Lonely Attack on the Different World

Part 797 If you came all the way out here to ask because you're hiding it, and you knew at the end of the day to mention it, you were told to reverse guile!

150日目 朝 エルフの森 王城 部屋

日が昇り始め慚愧の念で男子高校生さんの爽やかな朝の復讐劇は終わりを告げた。ちゃんと正当な復習権の行使と純粋な男子高校生の朝の仕方ない出来事だったのにオコだ!? それはもう斬殺されそうな殺気の籠もった呪殺《オコ》とは斬新だが残念ながら来客到来《タイムアウト》で惨殺されている暇はないようだ。暇でも嫌なんだよ?

 「おはようございます、王と王女様方がお会いしたいとのことですが、ご支度願えますか? あと、何回言ったら室内で殺戮を始めるの止めて頂けるんですか! どうして暇さえ在ると空中を飛び回って戦闘しちゃってるんですかー! お願いですから偶にでいいですからお客さましてて下さい!!」

 メイドさんがモーニング・オコだ? できれば爽やかなモーニング・ジトが良いのだがジト目ではなく半睨みのようだ? 現在は迷宮皇さんたちからも睚眦《ジト》と言う新ジャンルの6つの視線が殺意と共に殺到して視殺中? 睚眦《がいし》とはどちらの字も睨むという意味を持つ目を怒らして見る時に用いられる言葉なのだが、それを睚眦《ジト》るとは斬新過ぎる解釈なんだよ? うん、オコだな?

 「ううう~、死ぬかと思ったら……いっぱい死にました! 睨み殺しながら斬り殺さないと、仕返し足りません!」

 かなり激しいオコだが、昨夜の陵辱的地蔵プレイの怨嗟と怨念の心の籠もった復讐で一気呵成に慧可断臂な男子高校生のご活躍が緊褌一番の思いで魅惑の肢体が百回繚乱に乱れまわって、思わず金剛不壊の男子高校生さんが乾坤一擲の猪突猛進な獅子奮迅の大活躍な頑張りだっただけなんだよ? うん、身体錬成の感じは掴めた、特定のごく限られた分野と部位だがとっても強かったんだよ!!

 「身体変えるのは 絶対に良くないです 心配した、なのに……何処を強化しましたか!!」

 やはり好感度がないから朝から冤罪かー……ならば答えよう!

 「いや、記憶情報で最も破損や疲労や疲弊や活躍が多い部位を優先したら、何故だか並行思考が全会一致の満場一致で一点集中だったんだよ! たったの一度も破損した覚えがないのに疲労や疲弊で断トツの最優先強化指定を受けちゃってたよ、って言うか錬成中もずっと虐められてたよね! 犯人だよね!?」

 壊れると強く回復する身体錬成は歪な強さだ、それが全身が全壊した時に初めて調和《バランス》が取れた。つまり規格を統一しないから身体が操作できなくなっていた、あれは一種の超強化再生で制御しないと不自然になる。

 だから調整した、統一した規格で必要な部位を強く捷く、それ以外を柔らかくしなやかに、求められる能力に応じてメリハリをつける……そう思って過去情報を元に計算された錬成を指示したら男子高校生最優先の超優遇処置だったんだよ! 俺の男子高校生さんどれだけ異世界で苦難の道を歩んでるの!!

 「あれ危険でした、壊れちゃいます! 身体より精神が、爆砕されそう……また危険なものを」

 強度及び持久力と耐久力が格段に上昇した男子高校生の一象当千の凄まじい破壊力、それはもう空前絶後に前後往復で頑張ったのだが怒られた? 四肢を打ち振ってのけぞっちゃうくらいの大好評で歓声も止まない熱狂的な絶賛な歓喜の悶え狂い(アンコール)だったと思ったのに不思議な事だ?

 激しい睚眦《ジト》、それは半眼だが眼力が物理攻撃持ってないって言うくらいに強すぎる睚眦《ジト》! うん、エルフメイドっ娘が来なかったらヤバかったようだ!

 「メイドは担当するお客様の隣のお部屋なんです、寝れないんです! どんだけ深夜から朝まで狂乱しちゃってるんですかー!」

 あー、エルフの感情探知能力って結界を越えちゃうんだった? って言うかお隣さんだったらしい、朝から怒鳴り込んできたがご近所さんトラブルなクレーマー・メイドさんだったようだ。

 そしてみんなで俺をジトってるけど、それはもう大変にあれな笑顔で狂喜乱舞して、悦びの絶華絶叫で感情豊かに有頂天外だったのは……いえ、なんでもないです。はい、何も言ってません!!

怖いから服を整えスライムさんを頭に乗せて、みんなでメイドさんに着いていく。そしてエルフの玉座の前で行商王と2人の王女、辺境で剣のおっさんたちと一緒だった誰が聞いたって偽名なお2人さんだ。

 なにか言いかけた行商兼栗農家なおっさん王を制して2人が語り始める、うん、名前なんだっけ?

 「「皆様にお話が……私たちは王女ではないんです」」

 「……? うん、知ってるんだよ?」

 震え泣きそうな顔で必死の決意で語られても知っている。うん、ステータス視ちゃったし?

 「「え、え、えっと実は私たちは……私たちは……」」

 「いや、知ってるし?」

 だから、当然知ってる。だからここまで来たんだよ、当然最大の目標は「フェロモンの指輪」だ、だが次点は食材だ! うん、珈琲は大事なんだよ?

