Gate of Amitilicia Online

Episode 81: Outcomes

あれから色々あって、最終的にはジャイアントワスプの蛹を献上することでようやく許してもらった。いやまぁ、心配掛けたのは事実だしな。つい逃げてしまった俺も悪いんだけども。いやいや、いきなり襲いかかられたら怖いよアレは。逃げてしまったのも仕方ないって。今となっては遅いけど、定期的に生存確認の1つでもしておけばよかったんだよな。今日も生きてるぞー、って声を掛けるとかさ。

しかしクインから逃げてて思ったが、脚力が凄まじく強化されてる気がする。これ、移動に関してはかなり有利になったんじゃないだろうか。今の体力で、気合いを入れて全力疾走すれば、都市間の移動もかなり短縮できそうだ。というか【壁歩き】や【跳躍】と併用すれば、漫画で見るような家々を跳び越えたりするショートカットとかも容易い気がする。GAOのことだから、多分建物の屋根とかちゃんと上がれるだろうし。

何より、獲物を追いかけるのに役立つだろうな。足の速い獲物も単独で追えるなら、クインと合わせて狩りの効率も上がるだろう。

【樹精の恩恵】でHPを回復させながら森を走る。何故回復が必要なのかは察してくれ。MPを消費するといっても便利だよな。森の中で手強い獲物を狩る時は重宝しそうだ。

「っと、獲物が出たか」

【気配察知】に反応があった。数は1。隠れずにまっすぐそちらへ向かう。こちらに気付いた様子はない。強化後の初戦闘だ。今の俺がどのくらいの強さになってるのか確かめたい。

「お手頃な獲物ならいいんだけどな。でもそこそこ強い方がいいから、ブラウンベアあたりが――」

出てきたのは一つ目熊でした。しかも5メートル越え。プレッシャーが以前戦った小熊の比じゃないな。厳しいか? いや、でも今の俺なら何とか……

「クイン、やばくなるまで手出しは無用で頼む」

クインは素直に下がってくれた。少なくとも、現時点で不安はないんだろう。少しは痛い目に遭えばいいんだ、なんて思ってないと信じたい。痛い目にはさっき散々遭ったしな!

「よーし、熊の手もらったぁっ!」

本当に何とかなりました。いや、時間は掛かったし、強敵だったのは間違いないけどさ。

さすがに腕力勝負をする気はなかったので、相手の攻撃は回避に専念した。巨体の割に素早かったが、今の俺の機動力だったら難しいことでもなかったな。

脂肪が厚いのか、打撃はほとんど通ってなかった気がする。【強化魔力撃】でようやく、といったところだ。やはり小熊とは違う。

目を抉って一気に倒してしまおうかと思ったりもしたが、出血を強いて失血死させる方向で戦うことにした。

傷は【手刀】と名付けた例のアーツで負わせた。やれるとは思ってたけど、実際に手刀で首を抉るとか、手首を断つとか、結構くるものがあったな。いや、出血は慣れたからいいとして、素手で獲物を解体できるだろうという事実が。うん、使いどころは気をつけよう。

さて、こいつの解体は結構時間が掛かりそうだ。以前の3メートルクラスの一つ目熊も結構な時間が掛かったし。こいつだとどれだけ時間が掛かるか考えたくもない。血抜きだけ済ませて狩猟ギルドにそのまま持ち込むか。

「びっくりした~」

覚えのある声が聞こえたのはそんな時だった。

「どうしたんだ、こんな所で?」

振り向くと、そこにはウェナがいた。戦闘に集中してたから全く気付けなかったな。いつの間に近寄ってたんだか。クインは――気付いてたみたいだな。特に警戒する様子もなく伏せている。

「いや、周囲の散策してたら何かが戦闘中っぽかったから、様子を見に来たんだ。そしたらフィストが一つ目熊とガチンコしてるから見学してたの。それにしても、独りで倒しちゃうなんてねー」

血抜き継続中の一つ目熊を見て、ウェナが呆れたような声を出す。

「しかも急所狙いの一撃死狙いじゃなくて、出血多量で死ぬまで粘り続けるとか、どういう神経してるのかな。地面が血で真っ赤じゃない」

ん? 血で真っ赤?

