I made some random characters, they might have stuffed them.
Preliminary Games. 2
翌日、欠伸をしながら登校してきた悠にどうやってアルバスさんに勝ったのか聞いてみた。まさか手品で装備を強制パージするだなんて、恐ろしいことを考えつくもんだ。俺には真似できない戦い方だから参考にはならないけどな。……てかあいつ、何処からゴーレム軍団なんて持ち出したんだ?
家に帰りゲームにログインした俺は、まずガチャで当てた槍をフィーネに渡すことにした。☆4装備だし今使ってるの槍よりも強い筈だ。装備の性能が上がれば今までより楽に勝利できると思う。あれ?対戦相手もガチャ引けるんだしあんまり変わらないか?これは他のプレイヤーがガチャで装備を更新する前にレートを上げておいた方がいいかもな。
「よ!フィーネ。ギリギリだったけど、いい感じの槍当たったぜ!」
「おお、さすがライト。早く見せて?」
「ほらよ」
アイテム
天雷槍・ゼウル ☆☆☆☆
ATK220 迅雷
魔力を雷に変換し黄金に輝く槍
その様は天空の神の雷を思わせる
「迅雷……。ライトが炎剣士でやってることをこの武器でできるみたい。魔法使う度に槍のATKと私のAGIが上がっていくっぽい?」
「は!?マジかよ、めっちゃ強いじゃんそれ!」
「むー、でも槍で直接攻撃したら解除されちゃうから微妙かも……」
「十分だろ?今回のイベントなら、MP切れるまで魔法連打して最後に槍で止め!ってやれば大抵勝てるんじゃね?」
「それ、絶対オーバーキルだから。あと、大会なら素の性能だけで十分だと思う」
「確かにな。そうだ、フィーネも早い内になるべくレート稼いでおいた方がいいぞ。他の連中もレア武器当ててくるだろうし、楽な内に本選出場の可能性増やしておこうぜ!」
「OK。決勝戦で待ってるぜ」
「それは気が早すぎるだろ」
それじゃ、さっそく本日の対戦といきますか!……おっと、その前に盾の性能も確認してどっちを使うか決めよう。ガチャで当てたのは、これか。
アイテム
真紅の盾 ☆☆☆
DEF140 ジャストガード成功確率上昇・小
真紅に彩られた丸盾
シンプルだけどなかなかいいんじゃないか?今使ってる盾よりDEFも高いしな。それに、ジャストガードって確か成功すると自分はノーダメージ&相手には怯みが発生するテクニックだ。タイミングがシビアで俺はまだ成功させたことがないけど、この確率上昇効果があれば狙って成功させることができるかもしれない。うん、使うのはこっちに決定!そして今度こそ対戦だ!
「さーて、最初の相手はどんなスタイルかねぇ?」
ライトVSアルバス!
Ready?……Fight!
「ちょっ、いきなりアルバスさんかよ!?」
「やぁ、ライト君。知り合いだからって手加減はしないよ?」
「くっそ、ついてねぇ。出鼻挫かれた気分だぜ……ま、やるだけやってみますけどね!」
「そう来なくっちゃ!」
この戦い、アルバスさんの大剣を一撃でも受ければそこで俺の負けだ。カウンター狙うか?いやー、あの大剣に合わせるのはムリっしょ!ならここは……
「ヒートアクセル!」
攻撃される前に距離を詰める!
「おっと……せっかち過ぎやしないかい?それくらい、対処するのは難しくないよ!」
「ちっ!」
間近で振るわれる大剣の迫力ってマジでヤバイな!ギリギリ避けれたけど足が完全に止まってしまった。
アルバスさんはスキルを使わない。だから技の隙も少ない訳で……当然追撃だってしてくる!
「頼む!ジャストガード成功しろォ!」
「うそっ!?」
ガギィーン!!と音を響かせながら俺の盾が大剣を弾いた。セーフ!ギリギリ成功したぜ!このチャンスを逃す訳にはいかない。連続アーツで削りきる!
「ヒートスラッシュ!フレイムエッジ!フレイムラッシュ!!」
「……ッ!」
アーツの爆炎で視界が塞がる。どうだ!?今の俺では3つ繋げるので限界だ。これで決まらなかったら――
「惜しかったね。あと1つアーツを重ねられてたら負けてたよ」
「あー、やっぱりか……」
「ナイスゲーム。次は本選で戦えるといね」
アーツの反動による硬直で動けない俺に、アルバスさんの大剣が振るわれる。
You lose……
あ"ー!めっちゃ悔しい!次は絶対勝ってやるかんな!