「きゃあああっ!」

「どわあああっ!」

 俺と、落ちてきた何者かの悲鳴が重なった。

 俺の強化された動体視力と反射神経は、落ちてきたモノが誰で、どんな状態かを一瞬で把握、とっさに受け止めた。

 が、勢いが良すぎてき、二人まとめてベッドに倒れ込むことになった。

「いたたたた……」

「痛ぇのはこっちだよ……早くどいてくれ……って、えええっ!?」

 俺の上で痛がる女性を押しのけようとして俺は驚く。

 廊下の方から、どたどたと足音が聞こえてきた。

 バン、と俺の部屋のドアが開く。

 現れたのは美凪さんだ。

 手には魔剣を握っている。

 ドアの鍵は、どうせ夜通し起きてるからと思ってかけ忘れていた。

 誰か来たら気配でわかるしな。

「どうしたんですか、加木さ……」

 美凪さんが発しかけた言葉を呑み込んだ。

 その視線の先には――

 全裸(・・)の美女と、組み敷かれた俺の姿。

「きゃああああっ!」

 美凪さんの悲鳴が宿にこだました。

 ――いきなり虚空から落ちてきたのは、誰あろう女神様――魂と輪廻を司る神アトラゼネクだった。

 これだけでも混乱するのに、美凪さんは別の意味で混乱している。

 美凪さんに落ち着いてもらい。

 美女――女神様のことを美凪さんに紹介して。

 俺たち(俺、美凪さん、サンシロー、女神様)は、宿の食堂へとやってきた。

 さいわい、俺たち以外に利用者はいない。

「美凪さんの事情は、サンシローから聞かせてもらったよ。その話もしたいんだけど、今はこっちが優先だ。女神様、一体何があったんだ? どうして女神様が地上にいる?」

「……やられたわ」

「は?」

「してやられた。まさかあんな方法でわたしの力を奪いにくるなんて……」

 悔しそうに下唇を噛みしめる女神様。

 なお、女神様はもう全裸ではなく浴衣姿だ。

 俺の次元収納に入ってる服の中で、女神様にサイズが合うのがそれくらいしかなかったのだ。

「何があったんだ? 女神様がこうして地上にいるだけでも相当な異常事態だってことはわかるが」

「精霊核を狙ってみせたのは陽動だったのよ。奴はもう十年前からこの時のために準備をしていた」

「十年前って……まさか」

 俺の脳裏に、一人の男の顔が浮かぶ。

「杵崎亨(きざきとおる)……あいつよ」

 その名前を聞いて、美凪さんがぎくりとした。

 が、とりあえず俺たちの話に割って入るのは遠慮してくれたらしい。

「で、でも、どうやって!? あいつはたしかに死んだはずだ!」

「勇者になりすましていた彼が死亡したのは確実よ。でも、彼は自分の分身を生き延びさせる手を打っていた。万一のための仕組みだったのでしょうけれど、結果として十年もの歳月をかけて、彼はじわじわと復活の準備を進めていたことになる」

「だから、どうやってだよ」

「エンブリオのことは覚えているかしら?」

「あ、ああ。杵崎が生み出した、ステータス情報に感染し、情報を改竄するウイルスのような存在だったな」

「杵崎亨は、エンブリオに自己の情報の一部を複写していたの。そして、ステータス情報の改竄を行うのと同時に、わたしの張り巡らせたステータスシステムに自己の情報を紛れ込ませた。その情報は、増殖し、融合し、杵崎亨のコピーともいうべき存在を無数に作り出してしまっている」

「杵崎亨のコピーだって……」

「たとえば、エルフエレメンタリスト。本来は森の中で暮らす平和な人々だった彼らの一部に、杵崎の情報が紛れ込んだ。情報は不完全で、杵崎亨そのものになるわけではなかったけれど、彼らの精神構造は杵崎の精神構造に半ば乗っ取られることになった。その結果として彼らの行動が変わり、大陸の西半分の情勢は大きく変化してしまった。

 わたしがそれに気づいたのは、実際に奴に力を奪われてからだったんだから間抜けよね」

 女神様がため息をつく。

「なかでも過激派と呼ばれる連中は、杵崎の情報に、より多く感染しているのでしょうね。精神構造のみならず、杵崎の思考、思想、記憶、嗜癖の一部が、彼らの脳を上書きしている。悪神の使徒とはまったく別のファクターだったから、完全にノーマークだったわ」