「ウェナ、お前、倫理コード解除したのか?」

プレイヤーには出血は見えない。制限を一段解除すれば虹色で見えるようになる。でも赤い血が見えるってことは、完全に倫理コードの残酷描写制限を解除してることになる。あるいは【解体】を修得したか。

「うん。うちのメンバーは全員解除したよ。さすがに【解体】の方は、効率の面でまだ誰も修得してないけど。それより、さ」

すすす、と何故か揉み手をしながら俺に近付いてくるウェナ。

「一つ目熊の首を斬ったり、手首を裂いたりしたあれについて、聞いてもいい? それにフィスト、あれから随分と強くなってない?」

あぁ、アーツを見られてたか。それに、やっぱり見たら分かるもんかね、強さの変化って。

「色々あってな。話すのは別に構わないけど、ルーク達と合流してからにしよう。この辺にいるんだろ?」

「うん。現在、地獄巡り中」

ルーク限定ですね、分かります。

ウェナに案内された先には【シルバーブレード】の面々とラーサーさんがいた。森の中だというのに広めの空間が確保されている。多分、訓練のために作ったんだろう。隅っこの方に掘り出された切り株と、切り倒された木が積んであった。

「おや、フィスト殿。お久しぶりです」

ラーサーさんは防具こそ着けていないが、刃を潰した剣を手にしている。正規の武装じゃないけど、それでも今のラーサーさんに勝てる気がしないってのが怖いよな。

「どうも、お久しぶりです」

「魔力の制御の方はどうですか?」

「あと少し、といったところでしょうか。次に訪ねる時には可能になっていると思います」

【魔力制御】のレベルは現在26。もう少しで30になって【魔力変換】が修得可能になる。そうしたら、予定してる属性は聖を含めて一気に修得する予定だ。そのためのSPはあるし。

「そうですか、楽しみですね。ちょうどいいので少し休憩にしましょうか」

気を利かせてくれたのか、ラーサーさんはそう言って俺達から離れ、掘り出されずに残っている切り株の1つに腰掛けた。

「どうしたフィスト、何かあったのか?」

「ねぇねぇスウェイン聞いてよ! フィストね、さっき独りで一つ目熊倒しちゃった! それもでっかいやつ!」

俺がこの場に来たのが意外だったんだろう。スウェインが尋ねてきたが、俺が答える前にウェナがさっきの狩りのことを興奮した様子で口にした。

「単独で一つ目熊を……それはすごいな。獲物を今、見せてもらっても? それとも解体してしまったか?」

「いや、でかすぎるからギルドにそのまま卸そうと思って」

【空間収納】から仕留めた一つ目熊を引きずり出す。出し入れする時には特別な力が働くから、俺が持てない重量の物でも収納可能なのだ。

一つ目熊の死体を見て、スウェイン達が目を見開いた。あ、ラーサーさんも少し驚いてるっぽい。結構な大物だからな。どれだけの肉になるかと思うと今から楽しみだ。

「やはり、【解体】で倒すと毛皮がそのまま手に入るのは魅力ですね」

一つ目熊を見ながらミリアムが何やら考えているようだ。不確定なドロップを狙う連続した狩りと、解体作業に要する時間と、どちらが効率的なのか考えてるんだろう。これくらいの個体だと、完全に解体する時間があれば、何頭も狩れそうだしな。いや、毛皮目当てなら、なるべく毛皮を傷つけない戦い方が必要になるし、どちらが、とは言い切れないところだ。

「これを単独撃破とは。急速に実力を上げたのだな」

「そうそう、その事で話を聞こうと思って連れてきたの。単純にレベルを上げたとかそういう感じじゃなかったからさ」

「ふむ……それではルーク達も一緒に聞くべきか」

スウェインとウェナは何やら思案顔だ。あ、そういやルークの姿が見えないな。あとシリアも。

「ジェリド、ルークとシリアは?」

「さっきラーサーさんに吹っ飛ばされてそのまま。シリアは回収と治療」

あぁ、ここに来る直前のでっかい音ってそれか。っと、そんなこと言ってる内に、シリアに肩を借りたルークがこっちに来たな。そういや回収って……どこまで飛ばされてたんだ?

