ワープポイントを設置して、一旦リープリングに戻り、準備をする。準備を終えて、再びオアシスに戻る。

俺のメンバーはセチア、恋火、イクス、ノワ、リビナ、和狐、グレイ、ゲイル、ミール、ヒクス、シンスだ。グレイたちは砂咲の話が事実と教えるために残した。相手の威嚇にもなるだろう。

セチア、ノワ、リビナ、シンスは隠れている。

相手が男ならリビナがジョーカーだ。向こうに知る術はない。

相手が来るまでオアシスで釣りをする。何も釣れないな。

『…にぃ。来た。にぃの言った通り』

『こちらも敵を補足。黒ずくめの姿の集団です』

『動きが素人とは思えません。恐らく敵かと…』

やはり友好的には来ないよな。暗殺者か何かだろうな。

『やっぱりか…セチア、イクス、ミール。そっちは頼んだぞ』

『『お任せを』』

『任務了解』

ノワから知らせを受けると俺の背後から声をかけられた。

「そのオアシスには魚はいないぞ」

「それは残念だ」

俺が釣りをやめて、立ち上がり、振り返る。そこには黒い布を巻いた男がいた。既にマーカーが敵を示しているわけだが、とりあえず話をしないとな。

砂咲は同じ首輪を付けられたセリアンビーストたちと一緒にいた。思惑通りには行かないものだな。とりあえず砂咲が無事で良かった。

「首輪を買いたいそうだな?」

「あぁ。ある人物からここにあんたたちが来ると聞いてね…しかし情報とは違うみたいだな…あんたがリーダーで間違いないのか?」

「間違いない。情報を買うなら選んだほうがいいぞ」

「耳が痛い…指輪を装備したイカれた暗黒召喚師と聞いたんだがな…」

俺の発言に恋火と和狐が反応する。やはり恋火たちを化けさせたの失敗だったな…しかし向こうは向こうでバカだった。

「くく。それは勘違いだな…」

勘違いということは知っているんだな…あのときの暗黒召喚師は和狐を売るとか言っていた。つまりあいつは売人でこいつらは買い手ということになる。

俺はグレイ、ゲイル、ヒクスをしまう。

「そうか…まぁいい。俺が欲しいのはその首輪だ。売ってくれるか?」

「生憎俺たちは奴隷の首輪の売人じゃない」

「それは残念だ」

俺はインベントリを操作し、大金を出す。

『ッ!?』

金は人の本性を出すよな。今のでリーダーが誰かわかったぜ。

「ならこの金は無しだな…帰るぞ」

「ま、待て! ちょっと待て。お前の欲しいのは首輪なのか? セリアンビーストならそこにたくさんいる。あれじゃあ、ダメか?」

「ほう…話がわかるな。先に言っておくがまだ金を出す用意がある。それじゃあ、交渉と行こうか」

「あ、あぁ。楽しい交渉になりそうだ。おい! 机と椅子を用意しろ!」

というわけで交渉する。するとイクスから連絡が来る。

『任務完了しました』

『お疲れ様。引き続き頼む。リビナ…狙いは赤い布の奴だ』

『了~解』

さて、向こうの様子は…変化ないな。

「まず俺はその首輪が奴隷に使う物という情報しか聞かされていないんだ。詳しく聞きたい。もちろん俺のみで話を聞く」

「当然だな。おい、奴隷どもを下がらせろ」

二人で話をする。

「まずこの首輪についてだが、指輪で起爆させることが出来る。いつ起爆させるかは自由だ」

やはり反抗心とかで決めているわけじゃないよな。

「壊されたり、魔法やスキルで逃げられる心配はないのか?」

「そこの対策は完璧だ。封印で魔法とスキルは封じている。もし壊したり、許可なく首輪を外したり、封印を解除すると起爆するようになっている」

「素晴らしいな…しかしその指輪が奪われたら、どうするんだ?」

「そこが問題でな…もしそうなったら、首輪の大元に連絡して起爆することになる」

別のスイッチがあるわけね…まぁ、当然か。ということは説得がダメならやるしかないな。

「一応聞くが奴隷たちを手放すつもりはないか?」

「はぁ? 高い金を出して買った奴隷だぞ? まぁ、あんたが全部買いたいなら喜んで売るぜ」

やっぱりダメだな。

「じゃあ、全滅させるしかないな」

『やれ』

「へ? ぐあ!?」

俺はローブに隠していた痺れ針を取り出し、顔面に投擲する。便利だよね。これ。

俺の指示で全員が一斉に動いた。ノワの影潜伏から飛び出したリビナが俺の指定した男に淫夢結界を使い、動きを封じ、闇爪で仕留める。

恋火が変化を解き、キャラバンの奴隷以外の人を斬り伏せる。遠くにいた魔法使いはシンスに噛みつかれ、森から飛んできた寄生木に貫かれた。

するとリーダーの人の影から数人逃げ出す。セチアたちが言っていた黒ずくめの敵だ。しかし雷の魔法矢と雷のレーザーが貫き、倒される。

