Lonely Attack on the Different World

Since when the hell did Prometheus become a everyday term in the morning, but it was also Prometheus this morning.

122日目 朝 宿屋 白い変人

 夢のような甘美な夜と呼ぶには荒々しい激しい蹂躙戦だったが効果能力《スキル》の最大値も確かめられたし、男子高校生さんも満足のスッキリ爽やかな爽快感が快感だったが、大方の予想を裏切ること無くやはりそうだ致し方無いという世間一般の評価が下されるであろうが如くやっぱりオコだった。うん、朝プロメテウス?

 昨今《さっこん》では「いやー、今日は朝プロメテウスで朝から大変だったよ」と朝プロメテウスが日常用語になりそうな勢いだが装備がないと抜け出せない。

 厳密には術理さんによる拘束からの脱出術と仙術による逃躰の術で逃げられる可能性はあるのだが迷宮皇三人が押え付け油断なく包囲してプロメテウスの肉をついばむ大鷲の如く縛られた男子高校生の男子高校生的な意味の男子高校生さんをついばみ再生させてはまたついばむリアルプロメテウスな朝プロメテウスなんだよ? これは正しい意味での気持ちの良い朝の目覚めとは何か違う目覚めが覚醒めそうで危険な朝プロメテウスだ! ぐがああっ!

 全く17才ともなればそれなりに大人で、その17才も歴史になってるレベルの永遠さだと云うのに全く大人げない。ちょっぴり幼気《いたいけ》な高校2年生の熱い欲望の男子高校生が激しく荒ぶり虐殺の限りを尽くし、ちょびっと大量の触手さんたちが友情パワーで協力してくれて、友情出演で蛇《ヒュド》さん鶏《コカ》さん蜥蜴《バジ》さんの魔獣大戦争が勃発して目眩《めくるめ》く官能の夜が大盛況に大暴走しただけなのに……うん、完全ミスリル合金の寝台《ベッド》が破砕しちゃうと現状の技術力では新型寝台(ベッド)の作成には設計段階からの見直しが必要そうだ? 前回は折れたから頑強にしたが衝撃が逃がせずに砕けたようだ、もう三人で狂ったように暴れまわっちゃうからー?

 結界すら張る端から割れちゃうから結界機構も組み込みたいところだが衝撃の分散吸収と高反発性をフレームだけに求めるのは過酷なのだろう、板バネの形状と張力限界からの見直しで基礎研究から積み上げなければならないようだ? って、ぱくりってまだ続くの! くぅはあっ!

 「えぇー、なんだってーっ! 昨晩の仕返しだから同じくらいの目に合わせるって、あんなエロ恥ずかしい格好で拭き上げながら駄目なお顔で微笑んじゃうとか男子高校生さんには無理だよ、だってあそこでWピースの意味が……いえ、何でもありません! はい、見てないし覚えてないし忘れました! え、ブリッジで……って、ぎゃああーっ! 忘れた、マジ忘れたから! はい、記憶にございません! 何もありませんでした!」

 三舌合体攻撃だと! お、恐ろしい技を……ぐふっ! ってそこからの頬張ってのイヤイヤ首振りって、がはあああっ! 更に根本《こんぽん》から立て直し追撃の茸咀嚼とは三人いると隙が無い、完全無欠の三位一体の性技の極み! しかもお口は男子高校生さんに集中しながら、躰で性女の嗜みまでむにゅむにゅむっちりと! あぶぅえしぃいっ!

悠久の賢者の時間を過ごす男子高校生さんが朝ごはん係だ、どうも女子会が深夜まで及び料理部っ娘が寝坊さんのようだが……夜中まで何してたんだろう?

 朝ごはんの催促に孤児院からデモン・サイズさんたちがこっちに来てるがホットケーキを持って帰って孤児っ子たちと食べるらしい、今は幼児姿だが最初はお姉さんだったよね? だが迷宮魔物経験者の年齢を聞くのは禁忌《タブー》だ、特に何年間17才なのかとか聞くと命はまったくさっぱり保証されない! 異世界は怖いんだよ?