「よぉ、ルーク。頑張ってるみたいだな」

「フィスト!? どうしてここに痛てて……」

「こらルーク! あんまり無理するんじゃないの! まだ完全に回復してないんだから!」

一つ目熊を片付けながら声を掛けると、治癒の呪符をあちこちに貼られたルークが俺を見て驚いた。治療が終わったわけではないらしく、痛がるルークをシリアがたしなめている。

「シリア、早めにルークを回復させてやってくれ。ミリアム、サポートを。ルークにはこれから、フィストとPvPをしてもらう」

……え、スウェイン、今、何て?

目の前には完全回復して武装も整えたルークが立っている。盾は今回も持ってないが、あちらはやる気満々だな。何故か楽しそうだ。

「えー、っと。スウェイン、どういうこった?」

PvP自体は別にいい。アーツの検証をするならルーク達に頼もうと思ってたし。でも、どうしてこのタイミングなのか、ということだ。

「なに、恐らくこれが一番早いだろう。疑問は後で受け付ける」

まぁ、いいか。あちらには何か考えがあるんだろう。

ルークからPvP申請が来た。一定以上のダメージを与えた時点で決着するタイプか。

了承し、カウントダウンが始まる中で、どう動くか考える。あんまり小細工しても意味がなさそうだし、真っ向からぶつかるか。スタート直後、全力の踏み込みで一気に近付いて拳の一発だ。

カウントゼロ。同時に右足に【強化魔力撃】を起動、【魔力制御】による脚力強化も加え、思い切り踏み込んで前に出る。景色があっという間に後ろに過ぎ去り、一瞬でルークの直近に届いた。ルークの顔が見える。ってちょっと待て! このタイミングだと拳の振りが間に合わない! 肘打ちを……これも無理だ! 勢いが強すぎた! このままだと正面衝突して終わる!

何とか身を捻り、左肩から体当たりするようにして激突する。重い衝撃が全身を駆け抜けた。倒れないように踏んばり、吹き飛んでいくルークを見る……あれ?

今ので一定ダメージを超えたんだろう。俺の方にもダメージが入ってるけど、減りはあっちの方が大きいな。目の前には俺の勝利を告げるメッセージが出てる。え、ちょっと待て。

「うわぁ……ルークが対人戦で吹っ飛ぶの、ラーサー師匠が相手以外だと初めて見た」

と感心した声を上げたのはジェリドだ。そうだ、ルーク! あいつ大丈夫か!? PvPだから、終了と同時にダメージは消えてるはずなのに起きて来ないけど!

「おいルーク!?」

慌てて近付いてみると、始める前同様に楽しそうな笑みを浮かべたルークがいた。ひょっとしてこいつ、変な性癖に目覚めたんじゃなかろうな?

「全然反応できなかった……すごい! すごいよフィスト! 以前よりすごく速い!」

吹っ飛ばされたことなど全く気にしてないように、さっきの俺を褒めてくれた。あぁ、うん、さっきのは俺も驚いたんだけどさ。まさかあんな速度で踏み込めるなんて思わなかったし。それに今の、苦し紛れの体当たりであって、攻撃って言えるもんじゃないし。

「フィスト、ひょっとして君は【修行場】に篭もっていたのか?」

ルークが起きるのに手を貸してやると、近付いてきたスウェインが聞いてきた。

「そうか、フィストもあそこを見つけたんだね。それならあの速度も出せるようになるか」

そして立ち上がったルークも、それで納得してしまった。【修行場】って、まさかあの地底湖か? ということは、まさかルーク達もあそこで?

