... live free!
246. Full Days
それからしばらくするとリリとララが私の元へと寄って来た。
「レーナお姉ちゃん、砂遊びしよう!」
「えっと……、彼女達と外で遊んで大丈夫?」
そうユアに聞くとユアが頷いたので彼女達に少し付き合うことにした。
「なら、外へと行こうか?」
そう言うと彼女達は喜んで私の手を引いて外へと向かった。まぁ、彼女達の遊びは私からみれば砂遊びって言うより泥遊びだと思うけど……。とそんなことを思いながらこのまえ遊んだ場所へと移動した。
「リリ、ララ少しいいかな?」
「どうしたの?」
彼女達がそう言ってこっちを見て来た。
「砂遊びをするのはいいけど、ブーツの中を汚すと洗うのが大変だから汚さないように遊ぶんだよ? それと最近寒くなって来ているから体が冷えてきたらなかに戻ろうね?」
「「分かったの」」
彼女達はそう言うとこの前と似たような遊びをしていた。そんな様子を後から来たユア達と一緒に見たり少し混じって遊んだりしていた。
そうして彼女達が十分に楽しんだようでその遊びが終わったとき、ララが「そう言えば中に水が染みていないの!」と驚いていた。するとリリも同じように驚いていた。
そろそろ本格的に冬になって来ると思ったからこの前遊んだ時のようになっていたら風邪を引いちゃうかもしれないと思って、そういったものを買ったりのだから正解だった。と思った。
「それは良かったね? でも、これから寒くなって来るから外での遊びに気をつけないのよ?」
「うん」
「もし風邪を引いちゃったらユア達に迷惑がかかるから今日のような遊びは服などを濡らして体を冷やさないように気をつけて遊ぶのよ? 分かった?」
「「はーい」」
そうして遊んだ後片付けなどをして夕食をユア達と作ってみんなで食べ終えた頃には外が真っ暗になっていたので私はユア達と別れて宿へと戻った。
それからの日々は自分の鍛錬や元気になったユアの練習に付き合ったり、たまに孤児院の子達やフローラと遊んだりと充実した日々を過ごしていた。