Itai no wa Iya nanode Bōgyo-Ryoku ni Kyokufuri Shitai to Omoimasu
Defense specialization and event results.
【MWO】第一回イベント観戦席3
241名前:名無しの観戦者
やっぱ優勝はペインか?
ゲーム内最高レベルだし無双してんな
242名前:名無しの観戦者
あれはやばい
動きが人間辞めてるw
243名前:名無しの観戦者
でもやっぱ順当に勝ちを重ねてるのはよく聞く名前ばっかだな
244名前:名無しの観戦者
トッププレイヤーが強いのはそりゃ当然よ
245名前:名無しの観戦者
は?何こいつ…やばくね?
246名前:名無しの観戦者
うっわ映ってる奴ら強っ
247名前:名無しの観戦者
暫定成績ランキング
メイプルっていう大盾
百二十人潰して被ダメなんとゼロ
248名前:名無しの観戦者
ふぁっ!?
249名前:名無しの観戦者
チート?いや…無いか
250名前:名無しの観戦者
って言うかそんだけ暴れてたらそろそろスクリーンに映るんじゃね
251名前:名無しの観戦者
こいつか?今映ってる
251名前:名無しの観戦者
盾がw剣食ってるw
何これw
252名前:名無しの観戦者
可愛い顔してやることえぐすぎんよー
状態異常とあの大盾で殆ど無抵抗のまま潰してる
253名前:名無しの観戦者
でも動き遅くね?
さっきからカウンターばっかり
254名前:名無しの観戦者
確かにあの立ち回りならダメージ貰って普通だよな
ほら言ってるそばから…は?
255名前:名無しの観戦者
は?
256名前:名無しの観戦者
は?
257名前:名無しの観戦者
あいつ何で頭に振り下ろされた大剣頭で弾き返してんの?
258名前:名無しの観戦者
え?真面目な話そんなことできんの?
259名前:名無しの観戦者
出来たら皆やるわ
260名前:名無しの観戦者
大盾よりも状態異常よりも本体の方が謎すぎてやばい件について
所変わってイベントエリア、流石に座っているのも飽きてきた楓は一本道をてくてく歩いていたのだが。
正面から大所帯。その数何と五十人である。
パーティーを組む者は何度か見かけたが、五十人は流石に見たことが無かった。
その殆どが魔法使いのようで楓を視認してすぐ杖を掲げ魔法を放ってくる。
恐らくこうやって一本道で何度もプレイヤーを狩ってきたのだろう。
その動きには淀みがなく慣れが感じられる。
「大魔法で、吹き飛ばす!」
魔力結晶が溜まりすぎて黒の大盾が赤の大盾になってしまっているのだ。楓としてはそろそろ消費したいところである。
もう魔力結晶はいらないため、四十人近い魔法使いから放たれる魔法を素で受け止める。
相手の魔法が尽きた時。楓は腰の短刀を引き抜ききる。
最大威力の攻撃は刀身全てを見せて行うのである。
刀身から紫色の魔法陣が展開される。
「【毒竜(ヒドラ)】!」
三本の首を持ち全身劇毒で出来た毒竜が、大盾の魔力結晶全てと引き換えに前方三方向を毒の海に変えていく。
巻き添えを食った人も合わせれば五百近くのプレイヤーが吹き飛んだ。
295名前:名無しの観戦者
化けもんすぎんだろ
296名前:名無しの観戦者
おかしい所
防御系スキルの発動無しの素のVIT値で魔法全てをノーダメで受けきる
アホみたいな威力の魔法
あいつのステどーなってんの?
297名前:名無しの観戦者
魔法受けたのは鎧がなんかやばいスキル持ちなんじゃないの?
298名前:名無しの観戦者
大規模スキルは殆どがエフェクト付きだから多分鎧が光って無いところを見るに何も無い
と思う
絶対じゃないがな
299名前:名無しの観戦者
うん
俺も鎧は今のところ何も無い…と思う
300名前:名無しの観戦者
マジ何あの歩く要塞w
301名前:名無しの観戦者
マジで歩く要塞で草生える
残り時間は後一時間となっていた。後たった一時間で全ての順位が決定するのだ。
そんな緊張状態の中。
大音量でアナウンスが鳴り響いた。
「現在の一位はペインさん二位はドレッドさん三位はメイプルさんです!これから一時間上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されます!三人の位置はマップに表示されています!それでは最後まで頑張って下さい!」
「どうにも簡単には終わらせてくれないようだ」
危機感は感じていない様子のペイン。
「うぇーめんどくせーマジで?」
露骨にだるそうなドレッド。
「やった!私三位だ!」
喜ぶメイプル。
三者三様の反応を各地で見せる中、イベントはクライマックスへと向かっていく。
三人の元へ我先にとその首を狙うプレイヤー達が走り出す。
「いたぞ!あいつだ!」
わらわらと森から出て来るプレイヤー達。
その中には当然AGIに多めに振っている者もいたりする。
その速度についていけるわけもなく、うなじにナイフが振り下ろされる。
「は?な、なんで⁉︎」
しかし、そんなものは楓には通らない。
確実に仕留めたと思っていた敵プレイヤーは次の動きに移る前に、大盾に食われてしまった。その後も数人が飛びかかっては何故か通らない刃に文句を言いつつ食われていった。
流石にそんな光景を何度も見ればプレイヤーの出方も慎重になるようでじりじりと距離を詰めてくる。特に一撃必殺の大盾を気にしている者が多い。
しかし、楓の攻撃役は大盾では無く短刀だということをプレイヤー達は失念していた。
「【致死毒の息】」
楓が新月を半分程度抜くと鞘から濃い紫の霧が溢れ出す。
「【パラライズシャウト】!」
パタパタと倒れていくプレイヤー達が致死毒から逃げられる筈もなく。最前列から順に粒子に変わっていった。
結局。プレイヤー達は楓のポイントになっただけだった。
「終了!結果、一位から三位の順位変動はありませんでした。それではこれから表彰式に移ります!」
楓の目の前が白く染まったかと思うとそこは最初の広場だった。
一位から三位までが壇上に登るように言われて楓も登壇する。楓は真っ直ぐ前を向いて立っていたが余りの視線の量に何だか恥ずかしくなってしまい顔を赤くする。
そして、緊張で頭が真っ白の状態の所にマイクが渡された。
「次は、メイプルさん!一言どうぞ!」
次はということは後の二人はもう言ったのだろうが、楓は緊張して全く聞いていなかったのた。
「えっあっえっ?えっと、その、一杯耐えれてよかったでしゅ」
楓は噛んだ。
それも盛大に噛んだ。
しかも何を話せばいいか分からなかったために言っていることが滅茶苦茶である。
楓は、流石に恥ずかしすぎて前を向けなかったためその様子が動画として多くのプレイヤーに記録されていることも分からなかった。
記念品を受け取ると、そそくさと宿屋に帰る楓であった。
その夜。掲示板はメイプル可愛すぎスレとメイプル強過ぎスレで大いに盛り上がった。