... live free!

Insufficient salaries

それからルミア達の元へ戻り、皆と遊んだ。そうして、夕食を作ろうと準備をしていた。

「ユアお姉ちゃん……」

「? どうしたの?」

すると薪を抱えていたルミアが少し困った様子でユアに話し掛けた。何か問題でもあったのかな? と思ってルミアの様子を伺いながら準備をしていた。

「薪の予備が大分少ないの。今のペースで使って行くと後5日持つかどうかというぐらいしかないかも……」

「え? そうなの? ちょっと確認してくる」

ユアはそう言って台所の裏口から出て行った。彼女達の生活を考えると確かに薪が無くなったらいろいろと困ると思った。こんなに寒い日が続いているのに暖をとれなかったり、料理ができないなど冬の生活だとなおのこと不便になる。そもそも、ここにある薪ってどうやって調達をしているのかな? とそんなことを思っていると、ユアが戻って来た。

「確かに薪の予備が少ないかも……。今度、森に言った時に薪になりそうな木を探してくるね? それでも足りない分は買いに行くから心配しないで?」

「……うん」

薪の調達は森で拾ってきたり買ったりしているのか……。冬の彼女達はどのように過ごしているのか分からないけど、今日のような雪の日だと仕事ができないと思うから私が思っていた以上に苦しい生活をしていたのかも……。ユアが森で薪拾いをするというのなら私もユアのお手伝いをしようと思った。

「私も手伝うよ」

「え? いいの?」

「うん。なるべくたくさん集めた方がいいでしょ? だから仕事のついでにでも一緒に拾おう?」

「……ありがとう、レーナちゃん」

「気にしないで、そんなことよりも早く夕食を作ろう? リリとララがお腹を空かせていることだし」

「「うん」」

そうして私達はご飯を作ってみんなで食べた。それから後片付けをしてからみんなでもう一遊びした。するとリリとララが眠くなったようで彼女達を寝かせるのを手伝ってからユアとルミアにそろそろ帰ることを伝えて孤児院を後にした。