Half-elves Fall in Love
Visit to the Old Royal Palace 3 [Deane]
ライラが手酌で酒を飲み始めるのをよそに、ネイアとエマがじっと注視する中、ディアーネさんは下着の最後の一枚をもスルリと脱ぎ去って俺を妖艶に手招き。
「結構、溜まってます?」
「それはもちろんだ。お前がカールウィンに囚われて以来、ゆっくりと抱いてもらえるチャンスはなかったからな」
「それは……確かに」
「今日は他の娘に配慮しなくていいのか? ベッドに上げるなら今のうちだ。このまま二人きりで始めてしまったら、一度咥えたら放さなくなってしまうかも知れない。自制が出来る自信がないぞ」
「お手本ですから。遠慮抜きで、ディアーネさんと俺の仲を見せてやって下さい」
「……なるほどな。では、ひとつ見せ付けてやるとしようか……お前の女として、最古参の意地というものを♪」
イタズラっぽく微笑んだディアーネさんは、顔を近づけた俺を受け入れ、あるべき場所に組み木を差すように自然にキス。
唇で唇を味わう甘いキスを十秒近くも楽しんだ後に、合図したかのように口を互いに押し広げ、舌を差し込み合うディープキスに移行する。
その間にも、ディアーネさんの手指は貪欲に俺を感じようと頬や首筋を撫で、抱き寄せ、肩から背にも愛撫が及ぶ。
俺はといえば安直におっぱいに手を重ね、揉みしだいている。
胸の上でチャリチャリと首飾りの鎖が音を立てる。首筋や耳元にも体温を帯びた腕輪がかすめていく。
「んん……んむぁ、ふ、っ」
僅かに離されたディアーネさんの口元から、吐息だけの呻きが漏れる。
そして、おでこ同士をくっつけたまま、囁く。
「すまない……少し達した」
「え、もうですか」
「お前の唇の感触で、頭の奥まで満たされた感じがして……舌で嬲られたら、もう、気持ちよさが直接子宮まで響いてきてっ……」
「…………」
いかん、この人メチャクチャ飢えてる。
「このまま抱かれてしまったら……どう、なるんだろう……♪」
「……気絶とかしないでくださいよ?」
「が、頑張る」
あんまりそういう不覚を取るのは想像しづらい人だけど、こうまでお預けが続く状況はあまりないからなあ。
そっとその身をベッドに押し倒し、無毛の陰部に触れれば、もうそこは性器といわず尻といわず、まるで失禁したように垂れ流しの愛液でドロドロになっている。
「あふっ、あっ……ひぅっ」
俺の手のその接触にすら敏感に反応し、肩をヒクつかせるディアーネさん。愛液が軽く吹き出し、さらに潤いが増す。
下手に前戯などしていたら、それだけで参ってしまいそうだ。
「物欲しそうなんて段階じゃないですね……」
「はしたなくて……すまない……でも、お前が愛してくれるというから、たまらなくてっ……♪」
「でも、そういう卑しいディアーネも嫌いじゃない」
少し低くした声で囁く。
それだけでディアーネさんは感極まったように喉を鳴らし、再び軽く絶頂したように反応する。
「……アンディ……っ」
「抱くぞ」
引っ込みがつかなくなったので、そのまま若干サディストモードの口調でディアーネさんをを押さえつけ、ちんこを押し込んでいく。
「ふゃっ……あ、あああっ……ひぁっ、あ、んんぁっ……♪ あ、うううっ♪」
ちんこが陰唇を割った段階でディアーネさんは軽く達して。
また淫肉を押し広げていく段階で細かく無数に達して。
子宮を小突く段階までいけば、既にその顔は凛々しさなど見る影もなく蕩けきっている。
「は、あぁっ……あ、っ……き、たぁっ……♪」
「動かしていいか?」
「ま、待っ……こんなっ、こんなにっ……アンディの、おチンポっ……凶悪だった……のか……」
「思い出させてやらなきゃダメみたいだな」
吐息を当てるように耳元に囁き、俺はわざと腰を強く、大きなストロークでぐちゅんっと一往復させる。
「ああっ、くあっ♪」
