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71. Breakfast

家に着くととりあえず自分の部屋に戻ろうと思ったらユリーカさんと会った。

「あら、レーナちゃん、おはよう」

「おはようございます」

「……どこかに行っていたの?」

「ちょっと山へ」

「外は寒かったと思うけど大丈夫?」

私が外に行っていたことが分かるとユリーカさんは心配そうに聞いて来た。

「大丈夫です。これでも冒険者なので慣れています」

「大丈夫ならいいけど、もし寒いようだったら私に相談してね?」

「はい」

私がそう返事をするとエレナさんは頷いた。

「それじゃあ、私は朝ごはんを作るから」

「手伝いましょうか?」

「大丈夫よ。すぐできるから、何なら机に座って待っていて? 薪ストーブをさっき点けてきたから暖かくなるよ」

「それじゃあ、お言葉に甘えて」

そう言って机が置いてある部屋に入ると他の部屋と比べて暖かかった。まぁ、点けたばかりってユリーカさんが言っていたからそこまで暖かいわけじゃないけど、時間が経てば過ごしやすい温度になるのかな? とそんなことを思いながら椅子に座って寛いでいた。

それからしばらくするとユリーカさんがご飯を持って来てくれた。

「簡単なもので悪いけど良かったらどうぞ」

「ありがとうございます」

そう言って受け取ったのはシチューみたいなスープとパンだった。ユリーカさんも自分の分を机に置いて座った。もしかして2人分だけ? 他の人達は起こさないのかな?

「エレナさん達はどうしました?」

「あぁ、2人ともまだ寝ているわ。冬じゃなかったら分からないけど、今の時期だとゆっくりすることが多いからね」

と苦笑いしながらそう言った。まぁ、農村の冬ってどう過ごしているのか分からないけど、この雪じゃあ作物を育てられないからなぁ。肥料作りとかならしているかもしれないけど、それ以外は何をやるのかな? 山も近いから狩りとかもしているのかな?

「とりあえず、ご飯を食べよっか?」

「あ、はい」

少し考えごとをしていたらユリーカさんに声を掛けられた。ハッとして返事をして、ユリーカさんと一緒に朝ごはんを食べ始めた。ユリーカさんに声を掛けられたから思っていたよりも考え込んでいたのかな? とそんなこと思いながら朝ごはんを食べた。