I made some random characters, they might have stuffed them.
The strongest solo player
アイテム
初級ダンジョンコア ☆☆☆☆
ダンジョン作成用アイテム
ジョブ又は種族がダンジョンマスターの場合のみ使用可能
稼働中の初級ダンジョンコアに同アイテムを10個合成することで中級ダンジョンコアに進化可能
「おー、プレイヤーでもダンジョン作れるんですね!」
「テイマーとかサモナーの上位職ってところか?」
「あたしらだと使えないのが残念っすね」
どうやら皆もダンジョンコアを貰ったらしい。しかしこの中にダンジョンマスターへ派生するジョブを持っているメンバーはいない。ダンジョン、いつか作ってみるのも悪くないかもな。さすがに俺1人でグーヌートの野郎に挑むのは無謀だ。それに完全な私怨なのでライト達を誘うのもどうかと思う。だがダンジョン産のモンスター達ならどうだ?数を揃えて攻めれば或いはワンチャンあるんでないの?1人で挑むよりはマシだろうし、ちょっと本気で検討してみよう。
「さて、アイテムの確認も終わったし今日はこれで解散てことで」
「明日は何しましょうか?」
「ダンジョンで宝探し、は止めておきましょう。どうせなら改装が終わってから挑んでみたいし」
「ならリブレスに行ってみるのもいいかもっすね」
「リブレス?」
「ほら、次の街が解放されたって言ったでしょ?そこの名前よ」
「王国で一番大きい図書館があるそうですよ」
「新しいスキル覚えられるかも」
「新しいスキルかぁ」
戦闘系のスキルも欲しいよな。あればあるだけ火力上げられるし。そうだ、チュートリアルクエストの報酬で貰ったスキルチケット使うの忘れてたな。忘れないうちに使っておこっと。
ピロン!
《手品を覚えた!》
ピロン!
《達筆を覚えた!》
…………どう使えと?
結局明日のことは明日決めればいいだろう、と早々にパーティは解散した。皆はこのまま落ちるみたいだが、俺はジョブを変更してもう一度ダンジョンに向かうことにした。大鍋は結構いい値段したから返して貰わねば!
と、意気込んでダンジョンまで戻って来たのだが、なんだかダンジョンの前が騒がしい。何かあったのかな?
「ダンジョンの難易度が跳ね上がったらしいぞ」
「いきなり別種のモンスターが出てくるようになるとかきいてないんですけど!」
「うぇえ、ドロドロでびちゃびちゃだよぉ……」
「物理技殆ど効かないじゃねーかよ。魔法職のフレいたっけ?」
「溶けて背後から奇襲とかエグいっての!しかも隠密能力高過ぎなんだよ!」
「あー、お宝は諦めてリブレス行こうかなぁ」
タラリ、と俺の頬を汗がつたう。なに食わぬ顔で情報を盗み聞きしてみた結果、どうやらこのダンジョンに新たな仲間が加わったらしい。しかもなんだかすごく心当たりのある特徴しているじゃないの。それってマッディウォーターゴーレムさんのことだよね?何でだよ!きっちり倒した筈なのに復活したのか!?
「おい、あんた。なんだか顔色悪いけど大丈夫か?」
「へ!?あ、あぁ!いや全然平気だぜ?俺より元気なやつなんてこの世には存在しないと確信できる程度にはな!……って俺今仮面着けてるから顔色なんて分かる訳ないじゃんか!」
「まぁな。珍しい装備だから気になって声をかけたんだ。それってトーキングスカルから落ちたのか?」
「そうだけど……同じの出るかわからないぞ?」
「いや、ドロップがあるとわかっただけでも収穫だ。装備を見るに始めたてのプレイヤーだろ?情報料の代わりに一緒に潜ってやってもいいぞ?俺、結構強いからな」
「いや、別にいいんだけど」
「遠慮するな。運良く仮面をドロップしたが死に戻ってしまったんだろ?そしてリトライしに来たがダンジョンに異変が起きて呆然としてた。違うか?」
「掠りもしてねぇっすわ」
「…………」
「…………」
「み、見栄はるなよ。大丈夫、誰でも最初は初心者なんだ。恥ずかしがる事ないって!」
「途中で持ってかれた鍋返してもらいに来ただけだっての!」
くっ、こいつはどうあっても俺をニュービー扱いしたいらしい。そもそも開始1週間しかたってないんだから全員初心者みたいなものだろうが!