「き、貴様…」

「悪いな…交渉はなしだ」

俺は銀刀を取り出し、交渉していた相手を斬る。スカーレットリングをこいつに使ったら、セチアに怒られるからな。

みんなが奴隷たちのところに集まる。

「あんたは…何者だ?」

たぶんオオカミのセリアンビーストの男が聞いてくる。砂咲が慌てて話そうがするが止める。

「まだ話さないほうがいい。俺はフリーティアの冒険者で召喚師をしているタクトだ。俺はその子に頼まれて君たちを助けるために動かせてもらった」

俺は証拠にギルドカードを出すと奴隷たちは泣き崩れる。

「本物だ…」

「…私たちは助かったの?」

「正直、まだ助かったとは言えない。その首輪を解除しないと本当の意味で助かったとは言えないからな。だからこれからみんなをフリーティアに連れていきたんだが…いいか?」

寧ろ早く解除しないと爆破される可能性がある。全滅させたからすぐに大元に連絡は行かないと思うけど、こいつらの全滅はすぐに知られるだろう。

「…わかった。俺たちの命、あんたに預ける。みんなもいいな?」

全員が頷いた。俺はワープゲートでフリーティアに送る。

首輪は魔法に反応して起爆するわけじゃないことはわかったからな。まぁ、遠く離れても起爆すれば問題ないと考えているんだろうな。

そして連絡しておいたカインさんたちが彼女たちを保護する。

「あなたたちは獣魔ギルドが責任を持って預からせて貰います」

ネフィさんがそういうと俺はカインさんに呼ばれる。

「やっぱり連れてきたのは不味かったですか?」

「全然。寧ろ獣魔ギルドから表彰したいぐらいなんだけど、それはまた今度にしよう。とりあえず、知った情報を教えてくれないか?」

俺はカインさんに全て話す。

「なるほど…それなら遮断結界がある部屋を使えば、安全を確保できそうだ」

「遮断結界ですか?」

「うん。外からの攻撃を防ぐ最強の結界の一つさ。何かの信号を送って起爆させるならその信号を届かなくすればいい」

「そんな結界もあるんですね…」

外からのってことは内からの攻撃には弱いってことなんだろうが、それでも強力だな。

「タクトさん、今いいですか? 1人、セリアンビーストがお話があるそうです」

「なんだろう? とりあえずその部屋で話を聞けばいいですか?」

「そうしてくれ。ネフィ、彼らを遮断結界の部屋へ」

俺はネフィさんの案内で遮断結界の部屋に入り、話があるというセリアンビーストと話す。

「わ、わたしはスナネコのセリアンビーストです。タクトさんはもしかしてダルタニャンを知っていますか?」

あぁ…この子、あの村の子か…そういえばダルタニャンが時々脱走して行く子がいると言っていたな。

「あぁ。ダルタニャンとは知り合いだよ」

「やっぱりそうなんですね! あの…ダルタニャンにわたしが無事なことを伝えてくれませんか? きっと心配してますから」

「それぐらいならお安いご用だ。今すぐ伝えてくるよ」

「ありがとうございます!」

というわけでネコット村に向かう。ネコット村に着くとあっさりダルタニャンが来る。

「あにゃ? お兄さん、どうしたにゃ?」

「サンドウォール砂漠でスナネコのセリアンビーストを保護してね」

「にゃ!? あ、あの子は無事かにゃ!」

「とりあえずは無事だ…ただ奴隷の首輪を付けられてね。今、フリーティアの獣魔ギルドで保護されてるよ」

ダルタニャンがホッとする。

「良かったにゃ…あ! あの子を助けてくれてありがとにゃ! お兄さん」

「お礼を言われることじゃないよ。無事に解放できたら、ここに連れてくるよ」

「お願いにゃ」

俺はスナネコのセリアンビーストにちゃんと伝えたことを告げ、ログアウトした。

名前 タクト 情愛の召喚師Lv9

生命力 76

魔力  202

筋力  60

防御力 40

俊敏性 60

器用値 120

スキル

格闘Lv15 蹴り技Lv20 杖Lv27 片手剣Lv30 槍Lv19 刀Lv14 

投擲Lv8→Lv9 高速詠唱Lv37 召喚魔術Lv34 封印魔術Lv23 騎手Lv31 

錬金Lv20 採掘Lv28 伐採Lv33 解体Lv39 鑑定Lv30 識別Lv35 

疾魔法Lv2 炎魔法Lv3 地魔法Lv2 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv2 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv31 爆魔法Lv28 木魔法Lv26 氷魔法Lv29 時空魔法Lv40 

