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192. Talking to a man 3

そう言えばだけど、この男とシャフナーが何を取引していたのか聞いていないことを思い出した。

「……そういえばあなたはシャフナーって言う人と何を取引していたの?」

「……言うとでも思っているのか?」

「言ってくれたら嬉しいなぁ。くらいにしか思っていないわよ。でも、まぁ、あなたがどんなことをしていたのかくらいは知りたいかな? 偵察とかそういったこととかはやっていそうだけどあなたはどんな役割?」

そう言いながら男の人をみると眉がピクッとと動いた。まぁ、シャフナーとそんなことを話していたから間違ってはいないと思うけど、それはあくまでも仕事の一部でしかないと思うけど……。

「でも、あなたと取引をしていた組織くらいは教えて欲しいわね。例えばシャフナーが所属している組織とか」

私がそう言うと男は少し眉を寄せた。それからしばらくの間、黙っていたが男が話し出した。

「……ゲガスだ」

「え?」

「シャフナーが所属している組織は」

少しでもいいから何か情報が欲しいとは思っていったけど、まさか本当に教えてくれるとは思っていなくて驚いた。まぁ、それが本当なのかは分からないけど……。

「それは本当なの?」

「自分で確かめろ」

「……それもそうね。でも、そんなことを教えてくれてよかったの?」

「お前が聞いたんだろ。あいつの拠点もばれたことだし、俺がこんな状態だからどの道組織ごと縁を切られるはずだ」

「(そう言うものなのかな?)」

そんなことを思いながら男の人の言い方からあることに気が付いた。

(もしかしてこの男が所属している組織ってシャフナーが所属していると言ったゲガスという組織よりも大きい?)

話し方的には一方的に縁を切るみたいな言い方だったし、どうやってなのかは分からないいけど今回のことが知られると確信している節がある。大きい組織だからこそある情報網かそれに準ずるアイテムがあると思った方がいいかも……。そんなことを考えていたら男から呻き声が聞こえた。

「うっ」

何? と思って男の方に視線を向けると男が苦しんでいるように見えた。

「何!? どうて急に!? もしかして毒!?」

そんなことを思って男に近づこうとしたら男は上手く動かない腕で寄るな。みたいな動きをした。

「えっ? でも……」

そんなことを思いながらなにかした方がいいのでは……。そんなことを思った時だ。

「うっ!?」

男はそう悲鳴を上げたあと首の辺りが一瞬、光ってこと切れたようにだらっとして動かなくなった。

「え?」

私は恐る恐る近づき生きているのかを確認したが男の人は亡くなっていた。