Elysion Online - Dragon Newt and Summoner

# 362 Underwater Warfare Courses and Underwater Warfare Gathering

土曜日の朝、今日はチロルからラグーン海のお願いがあったので、約束の時間の前にログインする。

恋火の様子を見ると目が覚めていた。

「あ…タクトお兄ちゃん…」

「大丈夫か? 恋火?」

「大丈夫です」

するとお腹の虫が鳴る。恋火は顔が真っ赤になる。

「ずっと、ご飯を食べてないんだ。仕方無いさ。ちょっと待っててくれ。何か作って来るよ」

「あ、ありがとうございます」

俺は和狐を確認すると起きていた。先に恋火にご飯を食べさせていいか許可を貰い、恋火に料理を持っていく。

「あ~ん! おいふいでふ」

「良かった…」

俺がそういうと恋火がじーっと見て来た。これ、リリーの時に味わったな。妙に恥ずかしい。

「俺の顔を見ても良いことないぞ」

「そんなことないと思います! あぅ」

「ほら。反動があるんだから、大人しくしてろ」

俺は恋火にご飯をあげながら起きたことを話す。みんな無事だったことを話して安心する恋火はやはり優しい子だな。

「空天狐様たちが暴れたなら納得です…」

「だよな。さて、和狐にもご飯を上げてくるな」

「はい。ご馳走でした。お姉ちゃんをよろしくお願いします」

俺は恋火の頭を撫で、和狐にご飯を作り持っていく。

「恥ずかしやけど、こうゆーんもええもんやね」

「俺は真剣に心配したんだが?」

「ふふ…それが嬉しいもんなんどす。タクトはんがどれだけうちらを大事にしてくれはるとるか実感するゆーか…」

そんなもんか…まぁ、俺も入院したときは佳代姉たちに泣かれて、困る一方で嬉しくなったっけ。するとリリーとノワからシンクロが来る。

『タクトー! リリーがピンチだよ! た、助け』

『…遠慮しなくていい』

『するよ!? お肉は紫色じゃないよ! ノワちゃん! な、何でお肉にフォークを刺すの?』

『…にぃの真似。あ~ん』

リリーの悲鳴とバタバタする音がした。和狐と一緒に笑ってしまう。俺が騒ぎの鎮圧に向かったときには手遅れだった。

「…美味しすぎたみたい」

そう言うノワは凄いと思った。

その後、バイオエタノールを作っているとチロルたちがログインしてきた。

「あ、タクトさん。今日はよろしくお願いします」

「こちらこそよろしく頼むな…他の人たちは向こうで集まる感じか?」

「はい! あ、まだ時間あるので、大丈夫ですよ?」

「いや、ちょうど終わったところだから向かおう。待たせるのも悪いからな」

というわけでブルーメンの港町に行くと結構な数のプレイヤーがいた。シャローさんたちもいたので、挨拶と雑談をした。どうやらみんなからの依頼で船を出すみたいだ。さて、約束の時間だ。

「召喚師のタクトだ。具体的に何をすればいいのか聞いてないから質問形式で行こう。俺に答えられることなら答えるよ」

というわけで質問にどんどん答えていく。

「水泳スキルは必須ですか?」

「水魔法のサブマーリンを使えば、水中でも溺れることはない。ただ効果時間や魔力を消費するから、そこは考えないとダメだな」

「タクトさんの水中戦闘はどんな感じですか?」

「良くはないな。基本的に召喚獣におまかせな感じだ。俺はイルカしか知らないが騎乗戦闘なら問題なく戦えるぞ。逆に言うと接近戦をするなら騎乗がほぼ必須と考えていいと思う」

これらの話でみんなが話し合う。それから水中戦闘用の召喚獣とテイムモンスターの話をする。俺が知らない召喚獣ではシータートル、クラブ、ジェリーフィッシュがいた。海亀、カニ、クラゲだな。シータートルは進化したものらしいです。

