。サビクはアナコンダとの接近戦で巻き付かれるが先に首に噛みつき。勝負を決めた。

アナコンダは噛みつくというより、呑み込む蛇だからな。噛みつくのは苦手なのかも知れない。

チェスはカイマンと接近戦。チェスの氷装甲を食い破ったことは評価しよう。しかし、チェスの氷爪でボコボコに殴られ、カイマンは倒された。

そんな戦闘をしていたら目的地に到着。海斗によるとここでクエストが発生するそうだ。

すると情報通りクエストが発生する。一匹のリザードマンが複数のリザードマンに追いかけられている。

「あ! すみません! そこの強そうな人たち、助けてください!」

インフォが来る。

『特殊クエスト『リザードマンを救出せよ』が発生しました。依頼を受けますか?』

特殊クエスト『リザードマンを救出せよ』:難易度D

野性化したリザードマンを討伐し、リザードマンを救出せよ。

受けなかったら、どうなるか気になるが受けよう。

「ありがとうございます! あのリザードマンたちは野生化してしまっています…倒してあげてください」

海斗から情報を聞いているから彼らは倒すしかない。するとイオンが前に出る。

「タクトさん、私だけで戦わせてくれませんか?」

そういえば通常のリザードマンは絶海龍王様の眷属だったな。ここはイオンの気持ちを優先しよう。

「わかった…でも俺たちが襲われたら、反撃するからな?」

「それで大丈夫です。ありがとうございます。タクトさん」

イオンが改めて剣を構える。

「野生に落ちたリザードマンよ。あなたたちの魂、水のドラゴニュート、イオンが救って上げます!」

イオンとリザードマンが戦闘に入る。

リザードマンLv18

召喚モンスター 討伐対象 アクティブ

イオンはリザードマンの剣や槍を弾き、武技で次々、切り裂いていく。

イオンとの技量差は歴然だな。するとリザードマン2体がイオンを避け、こちらに来る。

約束だ。相手になろう。

「チェスとサビクは護衛を頼む。リアン、一人で大丈夫だよな?」

「もちろんです!」

よし、いい返事だ。じゃあ、行こうか。

俺がサフィと共に向かうとサフィは波を発生させ、リザードマン目掛けてジャンプする。

リザードマンは波に呑まれたが、踏ん張り、槍をサフィに投げつけた。やらせるか!俺も槍を投げ、リザードマンの槍を落とす。

最近使ってなかったが、俺も投擲スキルがあるのだよ。

さて、武器を失ったリザードマンはどうするんだろうね?この状況。リザードマンは逃げ出すが、サフィに噛み付かれ、倒された。

「パイルバンカー!」

リアンはリザードマンの槍を弾き、武技で貫いていた。うん、迷いがない。いい一撃だった。

するとイオンが来る。

「はぁ…はぁ…すみません。抜かれました」

どうやら全滅させたようだ。イオンも強くなったな。

「気にしなくていいよ。さて、事情を聞こうか」

「はい!」

改めて、助けたリザードマンに話し掛ける。

「助けてくださり、ありがとうございます。話なら私たちの住み処でお話します。助けていただいたお礼をさせてください」

おや?海斗の情報にお礼はなかったはずだが…とにかく俺たちはリザードマンの案内でリザードマンの住み処に向かった。

海斗のやつ…覚えてろよ。

リザードマンの住み処で歓迎を受けた俺たちの目の前には料理が並んでいた。

蛙肉の刺身:レア度2 料理 品位F-

蛙肉の刺身。見た目は悪いが弾力と魚のような味が特徴の料理。

刺身じゃねー!ただの生肉だ!しかも蛙!

このゲーム…突然食テロが発生するな。

「タクトさ~ん」

「食べないといけませんか? これ」

イオンとリアンが涙目だ。俺も泣きたい。お礼で出された以上逃げ場がない。ここで料理に文句はつけられない。

結局、俺がイオンとリアンの分も食べました…納得いかない。味は鳥と魚を合わせたような味だ。決して不味くはなかった。だが、生の蛙を食べた事実が気分を悪くさせる。

「タ、タクトさん? 大丈夫ですか?」

「すみません。私たちのために…」

「大丈夫だ…ただちょっと休憩させてくれ」

俺はリザードマンの住み処の一室でログアウトし、起きたら急いで洗面所に駆け込んだ。実際には食べていないがそれでも割りきれないことってあると思う。

名前 タクト 情愛の召喚師Lv8

生命力 74

魔力  156

筋力  60

防御力 40

俊敏性 60

器用値 108

スキル

格闘Lv10 蹴り技Lv16 杖Lv24 片手剣Lv27 槍Lv17 刀Lv12 

投擲Lv7→Lv8 高速詠唱Lv32 召喚魔術Lv33 封印魔術Lv16 騎手Lv28 

錬金Lv20 採掘Lv24 伐採Lv33 解体Lv39 鑑定Lv28 

識別Lv32 風魔法Lv29 炎魔法Lv3 土魔法Lv26 海魔法Lv2 

闇魔法Lv26 神聖魔法Lv9 雷魔法Lv29 爆魔法Lv27 木魔法Lv25 

氷魔法Lv26 時空魔法Lv40 水中行動Lv8 読書Lv13 料理Lv36 

餌付けLv8 釣りLv18 シンクロLv16 連携Lv4

名前 サビク ユルルングルLv3

生命力 79

魔力  44

筋力  58

防御力 42

俊敏性 64

器用値 48

スキル

噛みつきLv22 巻き付きLv14 薙ぎ払いLv9 鉄壁Lv3 

猛毒Lv22 熱探知Lv15 水中行動Lv1→Lv3 雷魔法Lv7 水魔法Lv5 

土移動Lv4 雨乞いLv8 水ブレスLv7 蘇生Lv2

名前 アラネア 土蜘蛛Lv11

生命力 50

魔力  63

筋力  61

防御力 30

俊敏性 36

器用値 95

スキル

噛み付きLv6 格闘Lv6 粘着糸Lv21→Lv22 柔糸Lv15→Lv16 

鋼糸Lv28→Lv29 罠設置Lv20 糸察知Lv6 毒ブレスLv4 

土潜伏Lv3 投擲Lv4 土魔法Lv1 呪いLv1 妖術Lv1

名前 エアリー ズラトロクLv8

生命力 84

魔力  50

筋力  52

防御力 32

俊敏性 65

器用値 45

スキル

角擊Lv18 登攀Lv4 危険察知Lv14 跳躍Lv10 

疾風Lv15 木魔法Lv3 光魔法Lv12 採乳Lv13→Lv14 

守護Lv5 祝福Lv6 蘇生Lv1 狂戦士化Lv2

名前 サフィ オルカLv1→Lv3

生命力 24→26

魔力  20→24

筋力  29→33

防御力 18

俊敏性 34→40

器用値 30→32

スキル

遊泳行動Lv6 跳躍Lv2→Lv3 水化の牙Lv1→Lv2 突進Lv3 強襲Lv1→Lv2 音響探知Lv3 

妨害音波Lv1 水刃Lv1 疾走Lv3 乗馬Lv5 波起こしLv1→Lv2