Eternal Log

Chapter 397 vs. David Part 6

「望むところだ」

「フン、ホント、コシャクデスネ。イツマデソノツヨキデイラレルデショウ……ネ!」

 そう言ってダビドは俺に向かってくる。

 対する俺は挑発している間に、ダンジョンの石像を倒した時に使用した俺の奥義を発動させる。

 奥義を発動した瞬間、俺の中にいる契約した風の精霊シルフィが「任せて! 僕も手伝うから発動時間の事は気にしなくていいよ!」と言った。

 シルフィがそう言うと、俺の中から魔力が溢れてくるのと、周囲の風の操作がしやすくなった。

 これが、精霊の力……。

 心強いものだ。

 そうして、俺は奥義を発動しダビドに対応する為に動く。

「お兄様ーー!!!」

 ソニン、心配するな。

 今の俺にはダビドは敵じゃない。

「ナニ!?」

 俺はダビドの攻撃を全て避ける。

 あいつの動きは早いけど、今の俺には問題ない。

 それに、あいつは能力が上がったみたいだが、魔法は使わなくなった。

 もしかしたら能力が上がった分、制限があるのかもしれない。

 それか、人格が残っているとは言え、思考能力は低下しているのかもしれない。

 まぁ俺にとってはどっちでもいい。

「さてダビド、終わりだ」