「【修行場】ってのが何のことかは分からないけど、重力異常が起きてるエリアのことなら、そうだな」

だから、そう答えておく。そうか、とスウェインが頷いた。

「君に見つかってしまうとはな。そう簡単に見つからないように塞いだはずなのだが」

「塞いだも何も、あれじゃただの落とし穴だろ。もっと確実に塞いどけよ。お陰で酷い目に遭ったんだからな。まぁ、その分、得るものもあったけどさ」

あ、そういや広場の大穴の方は塞いでなかったな。まぁ、多分大丈夫だろ。

「落とし穴? いや、アインファストの西の森の洞窟のことではないのか?」

「いや、ツヴァンドの北の森だけど」

「……洞窟の奥の大空洞、ではないのか?」

「いや、でっかい地底湖だけど」

「……MP増加の水は、あったか?」

「ヴァルモレの神水だろ? ポーション瓶にいくらか詰めて回収したの以外は全部美味しくいただいた」

「まさか【修行場】が他にもあったとはな……」

スウェインが大きく溜息をついた。何か、食い違いが見られるな。

俺は地底湖に落ちてからのことをルーク達に話して聞かせた。それではっきりしたが、どうも俺が落ちた【修行場】は、ルーク達が見つけたそれとは違う場所のようだ。

ルーク達が【修行場】を見つけたのはβテストの頃だそうだ。森で狩りをしてる時に偶然見つけたという。そこは緩やかな下りの洞窟の奥にある、ドーム球場くらいの広さの大空洞だったそうで。身体能力の強化、そして戦闘系や身体系のスキル強化に大きな補正が掛かる場所だった。そこで彼らは訓練し、大きな力を得たという。

で、正規版になってから、【シルバーブレード】はすぐにその修行場に篭もったらしい。そしてそこで一気にブーストをかけ、能力の底上げをしたんだと。つまり【シルバーブレード】の強さの秘密はそこにあったわけだ。ルーク達って、別に廃人って言われるようなプレイ時間じゃなかったのに、それでどうしてそこまで差が出るんだろうって思ってたんだが、ようやく納得がいったよ。

「まぁ、ステータスが高いからって慢心していたら、自分より能力の低い相手にも負けるだろうけどね」

とルークが言う。能力やスキルが高くても、それに驕ることなく精進する。たとえそれがゲームでも。ルーク達の強さって、データ的なものもそうだけど、そういう姿勢から来てるんだろうな。

「でも、それじゃやっぱり【修行場】のことは、口外しない方がいいな」

「争いの種にしかならないだろう。それに、素行不良プレイヤーがそこを利用して強くなったら、どれだけの混乱が起きるか分からないというのもある。というのが、GAOの兵士や騎士の強さは、プレイヤーを抑えつけるだけのものではないだろう?」

スウェインの言葉に俺は頷く。今のところ周知の事実ではないが、GAO内には高レベルプレイヤーが本気で悪事を働いた時にそれを鎮圧できる公的な戦力がないのだ。

「だから賞金首システムなんだろうけどな」

某ゲームみたいに兵隊達の強さを鬼のようにしておけばそうでもないんだろうけど、兵士や騎士が強すぎたら、防衛戦イベントが成り立たないしな。そういう意味で極端な強さに設定してないんだろう。まぁ、ラーサーさんのような規格外もいるけどさ。賞金首システムは、そんなプレイヤーの暴走を防ぐための抑止力でもあるんだろうな。

「まぁ、フィストが強くなった理由はそれで分かったよ。でもさ、一つ目熊の時のあれは? 【手技】系のアーツ?」

一息ついたところでウェナが聞いてきた。あぁ、【手刀】のことだよな。

「見てもらった方が早いか」

俺はストレージから薪を1本出して地面に立てた。手刀を作って【手刀】を発動させ、薪に振り下ろす。乾いた音を立てて薪が2つに割れた。おお、山羊座、とスウェインが呟く。

