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123. About Yua in the village of Kokoro

「ユリーカさん、できればその家族についていろいろと教えて欲しいの」

「別に構わないけどどうして?」

ユリーカさんは不思議そうにしながら聞いてきた。まぁ、この村に住んでいない私にどうしてペンダントに写っている人について教えて欲しかと聞かれたらそんな反応になるよね……。

「たまたまかもしれないけど、その両親の娘さんの名前が私の知っている人と同じだからもしかして。と思って……」

「そうなの? でも、同じような名前の人はたくさんいるから違う可能性も高いからね?」

「一応、その可能性も考えています」

「……分かったわ」

私がそういうとユリーカさんは少ししかなささそうにしながらも了承してくれた。

「お願いします」

そうお願いをするとユリーカさんはペンダントの中に写っていた家族について教えてくれた。

まぁ、教えてもらった内容はほとんどセラ達から聞いた内容と同じだった。ただ、そのユアって子についてはセラ達よりもいろいろ教えてくれた。何でも5歳の頃には読み書き計算の簡単なものができていたらしい。特に読みは結構できるとのことだ。

その話を聞く限りではユアから聞いた話と一致している。流石にここまで話が一致していれば私と一緒に依頼をこなしていたユアだと思っても大丈夫だと思う。

「私がユアちゃんについて分かることはこんなところかな?」

「ありがとうございます。でも、おかげで私が知っているユアと同一人物である可能性が高いと思いました」

私がそういうとユリーカさんは驚いた顔をしながら聞いてきた。

「え? そうなの? ……本当に?」

「はい。ユリーカさんから聞いた話と私がユアから聞いた話がほとんど同じ内容だったので」

「それって……」

「まぁ、本当にそうなのかは本人に聞いてみないと分かりませんが……」

街に戻ったら聞いてみないと。とそんなことを思っていた。