 「「「「いただきまーす!」」」」

 ホットケーキが空を舞う、そして朝帰りの莫迦たちが食いつく! なんで飯だけ食いに帰ってくるんだよ、もう領館で食えよ? 超高速で手首のスナップをきかせ高速回転で射出するが次々に喰い付かれる。途中スライムさんがインターセプトで御機嫌だ、盗られた莫迦は他の莫迦の射出分を狙い仲間割れを起こしている……朝くらい静やかに過ごせないものだろうか、風情がないな。

 そして委員長さんたちに内職品を渡す、有り金を張り込んで注文してくれているんだから頑張ったんだよ?

 「これ、最新型の戦闘用完全版の薄々ぴっちりむっちり密着食い込みぴたぴたスパッツさんとトップ? 丸一日常時魔力を流して防御と強化の状態でも辺境なら吸収分で賄えるからエコ? あと新型下着の上下一式が三種と新型布ナプさん、再構築《リフォーム》分は夜にでも部屋に持って行かせるよ」

 「「「あ、あ、ありがとう……ございます?」」」

 なんで顔が赤いの? りんご病!? 伝染性紅斑は感染症だがほっぺがりんごのように真っ赤になる時点で伝染時期は過ぎているし、もともと血液の病気をもっているか妊婦さん以外が感染してもほっぺが紅くて痒いだけだし小児期に免疫を獲得するのが普通だから問題はないだろう……って言うか顔全体が赤いから違うな? もじもじ? って言うかなんで敬語? 丁寧語? 

 そして空気に拡散されて薄まって空気汚染中のオタ達に話を聞きに行く、海運というか河下りで輸送ができないらしい? 問題は地下水脈だ。

 「お前たち船で王国にも普通に行き来できてたよな? って言うことは地下空洞になって船で行き来できるって言うことだよな? 何か辺境外の物流が時間がかかってるから貨物船を作ろうと思ったら、辺境外には地下水脈になって流れてるから船は無理って言われたんだよ?」

 「あー、偽迷宮の下ですよ、地下水脈は」

 「ムリムリ城の前に作った池から潜れますよ」

 「浅いから水圧は自体大したことないし、20kmもせず浮上できます」

 「流れが速いんで外殻圧は強いけど、時間は10分もかからないかな?」

 あー、どうして一瞬でもこいつらに常識を信じてしまったんだろう、船が水中に潜るわけがないなんて良識をこいつらが持ってるわけなかったよ……めちゃ当然のように潜ってやがった、もう絶対船といえば潜水とかわけの分からないオタ理論なんだよ!

 「つまり潜らないと行けないと? 潜水機能がないと海運は不可能だと? って言うか潜水できると?」

 「「「いや、だって船だし? 潜水してドリルで掘削しましたけど?」」」

 ……ドリルまでついてたのかあの船! 見る度に何かでかくなって何かに似ていく気はしていたけど轟天号かよ! 海底軍艦化してたのかよ! こいつらにとっては船は潜水してドリルが有るものらしい……それで帆船の構造を知らなかったのか、最初から隔壁式軍艦構造の設計しか覚えてないんだよ、こいつら!?