「ウェナが見たのは、今のやつだな。【手刀】って名付けたけど、元はGAO内のアーツだ。地底湖で死んでた人が修得してた【流派】のものだけど、流派名とかは分からない」

地底湖の【修行場】で見つけた白骨のこと、その人の所持品だった日記のこと等を説明する。

「それって、情報がそこだけにしかないのなら、実質フィストさんだけのユニークアーツになるのではないでしょうか?」

「というか、その日記の記述を鵜呑みにして修得までいっちゃったフィストもアレだよね」

ミリアムが驚き、シリアが呆れた。アレって何だよ、アレって。

アーツについては、他の修得者は今のところいないだろうな。プレイヤーの格闘使い自体は、俺が出会ったことがなかっただけで、数はそれなりにいるっぽいんだけど。

彼の兄に師事して、というのも無理だな。どうも彼の兄は剣士だったみたいだし、アーツも斬撃というか、切断に特化した剣術っぽい。旅の途中で不幸がなければ、そっちは存命してるだろうけど、どうなんだろう。

俺が修得したアーツの方は、教えたら修得も可能だとは思うけど、【修行場】以外で訓練した場合、修得までどれくらいの時間が掛かるんだろうか。それにこれ、システム的にどう判定してるかは不明だけど、前提として、修得できるって心から信じられないと始まらないっぽいんだよな。話だけだとすっごく眉唾だしさ。あと、他に修得条件があるのか明確になってないし。あれ? そんな中でこれを修得しようとした俺ってやっぱりおかしかったのか?

「分かった、きっとその白骨の人はク○ダの傭兵の人だったんだよ」

「もしそうなら、地底湖で朽ちずに脱出できてるだろうけどな」

ウェナの発言を受け流し、俺はラーサーさんに疑問を投げた。

「ラーサーさん、以前聞かせてもらった騎士の話なんですけど。その人の知人で、素手でものを斬ったり裸の拳で岩を砕いたりできる人っていませんでしたか?」

確かシュタール・フォルトだったっけ。【破城鎚】の二つ名を持つ王都の格闘系騎士。その人と同一人物かは分からないが、日記の中にシュタールの名前があったのだ。内容からもそのシュタールは格闘系の人っぽかった。同じ王都の人ってこともあるから、何らかの関わりがあるんじゃないか、そう思えるのだ。

日本語として話してたので、ラーサーさんには一連の話も通じてなかっただろうから、共通語を意識してから地底湖で見つけた白骨のことを説明する。

「なるほど……私自身も、シュタール殿と親しい付き合いがあったわけではないですからね。彼の交友関係までは……そのような技を使える人の話も聞いたことがありません。シュタール殿本人なら何か知っているかもしれませんが。必要であれば紹介状をしたためましょうか?」

「お願いします」

欲しい情報は手に入らなかったが、代わりに人脈ゲット! シュタールさんにはGAO内の格闘系の人として色々聞いてみたかったしな。

「よし、話も終わったし」

剣を手にルークが立ち上がった。

「フィスト、またやろう!」

そして喜々として、PvP申請を立ち上げてくる。

「さっき言ってたアーツも使ってよ。問題点があるなら今の内に洗い出しておいた方がいいだろうし」

お前、戦いたいだけだろう? バトルジャンキーってわけじゃないはずなんだけどな。いや、違うか。近所の小さい子供が遊んでとせがんでくるような感覚?

「よし、やるか」

でも、その申し出は有り難い。了承し、ルークの対面に立ち、俺は構えを取った。

結果は散々、というか、健闘した方だと思う。やる度に手の内を剥かれていくというか。以前よりいい勝負ができるようになったのは確かだけど、それでも一歩及ばなかった。まぁ、ルークが以前より強くなってることを考えれば、2本取れたってのは十分な結果だろう。トータルではかなり負け越してるが、次にやる時はその差を縮められるように頑張ろう。

あぁ、ラーサーさんともやったんですよ。PvPシステムはNPCには適用されないから緊張したけど、はっきり言って杞憂だった。

結論。歯が立ちませんでした。【剣聖】の名は伊達じゃなかったよ……アレを相手に修行を続けられるルークって凄いなぁ……