「なんてこった……」

 要するに、杵崎亨の分身未満の存在が、大陸中に出現してしまってるってことじゃないか。

「それだけじゃない。システムに取り込まれた杵崎の情報は、システム全体に拡散していた。最近のシステムの状態不良は杵崎の情報があちこちでバグを起こしていたせいだったのね」

「杵崎ウイルスってわけか」

「まさに、そう呼ぶのがふさわしいわ。ウイルスは極秘裏に拡散、増殖していた。わたしはそれを一網打尽にするべくフィルタリングして情報を一箇所に集めたのだけど……それは最悪の一手だった。情報は融合し、『杵崎亨』が復元されてしまった」

「杵崎亨がバーチャルな形で復活したってことか?」

「おおむね、その理解で正しいわ。

 でも、杵崎の情報に感染していたのは、システムだけではなかったの。わたし自身が、ギフトの循環という日常ルーチンの中で、知らないうちに杵崎の情報を身体の中に蓄えてしまっていた。『杵崎亨』はわたしの身体を乗っ取ることに成功した。わたしは神としての力の大半を犠牲にして、なんとか地上に逃れてきたというわけよ……」

 女神様が肩を落とす。

「なんてこった……」

 杵崎――いや、復元された「杵崎」が、女神様の力を手に入れてしまったのか。

「『杵崎』は――ええっと、ややこしいな。杵崎復元体、と呼んでいいか?」

 女神様がうなずくのを待って続ける。

「杵崎復元体は、女神様の力を手に入れた。でも、女神様の仕事は、スキルやステータスのシステム維持と、転生の管理だったよな。その力を手に入れたところで、杵崎復元体にできることはあまりないんじゃないか?」

「そんなことはないわ。システムを停止されたり、魂の循環を止められたりすると大変なことになる。地上は大混乱に陥るでしょう。それこそ悪神モヌゴェヌェスの思う壺よ」

 女神様の言葉に少し考える。

「……なんか違和感があるな」

「どういうこと?」

「杵崎がそこまでの手を打っていた。それはいいとしよう。生まれついてのシリアルキラーみたいな最悪の男だが、天才的な頭脳の持ち主だったんだ。そういう保険を用意していたというのは理解できる。でも、その保険が結果的に悪神への奉仕のためだというのは、なんか納得がいかないな」

 たしかに杵崎亨は悪神モヌゴェヌェスによって転生させられた悪神の使徒だ。

 が、奴には奴の思惑があったはずだ。

 決して、悪神の忠実な部下でいつづけるような男じゃなかった。

「そうかもしれないけど……」

 何か、ピースがまだ欠けている気がする。

 それが何なのかはわからないのがもどかしい。

(今考えてもしかたないか)

 俺は女神様に聞く。

「どうして女神様は俺のところに?」

「それは、あなたがわたしの第一の使徒であり、種族:アトラゼネク神族を持っているほど結びつきの強い相手だからよ」

「あの種族にはそんな意味があったのか」

「いえ、あれはもともと、お気に入りの使徒であるあなたを徐々に神の眷属へと変えていき、ゆくゆくは昇天させて、わたしと一緒に働いてもらうつもりであげたものだったんだけどね」

