... live free!
119. About the pendant
「それよりさっき話していたペンダントについてどうしようか考えよう?」
「……そうだね。一応、バーラが言っていたいことはレーナちゃんが終わらせてくれたから今はそのペンダントの方が大切だね」
「うん。でも、このペンダントのことを誰に聞いたらいいかな?」
「う~ん。もう一度写真を見せてもらってもいい?」
「いいけど」
そう言って先ほどのペンダントをセラに渡した。
「……う~ん。この女の子何て名前だったかな?」
セラは写真を見ながらそんなことを言った。
「え? セラ知っているの?」
「一応。でも、本当に小さいときに遊んだだけだから名前が出てこなくて……」
「そうなんだ。でも、女の子はどこかで生きているのでしょ? 名前が分かればもしかしたら……」
「うん。……ユアちゃん?」
「え?」
……まさか私の知っているユアじゃないよね? 確か女の子って孤児院にいるはずだよね? この村から近くの孤児院だとしたらもしかしたらリンフレッドの街の可能性があるよね?
「多分だけど、ユアちゃんだったと思う」
「その女の子のことで他に何か分かることある?」
「う~ん。あんまり覚えていないかな? 多分遊んだのも1回や2回といった感じだから」
「そうなんだ……」
「うん。だから大人の人に聞いた方が分かるかもしれないよ?」
「分かった。戻ったらエレナさんかユリーカさんに聞いてみるよ」
それからしばらくの間、セラと話をしていると誰かがこっちに向かって歩いていることに気付いて振り返るとバーラがこっちに歩いているところだった。