 「だから戻りは蒸気機関か魔動機関でしか上れませんよ?」

 「あと広いけど王都の向こうは浅いんで水中翼船機能がないと大型船は無理かも?」

 「そうなんですよ? どうやっても船なのに飛ばないんですよ……何が悪いんだろう?」

 「「「飛ばない船はただの船だ?」」」

 「何が悪いんだろうってお前らの頭だよ! 飛ばないよ、飛んでたらライト兄弟は船乗りだよ! って言うか水中翼船機能まで付けてたの!? 飛ばない船が普通の船で飛んだら飛行船なんだよ、一体何を基準……ああ、アニメか。って言うか今時のアニメって船はみんな潜水して水中翼船で空飛んでドリルなの!?」

 「「「「当然ですよ? 船なんだから?」」」」

 聞いちゃ駄目だ! 最初から構造自体が違う、虫のような外殻構造は外圧から強い分外殻を薄く軽くできる、だがあの小さな船に戦艦構造の上に全体からの水圧耐えうる剛構造となれば内側は構造材を張り巡らせた小分けされ柱と隔壁室《ブロック》で組み上げられた隔壁構造で、大型貨物や大量の物資を運ぶのに向かないはず……あー、異世界はアイテム袋が有るからいらないのか。

 共通規格でちょいちょい注文されるアイテム・コンテナ、あれだけ詰め込めるように設計して強化している……だとすると相当重いなあの船、しかもドリルで体当たり。どうりで商国の軍船が脆いと思ったよ! そりゃ、一隻で無双できるよ、魔石粉入りの鉄板で覆われた装甲船だから魔法や火も効きづらい突撃艦で蒸気機関と魔動機関を併設してるから速度で圧倒できる! 

 商国の本拠地で防衛の要である港まで攻め込むなんてオタ達にしては無茶をすると思っていたら、自分たちじゃなく船の方を無茶していやがった! ここまでくればわかる、これは耐メテオ装甲! うん、新たな技の開発を急がねばオタを焼けない! 

 「くっ、凍らせてもドリルで脱出だと!」「「「ふっふっふ、キャタピラも開発中ですよ! まだ、自走が無理なんで今度ここの部品お願いします!」」」

 「押さえ込んで沈みこませても急速浮上設備!」「「「「ふっふっふ! 重力魔法対策でエアバラストで緊急浮上が可能! なんでこの酸素発生装置できませんかねー?」」」

 「な、これウォータージェット!」「「「神速の逃げこそいじめられっ子最大の武器! なんで、ここのノズルを削り出し一体加工(ワンオフ)で」」」

 「そこの男子たち! なんで、いじめっ子といじめられっ子が共同計画でいじめの打ち合わせしているの! どんだけ仲いいの! 遥くんお代わりは!?」

 怒られた。副Aさん、食べても栄養はお胸のみ華麗にスルー……いえ、焼かせて頂きます。はい、何も悲しい目で見てません!

 「いや、あそこまで苛められる準備を徹底されたら苛めなきゃいけない気がしてくるじゃん? うん、使命感? あと、一人5枚渡してたよね?」

 「「「「異世界で耐遥君のいじめ装備が最も高い安全基準で安心だし? 設計計算も部品作れるのも遥君だけだし?」」」」

 「遊んでないで、あと2枚ずつお願い。割増料金でジャム・シロップでお願いね!」

 よくよく考えたら、辺境を塞ぐ問題の岩壁ってマスター・ゴーレムだから「開けて」って言えば開けてくれるから洞窟で河を通せば良いんだよ、潜水輸送艇を大量生産するより「開けて」って言う方が早いしマスター・ゴーレム管理で安全確実だよ! 解決だった、全く持って無駄な会議だった。全く何故俺はオタ技術を当てにしようなんて愚かな魔が差したんだろう? 疲れてるのよ?

 しかし……あっちに帰れたら帰れたで今の身体だと女子さん達は食費で破産しそうだな、普通これ一枚すら食べれないよね? 一枚でキロ単位有りそうな気がするんだよ? うん、怖いから言わないけどね?