「しれっと重大なこと言ってるぞ! そんな意図があったのかよ!」

「神の婿になるっていうのも、なかなかいいと思わない?」

「残念だけどそういうの間に合ってるから」

「あら、わたしはエレミアちゃんや美凪さんとは違って、あなたが天寿を全うするまで待てるわよ? こんな健気な美女が他にいる?」

「そりゃ、神様だからな」

 軽口で、少しだけ女神様は元気を取り戻したようだ。

 美凪さんが口を開く。

「加木さんが杵崎を倒したことについては、朝起きてサンシローから聞きました。大変な戦いだったそうですね」

「それを言ったら君こそそうだ。お互い数奇な運命だよな」

「ですよねっ。だからこそ――」

 美凪さんが声を弾ませ、何かを言おうとした瞬間。

 外に通じる宿の扉が、バン!と音を立てて開かれた。

「――エドガーくん!」

 宿の入口に立っていたのは――

「エレミア! と、アスラ!」

 十代後半くらいに見えるダークエルフの少女と、黒い長髪の幼い顔立ちの少女。

 見間違えるはずもない。

 エレミアとアスラだ。

「とうとう追いついたよ!」

「あ、ああ……追いつかれたな」

「おにーちゃん、ねんぐのおさめどき!」

「……わかってる。ちゃんと年貢は納めるさ」

「えっ……それって……」

 エレミアがぽかんとした顔をする。

 その間に、

「あのぅ……そちらの方々は?」

 美凪さんが俺に聞いてくる。

「あ、ああ。エレミアとアスラ。俺の家族……みたいなもんだ」

「なんだ、家族ですか。彼女かと思いました」

 そうだ……その話もあったのだった。

 俺はちらりと女神様を見る。

「いいわ。こっちの話はすぐに片付くことじゃないから。そっちの話を先にして」

「わかったよ、女神様」

 俺が答えると、

「め、女神様? そ、そりゃ、綺麗な人だけど……エドガーくん、そういう趣味だったの?」

「どういう趣味だよ! 女神様プレイとか斬新すぎるだろ! そうじゃなくて、本当にこの人は女神様なの! ほら、魂と輪廻を司る神アトラゼネクだ。

 ていうか、エレミアは一度会ってるだろ! 十年前に、成長眠で」

「えっ……わ、言われてみれば! 格好がぜんぜん違うからわからなかったよ。でも、どうしてこんなところに」

「かみさまなのー?」

 エレミアとアスラが一通り驚く。

 俺は咳払いをする。

「ええっと……じゃあ、言うぞ。まずは、エレミア、アスラ」

「うん」

「うんー」

「逃げ回るような真似をして済まなかった」

 そう言って頭を下げる。

「ちょ、べつに気にしてないよ! むしろ、わたしの方こそウザかったよね……」

「うんうん、おねーちゃんチョーウザかった!」

「アスラは黙ってて!」

「……ハイ」

「ウザくはないさ。ただ、その気持ちにどう応えたらいいかわからなかったんだ」

 本来なら【不易不労】が精神面での疲労も無効化してくれるのだが、ここのところ調子が悪いようだし。

 とはいえ、彼女たちの気持ちにちゃんと向き合ってこなかったことは事実だ。

「率直に、今の俺の気持ちを言うよ。それを聞いて、呆れるなら呆れてくれ」

「エドガーくんの気持ちを聞いて、呆れたりなんかしないよ」

「おにーちゃんのきもちー、聞きたい!」

 いつも通りのエレミアとアスラ。

 いや、エレミアはかすかに瞳が揺れている。

 天才的な暗殺者である彼女は感情を完璧にコントロールできる。

 わずかに漏れた不安は、その背後にあるエレミアの大きな怯えを示唆していた。

「まず、アスラ」

「うんー」

「やっぱり、俺はおまえのことは家族と思ってる。男女の関係にはなれそうにない」

「そっかー」

「……あまり残念そうじゃないな?」

「わかってたよ。それに、おにーちゃんの家族でいられるならいいかなって」

「そうなのか?」

「うん……わたしって……ほら、こういう存在じゃない。男女として付き合っても、生まれてくる子どもはどうなるのか……って思うと、すごく怖いんだ」

 アスラが、いきなりそんな重い話を始めたことに驚く。

「アルフェシアさんが言ってた。今のわたしが安定してるのは奇跡的なことなんだって。そういうわたしがおにーちゃんのお嫁さんになるっていうのは……よくないと思ってた」

「そんなことは……」

「ううん。いいの。アスラには恋愛とかよくわかんないし。エレミアおねーちゃんに遅れたくなくて言ってただけだから。おにーちゃんに家族って言ってもらえて幸せだよ」

「アスラ……」

 目頭が熱くなる。

 見ると、隣に立つエレミアも涙ぐんでいた。

 事情がよくわからないはずの美凪さんも、なぜか涙ぐんでいたが。

 俺は、視線をエレミアに移す。

「エレミア」

「ひ、ひゃい!」

「エレミアのことも、大事な家族だと思ってる」

「それだけ、かな?」