それだけで彼女の体は敏感に反応し、巨乳が空を打って軽く跳ね、達する。
その膣内はキュウキュウと絞り上げてきたが、久々のディアーネさんの痴態であることと、まだ性交を経験していないエマが興味津々に見学している前での激しい嬌態に、俺のちんこは普段にも増して硬く猛っている。過剰に溢れた淫液のぬめりもあって、俺が快楽を貪る動きを阻害することは一切ない。
俺は快楽に霞む瞳で見上げるディアーネさんに、意地の悪い笑みを見せる。
それは無言での宣言。
ここからディアーネさんを徹底的に肉棒と白濁で辱めるという、肉欲の宣告。
そして、ディアーネさんはその俺を見上げて……ほんの僅か、微笑む。
悦びの沼に身を任せるひとときを、受け入れる。
互いに吐息しかないその数秒の中で、俺たちは確かに通じ合い……そして、もはや獣のような交わりに興じる。
「うあ、あああっ、あひぁぁ、あ、ひぁうあああっ♪」
「はあっ、はぁっ……お、おおおおっ!!」
「はぁあん、んぅ、ううんっ、んぐ、んんんんんっ……は、はあああ、あひいっ♪」
「くおおおっ……っは、っんむぅっ!」
ディアーネさんも俺も、言葉にならない嬌声と、時々本能的に交わすディープキスの繰り返しの中で、まるで互いに止まることも離れることも知らないように腰を振りたくる。
あまりに激しく交わる中で時々抜けてしまっても、争うように互いの手が伸びてすぐにハメ直される。
体位を変え、上が下になり、横同士になっても、それは変わらない。
ちんこをハメて腰を打ち付ける。それだけが唯一のルールと言わんばかりに、何の言葉もなく、ただただ互いに少しでも深く、少しでも強くと腰を振っていく。
途中で射精もする。だが俺たちは快楽に脳を灼かれながらも腰を止めない。
俺は幾度も幾度もディアーネさんの膣内で白濁を噴き、まるで凝(こご)ったスープのような半固形感さえある粘液はディアーネさんの子宮を染め、膨らまし、彼女はちんこに突き回されて勢いよく下品な音を立てながら白濁を漏らしつつ、決して腰を振ることは休まない。
快楽で朦朧としているのは見ていてもわかる。時々意識が途切れかけているのも。
それでも俺は彼女の膣に執着し、そのヒダの一枚一枚、凹凸のひとつひとつから快楽を貪るのをやめない。
子宮と亀頭を打ち付けて、彼女を鳴かせるのをやめない。
ディアーネさんはそれを望んでいる。息の続く限り、意識を失ってもまぐわうことを望んでいる。それはもはや疑いない、彼女と俺のコンセンサス。
途中からネイアやエマが見ているのすら忘れて、俺はディアーネさんで射精しまくる。
彼女が腰を上げたまま射精を受け、派手に溢れた白濁が溶けた鉄のように下腹を伝っていくのを眺め、それを二人の手で意味もなく塗り広げて曖昧に微笑みあい。
そしてまた突き刺す動きを再開し、意味なんてない獣の嬌声を混じらせあう。
そんなセックスを、何時間続けていただろう。
気がつけば俺もディアーネさんもぐったりとして、いつの間にか狂乱は終わっていた。
「……ディアーネさん」
「ああ……アンディ。随分激しかったな……♪」
「……いけなかったですか」
「とんでもない。すごくよかった」
ディアーネさんはそう言って俺にキスを重ねる。いつものような事後に、少しだけアクセントをつける首飾りや腕輪足輪、髪飾り。
明かりの火に金属光沢がキラキラと照り返す。
「ああいう……行為を、するんですか……」
「ドラゴンはあまり馴染みがないんですか?」
「いえ……こ、こういったことを好んで交わりあっているものは、パレスにもいるといえばいますが。竜同士の交わりは互いにそれほど高ぶらないというか、戯れのような感じで」
「エマさんも混ざったことは?」
「あ、ありませんよっ」
どうやら寝落ちも含めて今までじっと見学していたらしいエマは、今さらのように感想を口にしていた。
っていうか……本当にずっと見てたんだ。律儀な。
(続く)