EX-Brave Wants a Quiet Life

Former hero cares for Lilia's pressure

王妃様からの宣告を受けた翌日、リリアは机に突っ伏していた。

「そんなに嫌なのか? お茶会。社交パーティーよりはマシだと思うが。」

「何となくわかる様な気がします。」

「サーニャも経験した事あるのか?」

「はい、『値踏み』みたいな物ですから、私の場合は王子の婚約者だった時に視線はいつも感じていました。良い意味でも悪い意味でも・・・・・・。お茶会、特に主催となると更にプレッシャーがかかります。」

「・・・・・・特に私の場合はメンバーがメンバーですから、余計に大変なんですよ。」

「メンバーって?」

「他国の王女です。」

あぁ~・・・・・・。

そうか、自国の貴族令嬢ならともかくとして他国の王妃となると外交にも影響は出てくる。

つまり、国を背負っている、という事だ。

「それで・・・・・・、良い案は出たのか?」

「全く・・・・・・。」

頭をフルフルと横に振るリリア。

「いや、お茶会とか参加した事あるんだろ?」

「それが・・・・・・、私はあんまり好きではないのでお茶会とか全く参加した事が無いんです・・・・・・。」

・・・・・・今までどんな生活していたんだ?

「リリアは母上に憧れてますからね。でも母上は武芸だけじゃなくてお茶会も完璧にこなしていましたから。実際父上との結婚に反対していた貴族も母上主催のパーティーで味方につけましたから。だからこそリリアのプレッシャーは半端無いんですよ。」

シュバルツが解説してくれた。

なるほど、リリアの心境が少しわかった様な気がする。