Lead the other world.

5-7 Battle of the Two 2

柑菜は志乃の周りから風が吹き始め、バチバチと雷が音を立てている様子にに思わず苦笑いを浮かべていた。

「し、志乃って雷属性も使えたの……?」

すると柑菜の言葉に志乃は一つ頷いてみせた。

「ん……。いくよ柑菜……“ライジングソウル”」

「っ! “ポテンシャルライズ”!」

身の危険を直感で感じた霊気を纏った柑菜は自分の身体能力を上げる魔法を発動してその場から急いで横っ飛びをした。

そして柑菜は素早く起き上がって自分がさっきまで立っていた場所をちらりと確認して目を見開いた。

そこには雷と化した志乃が立ってこちらを見ていたのだ。そして、志乃が様子をうかがってそこからすぐに動く様子がないと判断した柑菜は雷と化した志乃に手のひらを向けた。

「“フォトンレイ”!」

すると狙い通り柑菜の手のひらから放たれた光線が志乃を貫いた。

「なっ!?」

しかし、光線に貫かれた雷と化した志乃はそのままバチバチと激しい音を立てて弾け飛んでしまった。

(一体どこに……!?)

「ここ……」

背後から柑菜の思考を読んだかのような志乃の声が聞こえて振り返ると、バチバチと音を立てて雷を宿して風が纏わりついた脇差を構える雷と化した志乃がすぐ側で構えていた。

「これで……終わり。“ライトニング・ラファーガ”」

「くっ!? “シャインウォール”!」

咄嗟に魔法を詠唱した柑菜と志乃の間に光の壁が現れるが、志乃が柑菜に向けて勢いよく脇差を振り切ると、暴風が起こり火花を散らしながらあっさりと光の壁をいとも簡単に突き破った。

「きゃあぁぁぁぁぁ!?」

そして暴風に柑菜が飲み込まれると身体中に雷が走り抜け吹き飛ばされていった。

全身に雷が走り抜け悲鳴を上げた柑菜は吹き飛ばされて地面を転がると、身体を痙攣させながらそのまま意識を失ってしまうのだった。