昨日コーデリアさんから聞いた【聖霊眼】の検証がしたくてセシリアショップに来ていた。
「こんにちは、リリさん、ネルさん。 お店には慣れましたか?」
「お疲れ様です!」
「お疲れ様ぽん」
「お店には慣れました。 食堂に比べるとピークが凄く短いですからね。」
「私も慣れたぽん。 だけどお客さんからは限定30個をやめて欲しいって要望が多くて販売してるより説明してる方が大変だぽん。」
「あ~。 それは諦めて貰うしかないかな、これ以上増やすと僕がずっとお菓子作りする事になりそうだしね。」
「飾り付けだけ私達でやるのでもダメですかね?」
「……イートインではなくなりそうだし、忙しくなるけど試しにやってみる?」
「はい! やってみます。」
「パンケーキってのをやろうと思っているけど、前もって焼いといて、出すときにセシリアに温めてもらい、リリさんとネルさんが用意しておくクリームとフルーツで飾り付けてみてくれる?」
「温めるのも私達でやりますよ?」
「いや、特殊な【魔道具】を使うから2階のセシリアにやってもらおう。」
(流石に焼き立てが出て来たら【ストレージ】がバレそうだから、セシリアに温めてもらう振りをして偽装しよう。)
「これなら割と準備は簡単で種類はトッピング次第でかなり増えるかな。 季節ごとにフルーツとソースを変えたりね。」
「凄く美味しそうぽん!」
「1日10食から始めて、様子見で20食まで増やそうか。」
「わかりました! 出来ればもっと欲しいですけどね。」
「それは……。 個別注文も3件でストップして貰ってるしね。」
貴族?と騎士団?の他に劇団員?が追加された。
この3件は露店の時からいろいろと買って貰ったから、特別対応していた。
☆
セシリアショップの話が終わった後、セシリアと一緒に街外れの平野に来ていた。
「昨日のコーデリアさんとの会話は聞いていたよね?」
「はい、聞いておりました。マスター。」
「今日は【聖霊眼】を擬似的に再現出来ないか試したいんだよね。 たぶんだけど【巨大結晶】の縮小版である【魔導スライム】なら劣化性能でも良ければ再現出来ると思ってね。」
「マスターなら魔導でそのうち再現出来ませんか?」
「ああ、今回試すのはセシリアなんだよ。 護身術的な感じでね。それに僕はまだ属性付与が雷しか出来ないんだよね。」
「解りました。」
「あと【魔導スライム】と直接【同期】してるのはセシリアだからね。 僕はセシリア経由で【魔導スライム】と【同期】しているからいまいち操っている感じにはなれないんだよね。 だから試せるのはセシリアだけなんだよ。」
「そういう事ならば私が試してみます。」
「うん。 やり方は風の【魔導スライム】に【同期】して力をセシリアに付与する感じで試してみて。 危なそうなら僕がすぐに止めるから。」
「やってみます。」
☆
1週間後。 セシリアから魔素通話がきた。
『マスター。 以前言っていた【聖霊眼】の再現ですが、【風の衣】を取得しました。』
『お~。 思ったより早くに取得する事が出来たね。』
『しかし取得したのは風の【魔導スライム】がです……。』
『……そっちが取得するパターンなんだね。 それなら僕も使えるのかな?』
『申し訳ありません。 マスター。 【魔導スライム】が取得した場合は、私にしか【同期】によるスキル付与は出来ないみたいです。』
『なるほど、直接【同期】してないとダメなのか。 でも当初の目的は達成だね。 【風の衣】の性能は?』
『防御力ははっきりしませんが、攻撃の軌道をずらす程度だと思います。 使用時間は1日2時間位の発動が出来ますが、その後は【魔導スライム】が疲れて眠りにつきますね。』
『練度があるかもしれないから暇なときにでも練習しておいてね。』
『わかりました。マスター。』
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名前・レイ(7歳)
状態・良好
属性・雷
職種・魔導技師3.7 魔導剣士4.6
種族・人族
パッシブ・人見知り、建築、土木、料理
素材の極み、鍛冶、パラレル思考
共感覚、魔導科学、特殊採取
アクティブ・魔導操作、鑑定、クリーン
ストレージ、武器強化、雷属性付与
魔導工房、魔導具作成、魔導弾
魔導手、魔導壁、魔導剣
圧縮魔導砲、魔導細胞生成
固有スキル・ジョブホッパー
鑑定の魔眼
装備・神木の小太刀
魔導圧縮銃
身代わりネックレス
重力カウンターの指輪
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名前・セシリア
職種・魔導姫
種族・魔導生命体
固有能力・魔素通話、魔素データ通信、同期
魔素圧縮吸収、魔素操作、指揮
装備・魔導服(メイド服)