EX-Brave Wants a Quiet Life
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セイトを鍛え始めて一週間が経過した。
毎日のランニングを始めてから徐々にだがセイトの体力が上がってきた。
それに伴って剣技の威力も向上して、俺に一撃を与えれるようになってきた。
これなら大丈夫だろう、と思い依頼を受ける事にした。
と言ってもこの辺はモンスターが出る事は無く、やる事と言ったら害獣駆除や薬草摘み位なもんだから、経験を積む為に害獣、この場合オオカミの駆除をする事になった。
依頼を受けて俺とセイトは早速森の中に行く。
「いいか、獣っていうのは向こうも生き延びるのに必死だ。気配に敏感だから、俺が囮になって引き寄せるからお前はとどめを刺せ。」
「は、はい……。」
「とにかく弱気になるな。弱気を見せたら容赦なく襲い掛かってくるからな。」
「わかりました。」
やはり、若干緊張気味だ。
そりゃそうだろうな、俺だって初めての時は緊張したもんだ。
森の中を慎重に歩いていくと……、いた。
俺は小声でセイトに指示を出した。
「お前はここで待機していろ。」
「ノエルさんはどうするんですか?」
「俺は別の角度からアイツをひきつけるから。」
そう言って、セイトと離れた。
茂みに隠れながら獲物に近づく。
そして、わざと音を出す。
オオカミは俺の気配に気づいて唸り声をあげる。
セイトには気づいていないみたいだ。
俺は茂みから出て剣を構える。
オオカミは俺を今にでも俺に襲い掛かろうとしている。
現場には張りつめた空気が漂っている。
そして、オオカミが俺に襲い掛かってきた。
俺は、それを払いのける。
丁度、セイトの前にオオカミがいる。
「セイト、今だっ!」
「は、はいっ!」
セイトはオオカミの背後から剣を振りおろした。
見事に当たり、オオカミを倒した。
「や、やったっ! 僕の力で倒したんだ……!」
「よくやった。初勝利だな。」
「ノエルさんのおかげです! ありがとうございます!」
こうして人を育てるのも悪くないな、って思った。