そこからこの海の攻略情報…だが、これは正確な距離とかわからないから説明が難しい。紙が手に入ったから今日から本格的に書いていこうと思う。一応俺が知っている情報を話すとみんな沈没船に興味深々だ。

後はモンスターの情報と編成とかのアドバイスをして、取り敢えず水中戦のレクチャーを終えた。

その後、水の召喚獣を出せる人は出して、浅瀬に挑む。やはり最初は馴れない水中戦に苦戦しているな。

「コゼット、フェルト、違う! こうだよ!」

「タクトさん、ヘルプです! チロルの言っていることが分かりません!」

「チロルは感覚で言っちゃうので…」

「とりあえず最初はゆっくり乗って、馴れてみたらどうだ?」

二人はそれだ!という顔をする。いやいや、いきなり全速力のイルカに乗ろうとするなよ。

「タ、タクトさん! サメです! サメ!」

「チロル、やるか?」

「はい!」

チロルはドルフィンに乗り、シャークを倒す。それからみんなも識別やテイムを済まし、船や水中戦にも馴れてきたので、いよいよ本番だ。遠海に出る。

俺は船の上で紙を広げる。これで大体の沈没船の海域を示そうと思う。するとシャローさんが来る。

「タクトさん、それって紙ですか!?」

やはり紙の存在はまだ知られていないのか。

「はい。最近作れるようになりまして、沈没船の位置とか書いてみようかと」

「なるほど。それはいいですね。攻略に役立ちますよ。もう地図は書いているんですか?」

「マングローブの森を書いています。どうやら迷路になっているようでして」

「それは大変でしょうね…良ければ地図を見せてくれませんか?」

というわけでシャローさんに地図を見せるとシャローさんが絶句する。

「タクトさん…これを地図と言うのはちょっと…」

迷路の線が引かれているだけだけだからな。

「他に書きようが無かったんですよ。とりあえず迷路の道筋を見つけるためのものですから」

もちろん俺の美術センスの無さも影響しているのは言うまでもない。

「確かに詳しく書くのは難しいかも知れませんね。タクトさん…この海の地図、私に任せてくれませんか?」

「シャローさん、海図書けるんですか!?」

「本格的なのは無理です。船のスピードとか分かりませんから。ですが一応それなりの物は書けます」

「是非お願いします!」

するとシャローさんはてきぱき地図を書いていく。ブルーメンの港町を書き、魔導コンパスを見て、方位を記す。すげー…地図っぽい。俺の美術センスの無さに絶望しているとシャローさんの仲間が警告する。

「トビウオが出たぞ!」

「こっちからもだ!」

「左右から!? ど、どうする?」

「召喚師は右側の敵を左側は猛獣使いの皆さんが魔法で対応お願いします」

そして俺はシーホースを持っているララたちに聞く。

「シーホースは水上を走れるんだったよな?」

「はい。行きますか?」

「頼む。トビウオの側面か背後から攻撃してくれ」

「わかりました!」

俺の指示でみんなが左右に別れ、魔法でトビウオを狙い撃つ。

「今の位置がこの辺だから…遠海との境界線はこの辺りですね。それで敵襲を受けたのが大体ここ…」

シャローさんが地図製作に夢中になってしまった。すると水中にいるチロルたちから救援要請が来る。

『タクトさん! ハンマーヘッドシャークの大群です!』

『イタチザメもいます! ヘルプです』

『すぐいく。サメは近づかなければ怖くない。足が速い人たちはサメたちを撹乱してくれ。足が遅い人たちは船近くから遠距離攻撃をしてくれ。護衛は俺がする』

全員が返事をし、俺は海の中へ。そして召喚する。メンバーはリアン、チェス、ぷよ助、ディアン、サフィだ。

『ヒュドラ!?』

ディアンの姿にみんなドン引きだ。そんなディアンの初陣と行こうか。

ディアンが次々ブレスを撃ち込み、サメ軍団がみるみる数を減らしていく。生き残りもいるが召喚師たちの魔法やチロルたちが仕留めていく。それでも接近されたが、ディアンのそれぞれの首に巻き付かれてから噛み付かれている。

