... live free!

114. Compensation

それから受付の方に行きエレナさんが来るのを待っていた。先程は凄く混雑していたけど、話をしたり解体をお願いして見学をしていたためそれなりに時間が経ったようで混雑も大分改善されて落ち着いていた。そんな場所でしばらく待っていたらエレナさんが受付の方に出てきて私達を呼んだのでユアと一緒にエレナさんの元に向かった。

「今回のオークの素材は全てギルドの買い取りでよろしいですか?」

「はい。後これもお願いします」

そう言って袋を2つ取り出した。

「ウルフの爪と魔石ですね。少しお待ちください」

そう言ってしばらく待っていると作業が終わったようだ。

「今回は、ウルフの魔石が3つで銀貨1枚と銅貨5枚。ウルフの爪が18本で銀貨5枚と銅貨4枚。ゴブリンの魔石が128個で金貨3枚、銀貨7枚と銅貨4枚。ゴブリンの上位種の魔石が5つで銀貨5枚。それから先ほど解体したオークの魔石が銀貨3枚。皮が銀貨2枚。牙が2つで銀貨1枚。睾丸が2つで銀貨2枚。それからお肉が50キロだったので銀貨5枚で、オークの素材が全部で〆て金貨1枚と銀貨3枚になりますが解体料金を差し引いて金貨1枚、銀貨1枚と銅貨7枚になります。今回の売却金額は、全部で金貨5枚と銀貨6枚になります。それから森の調査依頼で銀貨5枚。それからオークの発生による緊急依頼という事で金貨1枚。そして亡くなった冒険者のギルドカード回収が1人銀貨1枚なので今回は銀貨2枚になります」

そう言ってエレナさんが渡してきた金額は、金貨7枚と銀貨3枚だった。それにしても亡くなった冒険者のギルドカードでお金がもらえることに少し驚いた。でも、どうしてお金がもらえるのかが気になった。

「亡くなった冒険者のギルドカードを持ってきただけでどうしてお金がもらえるの?」

「それは、ギルド側で冒険者を管理している部分が大きくかかわっています。その関係で報告してくれたお礼みたいなものです」

少し濁したような言い方だけど言いたいことはなんとなくわかる。

「でも、それだと冒険者同士の殺し合いの心配はないの?」

冒険者の誰かが亡くなりその人のギルドカードをギルドに届けるだけでお金が手に入るのなら新人とか狩られる心配はないのかな?

「それは、大丈夫です。流石に教えることはできませんが一応条件が存在します」

「なるほど」

それなら新人とか狩られる心配はほとんどないのかな? と思った。

それからエレナさんと少しお話をしてからその場を後にした。