 「で、今日も彼女と薄暗くて人気のない地下迷宮にしけ込んで良いことするの? ひゅーひゅー熱いね(棒)灼いていい? 拒否権無いけど?」

 「焼くな! しかも、灼くな! それ骨も残らない方だろう!」

 「人気無いけど魔物居るからな? ちゃんと戦ってるっつうの! 人聞きが悪い!」

 「しかも第1師団連れてLv上げだから退屈なんだよ、儲からないし?」

 「「「「うん、魔石とドロップ分が全額貯金されてるんだよ(涙声)」」」」

 全俺が泣いた。いや、こいつらの場合結婚資金で同情の余地がないのだが気持ちがわかってしまう。結局は前払いで支払いが済まされているだけで損はないし計画的だと頭で理解できても、目の前の現金が消えていくのは悲しい。ましてこいつらのは結婚式に使われるから戻ってこない。うん、リア充ざまー!

 「で、何処まで行けるの、第一?」

 「全体なら50で迷宮王は殺れる、ただ被害なしだと40までだろうなー」

 「元々強い彼女組5人だけがお前の贈った豪華装備で突出してるからなー、他がついてこれてねえ」 

 「軍としての対人戦はできてるから人型とか多数はいいんだが、30層から下は癖があるからなー」

 「まあ、死なせねえから確実に強くするしかねえけど……集団戦は面倒くさい」

 獣人軍のようには行かないだろう、あれは亜人の中でもずば抜けた身体能力と野生の勘を持った獣人たちの最精鋭だった。だから莫迦たちと噛み合ったが人族ではついていくのすら難しいだろう……だって絶対人族じゃないんだよ、知能から言っても? 莫迦ケモ族?

 しかし数が最も多い第一が手間取り、順調な近衛は王女っ娘抜きだと攻撃力が激減、辺境軍は数が少なすぎる。冒険者たちは無理するからとギルドが制限をかけているからじわじわとしか階層を進めていない……深層と下層は全部こっちでやるしかないかー、だが本来は浅い内に潰すのが正統派の迷宮攻略法だ、実は多数で浅い階層を潰して回るのが正しい。うん、儲からないけどね? 

 話し合いというか会議と言うか、まあ割当? 最新版の迷宮の地図を確認する。

 「やっぱ、深層級の迷宮があると周りに迷宮ができてないし成長も鈍化してない?」

 「そーだねー、でも深いのは潰さないと本末転倒だよ?」

 だが手が足りないまま中層まで育ち、梃子摺るうちに下層へ至る。多分潰せば潰すほど増えるのが早まっている、本来は浅い大量の迷宮を人海戦術で潰すのが正しい。50階層以下の上層のみの浅層迷宮は氾濫《スタンピード》はほぼ自然発生しない、そこで潰すのが最適だ。しかし深層を間引いて安定化させられれば発生が制御できるが氾濫《スタンピード》の可能性を残せば意味がなくなる、その危険《リスク》に見合うだけのものがない。儲かってもそれは人の命と対価になる。

 「じゃー、今日まで迷宮皇組で中層迷宮で訓練とLv上げしてるから。もうじきメリ父ーさんや王女っ娘も戻るだろうし、それから分散して下層を狙うって言うので良いのかな?」

 「うん、でも本当に無理して無い? ファレリアさんのLvアップも早すぎる気がするんだけど?」

 「い、い、い、いや、眠りっ娘さんだから寝る子は育つ? 眠るたびにLvアップとか? うん、毎晩沢山寝てるし? バッタバッタと寝てるんだよ、激しいな?」

 「えっと……その寝てる意味合いは置いておいて、遥くんは前に出ちゃ駄目だよ。私達よりも弱い間は絶対に戦闘は駄目だからね!」

 「うん、約束するよ?」

 うん、勝てるだろう。昨日の感触から行って今日深層迷宮を潰す間に技術を体系化し最適化すれば女子さんたちにも勝てるだろう。つまり約束しても問題はない、ちょびっと時系列が入れ替わるだけだ。そして突出して危険な深層迷宮は2つで、昨日1つ潰したから今日ので急ぎの迷宮は消せる……おそらく今晩までには深層迷宮に行ってるのがばれる、だから今日がラストチャンスだ! うん、ラストお大尽様計画発動だな。