「お、おい。あれってアルバスさんじゃないか?」
「うわ!本当だ!なんでこっちに戻ってきてるんだろ?」
「ダンジョン産のアイテム取りに来たんじゃねぇの?確かまだダンジョン潜った事ないって聞いたことある」
「てことは、アルバスさんでも詰まるようなボスが出たって事か……!?」
アルバス?あ、なんか最近聞いたことある気がするぞ?……そうだ、エリアボスをソロ討伐した人じゃん!なんでそんな有名人が俺なんぞ相手にしてるんだ?こちとら善良な一般ピーポーだぞ?
「おい、最強さん。有名人が移るからそれ以上話しかけないでくれ」
「人をバイ菌みたいに言うな!」
「ん?アルバスさんと話してるあいつって……仮面着けてるけど、リャパリャパ屋台の店主じゃね?」
「マジか!皆の者、確保!確保ぉ!!我らの飯の質を上げる為にぃ!」
「「「オーッ!!」」」
「ほら言わんこっちゃない!有名人が移った!」
「自業自得だろ!下手したら俺より有名なんじゃないかお前!」
「せっかく仮面着けたのに一瞬で効果なくしやがって!とりあえずダンジョンに逃げるぞ!そこでたっぷり文句言ってやるからな!」
「正直すまんかった!」
「ゼェ……ゼェ……。なんとか、ダンジョンに、入れたな」
「ハァ……ハァ……。食への執念が、あれほど恐ろしいとは、思わなかった」
「ふぅ……。さて、お説教の時間だ。アルバス君?なーんであんなにしつこく俺を初心者扱いしたのかね?おかげで追われる嵌めになったんだが?ん?」
「……そ、その、間違った予想を自信満々で話したのが恥ずかしくて。照れ隠しでつい……」
「つまり!自分の間違いを認められなかった為に起きた事な訳だ!!そうだねアルバス君?」
「……はい」
「ハァ……最強のソロプレイヤーさんメンタル脆すぎんじゃんよ」
「うぐぅ!」
「まぁいいか。俺はライリーフだ。成り行きとは言えこうして一緒にダンジョンに入っちまったんだ。せめてキビキビ働いてくれよ?」
「も、勿論だ!最強の名に恥じない戦いを約束しよう!」
アルバスは強かった。なるほどこれは最強を自称するだけの事はある。大剣の一振りでまとめてモンスターを5体も葬り去っている。アーツも使っていないのに凄まじい威力だ。
「STR特化か。豆腐メンタルなんだからMND特化にした方がよかったんじゃね?」
「うぐっ、いちいち言葉に刺があるなライリーフ」
「気のせい気のせい。いつもこんなもんよ俺?」
「お前の友人が可哀想だ……」
「おん?どお言う意味かねアルバスくーん?」
「ナンデモナイデス」
「とまぁふざけるのはここら辺にして。マジかぁ……。本当に出るようになっちゃってんじゃん」
「アレが新種か?」
ボスとしてマッディウォーターゴーレムが復活したんじゃなくて、雑魚mobにリトルマッディウォーターゴーレムが追加されていたようだ。探知にギリギリ引っ掛かったそれは、水溜まりにしか見えない。索敵系のスキルがないとまず分からないわな。
「これでもゴーレムだから核さえ見つければどうにかなるぞ。核の位置動くけどな」
「……何故そんな事知ってるんだ?」
「ノーコメント」
「こいつらが出るようになった原因ってまさか……」
「ノーコメント!」
「黙っててやるからさっきの事はチャラな」
「しゃーない、許してやろう。で、倒せるか?」
「まぁ見てろ……フン!」
「―――!!?」
なんと一撃で核を捉えて倒してしまった。は?強すぎるぞこいつ!
「俺は直感スキルを持ってるからな。なんとなく場所が分かるみたいだ」
「ずっりー!俺達の苦労はなんだったんだ!」
「はっはっは!これがソロ最強の実力ってやつさ!」
「くっそ!納得いかねー!クリーン!!」
「――――!?!?」
「なんでそれで倒せるのさ……?」
俺達はお互いに理不尽な物を見せ合いながらダンジョンを進むのだった