... live free!
245. Mistakes
それからユア達と話をしているとリリとララが部屋へ入って来た。
「あれ? レーナお姉ちゃんがいる」
「本当だ」
少し眠たそうにしていた彼女達は私がいることに驚いたようで目をぱっちりと開けている。私がいることに驚いて目が覚めたのかな?
「あれ? お姉ちゃん達ブーツ履いている」
「……もしかしてできたの?」
「そうだよ。リリとララの分もあるよ?」
そう言うと彼女達は嬉しそうにしながら靴下を履いてからブーツを履いた。
「暖かい!」
「うん! ありがとうレーナお姉ちゃん!」
「ありがとうなの! 大切に使うの!」
「うん、履き潰すくらいたくさん使ってくれると私としては嬉しいよ」
私がそう言うとリリとララが困惑した用なひょ上で首を傾げた。
「履き潰しちゃうの?」
「私は大切に使いたい……」
あれ? もしかして私が言いたかったことが伝わっていない? そう思ってユア達の様子を伺うと彼女達も困惑した表情をみせていた。もしかして私の言い回しが変だったのかも……。そんなことを思いながら私は彼女達にどういう意味なのかを教えた。
「履き潰すってただ駄目にするって意味じゃないよ?」
「「「「?」」」」
するとみんなが違うの? みたいな顔をしながら少し驚いていた。そんな彼女達の様子をみてもしかして私が言った意味を勘違いしただけなのかもしれないと思った。
「履けなくなるまで沢山使って欲しいと思ってそう言ったんだよ。だからたくさん使ってね?」
「分かった!」
「分かったの!」
すると彼女達はそう返事をしたり頷いたりしてくれた。
「……レーナお姉ちゃんってもしかして物知りなの?」
「え?」
「だって私達が知らないようなことを知っていたから……。ユアお姉ちゃんも知らないってことはもしかして他にもそう言ったことを知っているのかな? と思って……」
どうなんかな? この世界のものじゃない知識もあるからもしかしたらこの世界にない言葉とか意味だったりするかもしれないから何とも言えないかも……。もしかしたら、先言ったこともこの世界にはない可能性もあるかも。
「……どうかな? 私が言ったことだって間違いがあるかもしれないからそれは何とも言えないかな? まぁ、とにかく私が買ってあげたものはたくさん使ってくれると嬉しいよ」
そう言うと彼女達は「うん!」と嬉しそうに頷いてくれた。そんな彼女達をみて買ってあげてよかった。とそんなことを思っていた。