Lead the other world.
Common sense in different worlds 7
心の世界
数百年も前に大和の姫巫女が普段通りに大和の人々の平和を願って目を瞑り祈祷をしていた時のこと。
誰が話かけてくるのを感じてゆっくりと目を開けてみると姫巫女はいつの間にか森林の中にいたようだ。
姫巫女はその森林は見覚えがないはずなのに何故か懐かしく感じたり、妙に安心したり、悲しみを感じるといった様々な不思議な感覚を覚えたと言われている。
その後、森林の奥に無意識の内に導かれると大きな岩の上で座っている透き通るような水色の優しい瞳の真っ白な巨大な狐と出会ったらしい。その狐は姫巫女に語りかける。
ーーここは貴方の世界。貴方の感情を司る世界ーー
その後の事はよく覚えていなかったらしいが、目を覚ました当時の姫巫女は書物にその時の事を書き記して次世代の大和の姫巫女に伝え続けた。
ーー『心の世界』と名付けられたその世界を
作中で記述があった通り『心の世界』とは人が無意識のうちに作り出した一人に一つ存在する自分の様々な感情を受け止める器を具現化した空間のことである。
歴代の大和の姫巫女で最も強力な力を持っているといわれる現在の姫巫女『神代《かみしろ》 美琴《みこと》」が自身の心の世界にいた大精霊の存在に幼少期の頃に気づき契約を交わし、美琴が二十歳になった時についに『心の世界』に入ることが出来るオリジナル魔法を大精霊の協力のもと開発に成功した。
『紫淵刀《しえんとう》ー桔梗《ききょう》』
十六夜桜によって造られた拓海の魔刀。鞘は透明感があり、暗い紫色をしている。鞘をよく見るとどこまでも続いているような深い奥行きを感じ、何かが渦巻いているように見える。刀身は薄っすらと紫色を帯びている。
桔梗の能力
・魔力の増幅
使用者が魔力を流し込むことで流し込んだ魔力の量を数倍にして使用することが出来る。上手く自分の魔力をコントロール出来ないと自分の想像以上に魔力を桔梗が吸収してしまう。
・魔法の創造
桔梗に流し込まれて増幅した魔力を使用者が頭に思い描いた形に具現化する事が出来る。デメリットとして体力と魔力の消費量が増えるということがある。
例)巨大な盾、龍の形など
・気持ち、感情の増幅?
後日記述あり。大和豊儀祭で使用された能力
今のところ以上の三つの能力が判明している。