他のディアンの首に捕まったイタチザメをぷよ助が取り込み美味しく捕食していたりした。ちゃっかりしているよね。ハンマーヘッドシャークの体当たりもディアンはくらったが、びくともしてない。格の違いを感じるな。

ディアンは基本的には砲台役で防衛役をこなせるタイプだな。復活はまだ使用していないが、いざとなれば首で守ることも出来るだろうからな。実際に中央の首は近距離戦を行っていない徹底ぶりだ。

するとサフィが何かに反応する。やはりこのままでは終わらないか。

「反対側から敵だ。戦力を分けるぞ。俺は反対側の敵に向かう。ディアンはここで防衛。チロルたちはそのままサメ退治をしてくれ。他のみんなも先にサメ退治を優先してくれ。確実にいこう」

『わかりました!』

そしてサフィに乗り、敵を目指すと大量に何かいた。

スターフィッシュLv17

テイムモンスター 討伐対象 アクティブ

ヒトデだ。サメたちと比べると弱そうと思っているとヒトデたちが一斉に魔方陣を展開する。やばい!

「ぷよ助! チェスに隠れろ!」

ぷよ助がチェスに隠れ、チェスは防御体制を取るとスターフィッシュたちからレーザーが撃ち込まれる。厄介な奴だな。するとスターフィッシュたちが俺を狙おうとしているがサフィのスピードについていけない。これは…

「リアン、奴等の後ろから攻撃してくれ」

「後ろからですか?」

「あぁ、恐らく奴等は正面からじゃないと攻撃出来ないみたいだ。俺とサフィが囮役をするからチェスたちと一緒に攻めてくれ」

「わかりました!」

リアンとチェスがスターフィッシュを倒しているとチロルたちからサメたちを全滅させた報告を受けた。俺も情報を伝え、猛獣使いたちが残りのスターフィッシュのテイムに成功した。

水中の魔法戦力は貴重だ。ディアンみたいに砲台として、十分活躍してくれるだろう。そこでインフォが来る。

『リアンの槍スキルのレベルが20に到達しました。槍武技【ペネトレーター】を取得しました』

みんなで解体して先に進む。そして沈没船エリアに突入する。

猛獣使いたちや召喚師たちは船の上で休憩している。というのもチロルだけならぷよ助の防御範囲で賄えるが、全員は流石に無理だったからだ。

せっかく来たんだから大物を狙いたいと思っていると大型船を発見したが、問題がある。船から顔を出しているのがいる。

ジャンボウツボLv30

通常モンスター 討伐対象 アクティブ

古の島にいたウツボさんだ。こいつを倒せってことなんだろうが…明らかに罠だな。こちらの人数に対してジャンボウツボだけの筈がない。

とりあえず撤退して、みんなと話し合う。意見は二つ。行くべき意見と撤退するべき意見だ。ディアンの戦闘を見たせいかみんな強気だ。

「ヒュドラがいるなら行けるだろう」

「だよな!」

「…タクトさんはどう考えていますか?」

「正直厳しい気がする。今度の敵は俺が戦ってきた水中の敵の中で一番強い敵が現れる可能性が高いだろう」

船のデカさから見てほぼ間違いないと思う。ご丁寧に誘っているしな。それでもヒュドラがいるならどうにかなる意見が出る。ならこちらもはっきり告げよう。

「みんなの言う通りどうにかなるかも知れない」

「そうですよ!」

「なんとかなりますって!」

「ただし、俺はみんなに気を回す余裕はまずない。ディアンも守りに回すことは出来ないだろう。更にシャローさんの船まで戦闘対象になる可能性もある。その事を念頭において、もう一度意見を聞きたい。やるか、やらないか」

