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YourPerspective 27 120. Then 2

目を覚ますと辺りが暗くなっていた。

「あれ? いつの間にか寝ていたの?」

そんなことを思いながら体を起こす。そこで上にタオルも掛けずに寝ていたことに気付いたがあまり寒くないかも? と思ったらいつもの服と違いレーナちゃんから貰った服などを着ていた。

「そういえばこの上着レーナちゃんが作ってくれたっけ……」

レーナちゃんが作ってくれたウルフの上着。温かいと思ったけどここまで違うとは驚いた。

「それにしても大分寝ちゃったかも……」

今日だけで一日の半分以上寝ているかもしれない。それだけ疲れていたのかな? でも、レーナちゃんと一緒に居たときはそんなこと思わなかったけど……。

「……もしかしてここに帰って来たから?」

そう考えると疲れるような要素が結構あるかもしれない。孤児院の子達のこととかルミアのこととか……。

「せめてルミアだけでも今まで通りの関係になったらなぁ……」

そんなことを考えていたら気分が落ち込んでいく。孤児院の中ではルミアとが一番仲が良かったから……。

他の子とも仲は悪くないけど私が冒険者になってから孤児院に入ってきた子だからあまり遊んでいられていないし私と遊んだ記憶がほとんどないかもしれない。でも、ルミアは私が孤児院に来たときにはもう居た。だから付き合いは一番長い。他にも孤児院には子供がいたけど何をやっている人なのかは知らないけど引き取られていったから古株は私とルミアだけだ。

冒険者になってからというとオノマ達との活動が休みの日とかもお金を稼ぐためにギルドに行っていた。孤児院に一日中いるときがあってもルミアに小さい子達と遊ぶように言ってルミアの代わりに仕事をしていた。そして空いた時間に子達の相手をしていたが多かったから遊んだことを覚えていない子がいるかもしれない。

ルミアが6歳を過ぎたあたりからは一緒に仕事をすることも多かったから孤児院に居ればそれなりに遊んでいたと思うけどやっぱり交流が深かったのはルミアしかいない。そしてここ最近は一日中孤児院にいたことはなかったから……。

「今思うと小さい子達とあまり遊んでいなかったかも……。でも、夜とかは会っていたし嫌われていることはなかったと思うけど。……どう思われていたのかな?」

いまさらそんなことを考えても仕方がないと思った。そこで喉が渇いたので井戸へ水を飲みに行こうと思った。そこでレーナちゃんに貰った服を着ていることに気付いた。

(あの辺り水捌けが悪い上に日当たりも悪いから歩くと泥とか跳ねるし一応着替えようかな?)

そう思い汚れてもいい服に着替えてから井戸へと向かった。