獣魔魔法Lv2 遅延魔法Lv2 連続詠唱Lv3 水中行動Lv12 俊足Lv1 

読書Lv14 料理Lv38 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv16 連携Lv7

名前 セチア ハイエルフLv19

生命力 57

魔力  170

筋力  52

防御力 36

俊敏性 44

器用値 170

スキル

杖Lv16 魔法弓Lv24→Lv25 鷹の目Lv15→Lv16 射撃Lv16→Lv17 木工Lv17 

採取Lv32 調薬Lv14 刻印Lv10 宝石魔術Lv4 宝石細工Lv4 

風魔法Lv8 火魔法Lv19 水魔法Lv24 土魔法Lv15 闇魔法Lv5 

神聖魔法Lv7 雷魔法Lv5→Lv7 爆魔法Lv7 木魔法Lv17 氷魔法Lv8 

樹魔法Lv14 ハイエルフの知識Lv24 精霊召喚Lv7 料理Lv18

名前 恋火 シュラインビーストLv18

生命力 81

魔力  110

筋力  113

防御力 50

俊敏性 132

器用値 82

スキル

刀Lv24 二刀流Lv1 風刃Lv10 炎魔法Lv12 邪炎Lv16 忌火Lv23 

気配察知Lv24 危険予知Lv26 霊力Lv6 幻術Lv2 神道魔術Lv6 

見切りLv9 俊足Lv10 妖術Lv2→Lv4 血醒Lv9 料理Lv18 神降ろしLv1 

獣化Lv3

名前 ノワ ドラゴニュート・オブセッションLv18

生命力 66

魔力  141

筋力  50

防御力 42

俊敏性 60

器用値 118

スキル

影操作Lv13 飛行Lv7 呪撃Lv4 影探知Lv9→Lv10 影移動Lv5→Lv6 

影潜伏Lv14→Lv16 影縛りLv15 影召喚Lv4 気配遮断Lv8→Lv9 

擬態Lv5 暗視Lv20 邪眼Lv7 闇波動Lv2 暗黒魔法Lv2 

竜技Lv4 竜化Lv4 邪竜の加護Lv5

名前 リビナ サキュバスLv13

生命力 76

魔力  151

筋力  60

防御力 52

俊敏性 101

器用値 110

スキル

鞭Lv1 闇爪Lv10→Lv11 飛行Lv15 隠密Lv5→Lv7 夜目Lv16 誘惑Lv15 

催眠Lv2 魅了吸収Lv16→Lv17 闇魔法Lv10 時空魔法Lv1 幻術Lv9 魔弾Lv16

淫夢結界Lv5→Lv6

名前 和狐 シュラインビーストLv16

生命力 86

魔力  135

筋力  51

防御力 42

俊敏性 114

器用値 120

スキル

扇Lv10 舞踊Lv10 投擲操作Lv10 邪炎Lv10 忌火Lv15 気配察知Lv13 

危険察知Lv15 封印魔術Lv14 幻術Lv12 炎魔法Lv6 神道魔術Lv19 

妖術Lv10→Lv12 裁縫Lv17 革細工Lv12 料理Lv21 血醒Lv5 神降ろしLv1 獣化Lv3

名前 セフォネ ヴァンパイアプリンセスLv3

生命力 74

魔力  97

筋力  67

防御力 45

俊敏性 62

器用値 90

スキル

鎌Lv1 吸血Lv12→Lv14 夜目Lv16→Lv18 影潜伏Lv14→Lv16 影操作Lv6 影召喚Lv12→Lv14 

隠密Lv12→Lv14 暗黒魔法Lv8 譲渡Lv3 蘇生Lv3→Lv5 夜不死Lv15 

呪滅封印Lv5→Lv6 闇波動Lv2

名前 ミール ドライアドLv16

生命力 84

魔力  91

筋力  40

防御力 36

俊敏性 75

器用値 80

スキル

土潜伏Lv20→Lv21 蔓Lv16 俊足Lv8 風魔法Lv5 

土魔法Lv10 木魔法Lv7 水魔法Lv7 光合成Lv10 

譲渡Lv3 花蜜Lv7 花粉Lv5 採取Lv29 植栽Lv15 

寄生木Lv12→Lv14 罠設置Lv15 植物召喚Lv3

名前 シンス インプLv17

生命力 32

魔力  58

筋力  30

防御力 24

俊敏性 58

器用値 36

スキル

飛行Lv12 吸血Lv5→Lv7 夜目Lv9 気配遮断Lv7→Lv9 潜伏Lv3→Lv5 

闇魔法Lv9 呪いLv1