結果は撤退することになった。みんな、まだ水中戦闘に馴れていない。場所はシャローさんが記してくれているからいつでもこれる。水中戦闘のレベルを上げてからみんなで挑む約束をして、水中戦講座は終わりとなった。

名前 タクト 情愛の召喚師15

生命力 82

魔力  222

筋力  72

防御力 40

俊敏性 60

器用値 138

スキル

格闘Lv15 蹴り技Lv20 杖Lv30 片手剣Lv30 槍Lv19 刀Lv15 

投擲Lv9 高速詠唱Lv38 召喚魔術Lv38 封印魔術Lv24 騎手Lv33 

錬金Lv23 採掘Lv28 伐採Lv33 解体Lv40 鑑定Lv31 識別Lv38 

疾魔法Lv2 炎魔法Lv3 地魔法Lv2 海魔法Lv4 暗黒魔法Lv3 神聖魔法Lv10 

雷魔法Lv32 爆魔法Lv31 木魔法Lv27 氷魔法Lv29 時空魔法Lv40 

獣魔魔法Lv2 遅延魔法Lv4 連続詠唱Lv6 水中行動Lv12→Lv15 俊足Lv4

読書Lv14 料理Lv39 餌付けLv8 釣りLv20 シンクロLv16 連携Lv7

名前 リアン メロウLv1

生命力 58

魔力  120

筋力  55

防御力 39

俊敏性 100

器用値 84

スキル

槍Lv18→Lv20 杖Lv1 歌Lv20 呪歌Lv5 舞踊Lv1 遊泳行動Lv14→Lv16 

水弾Lv8 水魔法Lv11 連撃Lv1→Lv3 潜水Lv8 魅了Lv5 音響探知Lv10 

水波動Lv1 人化Lv23

名前 チェス ブリザードベアLv21

生命力 66

魔力  79

筋力  95

防御力 82

俊敏性 42

器用値 44

スキル

噛みつきLv23 格闘Lv22→Lv23 防御Lv15→Lv16 挑発Lv16→Lv17 氷装甲Lv15→Lv16 

物理破壊Lv4 強襲Lv21 水中行動Lv14→Lv16 氷爪Lv22→Lv23 氷の牙Lv10 

雪潜伏Lv5 氷結ブレスLv14 氷投擲Lv16→Lv17 耐寒Lv5

名前 ぷよ助 クリーンスライムLv11→Lv12

生命力 90→92

魔力  0

筋力  0

防御力 111→115

俊敏性 40

器用値 52

スキル

捕食Lv26→Lv27 防御Lv14 物理無効Lv20 変形Lv29 

衝撃吸収Lv17 分裂Lv15 再生Lv20 挑発Lv10 腐蝕Lv9→Lv10 

水中行動Lv14→Lv15 極寒ボディLv22→Lv23 浄化Lv17 水属性無効Lv6 

火属性無効Lv8 

名前 ディアン ヒュドラLv1

生命力 95

魔力  110

筋力  120

防御力 70

俊敏性 84

器用値 84

スキル

噛みつきLv21→Lv22 巻き付きLv13 遊泳行動Lv12→Lv14 毒竜鱗Lv12→Lv13 

多連撃Lv17→Lv19 恐怖Lv5 致死毒Lv19→Lv20 超再生Lv7 呪滅Lv1

猛毒ブレスLv18→Lv19 水ブレスLv1 熱探知Lv8→Lv9 擬態Lv3 復活Lv1

名前 サフィ オルカLv7→Lv9

生命力 30→32

魔力  36→40

筋力  39→43

防御力 20

俊敏性 48→52

器用値 40→42

スキル

遊泳行動Lv10→Lv12 跳躍Lv3 水化の牙Lv4 突進Lv5 強襲Lv5 音響探知Lv6→Lv7 

妨害音波Lv3 水刃Lv3 疾走Lv6 乗馬Lv10→Lv11 波起こしLv2