EX-Brave Wants a Quiet Life

Engagement with royal family seems difficult

「そういえば、メイア様、最近婚約されたそうで……、遅ればせながらおめでとうございます。」

リリアがそう言うがメイアの顔は引きつっていた。

「……その話なら無くなりましたわ。」

『……はい?』

全員の声がかぶった。

「あの男、浮気していたんですわっ! 最近様子がおかしいから密かに部下に調査させたら他の令嬢と一緒にいてっ!!」

「ただ一緒にいただけでは浮気にはならないのでは?」

「怪しい宿場らしき場所に入って行くのをみたそうですわっ!! 一国の王女であるこの私を差し置いて浮気するなんてっ!!」

「それで婚約破棄ですか?」

「……まだ婚約破棄はしてませんわ。ですが破棄したら我が国の力で地獄を見せてやりますわ……。」

フフフ……、と黒い笑みを浮かべるメイアはちょっと怖かった。

うん、リリアはタイミング悪かったな。

「ア、アミア様はどうですか?」

慌ててアミアに話を振るリリア。

「私はようやくゴタゴタが解決しました。あの浮気男とその相手はちゃんとケジメをつけてやりましたわ。」

「ケジメですか?」

「えぇ、一国の王女との婚約を破棄するんですから当然、賠償金は払ってもらい王族への侮辱罪で一族もろとも出て行ってもらいましたわ。」

流石と言うか徹底してるな。

「……その余波は我が国に来てるんですのよ。その一族が今我が国にいるんですから。のしをつけて送り返したいですわ。」

そう言ってメイアはアミアを睨んでいた。

「あらあら、申し訳ありません。でも送り返すんだったらそのまま地下牢で一生送ってもらうつもりですわ。」

……王女と結婚するのも考えもんだな。