... live free!
108. Mysterious Wrath
それからセラとバーラの会話が聞こえる位置まで移動をするとこんな会話が聞こえてきた。
「今後二度とルイに近づくんじゃないわよ!?」
「で、でも……」
「でもじゃないわ!? 私の言うことが聞けないの?」
「……」
「何よ! 私に歯向かう気?」
「そ、そういう訳では……」
「いいからあんたは『分かりました』といえばいいのよ!」
「ご、ごめんなさい」
と言ってセラが誤っていた。この会話を聞いていて何のことでバーラが怒っているのかは分からないけど、しょうもないことでバーラが怒っているのだろうなぁ……。と私は思いながら歩いて彼女達に近づいて会話に割り込んだ。
「ここで何をしているわけ?」
そう声を掛けるとセラが少し驚いた様子で私の方を見てきた。一方、バーラはというと私が急に声を掛けてことで驚いたのかその場でビクッとしてから私の方へと振り向いた。そして私を確認するとなぜか私に怒ってきた。
「あ、あんたどこから声を掛けているのよ!」
「? 何を言っているの?」
「急に話しかけるんじゃないわよ!」
まぁ、セラとバーラが話しているところで声を掛けたからそう思われても仕方ないかもしれないけど、歩いて近づいて話しかけたと思うけど?
「……普通にここまで歩いて近づいたけど?」
「う、うるさいわね! 兎に角あんたが私を驚かせたことが悪いの! 分かった!?」
いや、意味が分からないんだけど……。と私は呆れていた。
「な、何よ! とりあえず、私を驚かした罰を与えないとね……」
するとバーラがそんなことを言って考え出した。
「いや、罰って何よ? そっちが勝手に驚いただけじゃない」
「あんたが悪いことをしたのにそんなことを言うの? うわぁ、これだから常識の分からないに子供は……」
と言いながら呆れた様子で私の方を見てきた。
いや、どう考えても悪いのはバーラでしょ。とそんなことを思っているとセラが困った様子で私とバーラの方を見ていた。そのことに気付いて、どうしてバーラに話しかけたのかを思い出した。とりあえず、何に対してセラに怒っていたのか聞いてみようと私は思った。