EX-Brave Wants a Quiet Life

Former hero examines his roots

翌日、俺はレバニアにある役所を訪れていた。

「こちらがビーガー家の住民者登録証及び冒険者ギルドカードになります」

「ギルドカードまで保存されているのか?」

「えぇ、優秀な冒険者はその功績を永久に記録される事になっております」

親父が優秀な冒険者・・・・・・。

う~ん、正直家にいる時はいらない事言ってお袋にぶん殴られてるイメージしかないんだよなぁ・・・・・・。

住民登録証を確認してみるとやはり親父クイントはレバニアの騎士団に所属していたらしいし、お袋ユリアは貴族令嬢だったみたいだ。

「二人ともそんな事話した事無いよなぁ・・・・・・」

ビーガー家の住民登録証を遡って見ると俺の祖父らしい人物の名前が出てきた。

「『リネット・ビーガー』か、聞いた事無いな・・・・・・」

そのリネットの住民登録証を見てみると元々は傭兵だったらしいが騎士団にスカウトされたらしい。更に魔王討伐に勇者パーティーの補佐役として参加したみたいだ。

「初代勇者の魔王討伐に参加していたのか・・・・・・」

まぁ、参加と言っても一兵士だから正式な記録には残ってはいないのだが誇らしい。

しかし、住民登録証にはそこまでしか書かれて無かった。

「これじゃあ具体的な事がわからないなぁ・・・・・・」

次は親父のギルドカードを読み込みデータを見てみた。

「えっ、Sランク? しかもドラゴンを何匹か倒しているじゃないか」

結論から言えば親父は結構強かった。

他国からも要請が来てたりもしていた。

・・・・・・天国でドヤ顔してそうで何か腹立つ。

更にお袋のギルドカードも見てみたんだがコレが一番驚いた。

「はぁっ!? お袋が聖女っ!?」

お袋の職業名が聖女になっていたのだ・・・・・・。