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163. Teach Youre, Flora

それからユアとフローラは少しぎこちない感じもあるけど話をしていた。そんな会話に私も混ざって話をしていた。するとユアがフローラにこんなことを頼んだ。

「フローラ、もしよかったらだけど、学校で習っていることを少し教えて欲しい」

そういえばユアは読み書きなどできるけど、それ以外のことは教わっていないみたいだから知らないことが多いのかもしれない。それで学校という所で学んでいるフローラがどんなことを教わったのか知りたいのかもしれない。

「いいよ。どんなことを知りたいの?」

「ええっと……」

ユアはそう呟きながら、なぜか私の方を見て来た。どうしたのかな? と思いながら私は首を傾げていた。

「レーナちゃんは聞きたい話とかある?」

「私はこの前いろいろと教えてもらったから気にしなくてもいいよ? だからユアが聞きたいと思ったことを聞いたらいいよ」

「うん……。地理について教えてもらってもいいかな?」

「いいよ」

それからフローラはユアにこの街周辺のことをいろいろ教えていた。

「……この辺りのことはこんな感じかな?」

「なるほど。それにしても学校ではそんなにも詳しく教えてくれるの?」

「そんなことはないよ。他の子達はおおまかにしか説明してもらってないけど、私はそう言ったことが気になったから先生に聞いて教えてもらったの。だからもし気になったことがあったら聞いてみると教えてくれるかもしれないかな?」

「そうなの」

「うん。レーナちゃんにはこの前話したことがほとんどだったけど退屈じゃなかった?」

フローラはユアとの話が終わると少し心配そうにしながら聞いてきた。

「大丈夫よ。この前聞いた話がほとんどだったかもしれないけど復習ができてちょうどよかったよ?」

「それならよかった……」

私はフローラに大丈夫だということを伝えるとホッとしたような表情をしていた。そう言えばユアに教えながら、たまに私の方を見ていたからおそらく私のことを心配していたのかな? とそんなことを思っているとユアが他のことも聞いてもいいのか尋ねてきたので私はそれを了承した。そしてその日は薬草やこの国の歴史についてもフローラに教えてもらって、遅くなったので切りのいいところで切り上げて、その日は帰ることになった。

その際に、明日も時間があればまた遊べないかな? と言われてユアと相談して明日もフローラの所へ行くことになった。