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52. Forest Survey

ユアと依頼をこなした翌日は、雨が降っていたため宿でだらだらと過ごして次の日を迎えた。

昨日は、何もできなかったから今日は、森の調査?をしようかな?と思って魔物を狩りに森に来ていた。と言ってもいつもと変わらないけど…。

そんなわけで森をうろついてゴブリンなどをたくさん狩っていたのだが。

「何か今日は、ゴブリンの数多過ぎない?」

とゴブリンの頭部を槍で突き刺していきながらそんなことを呟いていた。

この前ユアと来たときは、半日くらい?で3匹しか見かけなかったけど今日は、森に入ってから昼にもなっていないのに30匹以上も狩っている。途中でウルフとかも狩っていたけど明らかに多すぎる。

「ユアがいたときは、たまたま遭遇しなかったにしても異常だと思うけど…」

とそんなことを呟きながら魔石を取ってからゴブリンの死体を一か所に集めて燃やしていく。

それから同じようなことを繰り返してお昼ご飯にしようと思った頃には、狩った数が50匹を超えていたと思う。数は、多いかもしれないけど一撃でゴブリンを倒せるから戦闘事態は、然程疲れないけど魔石を取る作業がなかなか疲れる。いちいち胸元を切り開いて大体真ん中の位置を慎重に探りながら切っていくと魔石がある。

戦闘は、1匹当たり10秒未満で終わるのに対して魔石を取り出すのに2分前後かかる。解体する方が倒すよりも時間がかかるのは、仕方ないかもしれないけどこんなにゴブリンばっかり狩っていると流石に飽きてくる。

「森の異常だとは、分かるけど結局何が起こっているのかわからないから倒すしかないよね…それにしてもどこからこんなにゴブリンがやって来るのかな?」

あまり気にしていなかったけどこれだけのゴブリンが出てくるのは、おかしいという事は、わかっていたけどどこからこんなにもゴブリンが出てきているのかわからない。ゴブリンがやってきている場所が分かればそこを潰せばもうやってこないはず。多分。それならゴブリンの後でもついて行けば何かわかるのかな?

「よし。ゴブリンの後をつけてみよう」

そう思い昼食を食べ終わるとゴブリンを探しに森の中を歩き始めた。

探し始めるとなぜかゴブリンが見つからない。

「さっきまでそれなりの頻度で発見していたのに…」

とそんなことを思いながらゴブリンを探して1時間ほど経った頃ようやくゴブリンを発見した。