 そして最後が偽名問題? そして暁美さんの話は聞いた、後はこの2人だ。

 「「し、し、知ってて、な、な、な、何で!? だ、だぁ、どわってっ、わ、わ、私たちわわわわ」」

 「うわっ、この流れは話が長くなる展開が予測される韻を踏んだライムがチャキナウなんだYo! SaY-Ho!」

 動揺して錯乱状態で困惑を極めてわたわたしている? 

 「甲冑委員長さん達ってステータスは見せられない? って言うか、当然知ってたんだよね?」

 (ウンウン、コクコク、フムフム)

 説明してみた。うん、「元迷宮皇さん達だよー」とアピってみた?

 「な、な、なんだってぇーーーーっ! ってなんで普通に……本体が三人ってえええっ!」

 「あ、あ、あ、あ、アンジェさんが……って、ネフェさんとフェリさんまでぇえええっ!?」

 うん、最初は見えなくて「?(不明)」だったけど、羅神眼になってから見たら2人とも称号が「聖なる森の大迷宮 迷宮皇(分体)」だったんだよ? うん、同業者さんの一部、だから絶対に大迷宮が有り、迷宮皇が居るはずなんだよ。

 「知っていて……恐れて忌み嫌わず、誰にも言わずに……どうして?」

 「いや、迷宮皇さんの恐るべき誘惑力と驚異《オコボコ》は大変によく知ってて、朝もしっかりたっぷりしっぽり調査研究に精進してたんだけど……何で忌んで嫌うの? うん、揉んで撫でるのが……ゲフンゲフン!」

 背後から殺気が! 時として強烈な殺気は精神攻撃に匹敵すると言うが、ジトが物理的に痛い! 何かが後頭部に刺さっている気がする!

 そして説明は続き、最悪の予測は正解だった。迷宮皇は闇に支配されている、もしくは程度の問題で甲冑委員長さんや眠りっ娘さんの時とは違う真の迷宮皇の力を振るう闇に堕ちている。

 それこそが最悪だ、何故ならそれこそが最凶だ。全開放された聖女の力に闇が強化する、甲冑委員長さん達は闇に抗い相反し、力を封じ込めてくれていた……そうじゃなかったら最下層の扉を開いた瞬間に俺は死んでいた。

 だけれど、これで迷宮皇(分体)の2人や行商王が罠に嵌めようとしている疑惑は消え去った。それこそが最大の危険で女子さんたちまで迷宮に閉じ込めるか、背後から挟撃される危険があるために警戒して動けなかった。事態は最悪にはなったが、ようやく最悪の疑念は晴れた。

 「お願い致します、私達を本体の元へ……闇に侵食された時に、私達を分離して逃してくれましたが……もう、止められるのは私達しか」

 「エルフとは……魔素に適応するために錬金術で改造された人造人間なんです。今は血も薄まりほぼ亜人ですが、エルフの神祖の始まりの巫女は純血種《オリジナル》なんです! その力は……」

 だから知られれば分体の自分たちも怯えられ、遠ざけられ、居に嫌われるだろうと恐怖していた……直隠しにし限られたものしか秘密を漏らさず、それでも覚悟して打ち明けたんだそうだ? いや、知ってたし迷宮皇毎日一緒だし、困られても俺が困るんだよ?

 行商王まで語りだしたがおっさんだから割愛し端的に纏めると元々エルフは改造人間として作られた、魔素の中で暮らすために改造されし人族。そして現エルフはその失敗作の雑種だ……それが純潔だの、古種《エルダー》だのと争っていたらしい。

 そして暁美さんこそが魔素無しでは生きられないが魔素に順応しきれず、蝕まれ短命な失敗作の滅びるしか無かったエルフを魔素無しでも生きられるように、森に魔法陣を配置し森の中で緩やかな改造を施す仕組みを作りあげた。それと並行して魔素を減らして魔力へ変換していたのだった、その管理を任されたのが当時差別されて忌み嫌われていた呪術師達……それはエルフですらなかった呪術師達の種族だから魔素の薄い聖地を任された、つまりそれからエルフの血が混じったのだから一番血が薄い雑種って古種《エルダー》じゃん!

 錬金で生まれたという純血種《オリジナル》の薄めた血を錬金術で融合され生み出されたのがエルフの祖先たち。そしてその純血種《オリジナル》は生ける死者(リビングデッド)になっているらしい、優秀な実験体《オリジナル・エルフ》達のもっとも優れた部位で作られし人造のゾンビさんだ。

 そして魔素に強く、戦闘能力もずば抜けて高かった純血種《オリジナル》はエルフの滅びを止めるために迷宮を倒したのだ。だが、闇に囚われた……かろうじて人格部分を救い(現王女2人)逃したが、2人は永き間眠り続け、目覚めた時には迷宮は暁美さんによって封印されていたらしい。

 その封印こそが迷宮を覆い魔素を吸い上げ強制的に魔力に変えて放出させて成長を止める王樹、それを支えるのが魔の森とその魔法陣……だった、止めたはずだった。

 だが暁美さんが生涯を掛けてエルフのために作り上げたものはエルフの子孫、しかも助けた呪術師達の子孫によって悪用され改悪された。

 (ポヨポヨ) 

 スライムさんが泣き崩れる2人を宥める、本体である半身が闇に囚われ奪われた、そこから放たれた2つの心臓(ダブルハート)。そこに戻り救けたい、駄目ならば一緒になって共に滅びたいと──それがエルフ王からの依頼。つまり、その依頼の報酬がフェロモンの指輪だ。あと、栗?