「エレミアが、俺のことを異性として想ってくれていることはわかってる。だからこそ悩んだ。結果、やはり大事な家族だとは思った」

「そっか……」

「待ってくれ。そうは思ったけど、そこから先に進むことも、もしかしたらできるんじゃないか。そうも思ったんだ」

「えっ……」

「エレミア。こんなふがいない俺でよかったら、恋人から始めないか?」

「えっ……ええっ!?」

 エレミアが動揺する。

『ほほう。これは告白ですね。昨日以来二度目の告白です。これは興味深い。』

 サンシローが言う。

 美凪さんがあわてて、

「ち、ちょちょちょ、ちょっと待って下さい! わ、わたしの昨日の告白はどうなるんですか!?」

 俺は美凪さんに頭を下げる。

「……ごめん。気持ちは本当に嬉しい。でも、俺にはもう選んだ人がいたんだ」

「そ、そんなぁ……」

 美凪さんが椅子の上にへたりこむ。

 女神様が言った。

「それで? エレミアさんのお返事は?」

「えっ……あう……」

 エレミアがぶんぶんと首を振る。

「あら、ダメなの?」

「ち、違います! 予想もしてなかったから……」

「じゃあ、オーケーってことよね?」

「も、もちろんです!」

 エレミアが俺に向き直る。

「ボ、ボクこそ、よろしくお願いします!」

「ああ。よろしく、エレミア」

 エレミアが、よろめくように俺に抱きついてくる。

「うぅ……よかったよぅ」

「ごめんな、待たせて」

 俺はエレミアの銀髪を梳いてやる。

「ま、ままま……」

 誰かの声が聞こえた。

 誰か。

 美凪さんだ。

 美凪さんが、椅子からガバッと立ち上がる。

「待ってください! それじゃあわたしの積年の想いは……!」

「だ、だから……それはごめんとしか」

「うああああ! そんなの、そんなのあんまりじゃないですか! わたしは加木さんを追いかけてこっちの世界までやってきたのに!」

「う……それを言われると弱いんだけど……。もう、決めてたことだから」

「納得いきません!」

「そう言われても」

「だって、わたしたち、ほとんどお互いのことを知らないじゃないですか!」

「そうだけど……」

 その状況で告白してきたのは美凪さんなのだが。

「もっと、お互いを知り合って、わたしのことをわかってもらってからフラれるのならわかります! でも、こんな……!」

『美凪。恋愛というのはそういうものです。』

「ロボットがわかったようなことを言わないで!」

 美凪さんが珍しく強い口調で言う。

 エレミアが割って入る。

「ちょっと! エドガーくん、これはどういうこと!? この綺麗な女の子は誰なの!? ま、まさか……現地妻!?」

「現地妻はそっちじゃないですか! わたしはかれこれ17年も加木さんのことを想い続けて……」

『うち十年は魔法による再構築中で意識がありませんでしたけれどね。』

 美凪さんがヒートアップし、サンシローが余計な茶々を入れる。

「……ああもう。どうすりゃいいんだ」

 俺が顔を押さえていると、

『あのう、そろそろわたしたちのことも思い出してもらえます?』

「わたしのことも忘れないでほしいものね」

 と、女性の声が聞こえる。

 片方はエレミアの背負った剣から、もう片方はアスラのサイドバッグの中からだった。

 サイドバッグから、黒いものが飛び出す。

 いや、それは人型をしている。

 黒い髪と赤い瞳が特徴的な、妖精サイズの女の子だ。

 ナイト。

 そう名づけられた少女のルーツは複雑だ。

 そもそも、十年前、サンタマナ王国(当時)の王都モノカンヌスで起きた事件自体が複雑怪奇な代物だった。

(もとはといえば、あれも杵崎のせいだったな)

 杵崎は、この世界に渡ってから様々な研究を行っていた。

 【自己定義】という強力なスキルを悪神から得ていた杵崎は、生物や魔物の合成、ステータスの改竄といった禁忌にも手を染めていた。

 その結果生まれたのがアスラ――あらゆる魔物の要素をその身に詰め込まれた少女である。ナイトは、アスラの脳内で、唯一アスラという人格に統合されずに残った副人格だ。元はヴァンパイアと呼ばれる魔族だったことから、精神耐性が高かったのではないかというのが、アルフェシアさんの推測だ。

 ナイトはアスラの裏の人格として生き延びていたところを、アルフェシアさんが新たに作り出した妖精の身体へと移し替えた。そうしないと、アスラの人格にも、ナイトの人格にも、将来悪影響が出るかもしれないからな。

 その結果、黒髪赤目黒ゴスロリというダークっぽい妖精さんが出来上がった。

 それがナイトという少女である。

 今は、何かと危なっかしいアスラに付いてくれている。同じ身体をシェアしていただけに、アスラのやりそうなことは大体わかるのだという。

 ナイトが言う。

「ひさしぶりに会ったと思ったらとんでもない修羅場になってるわね。この天然ジゴロ、一度死ねば?」

「ジゴロとか言われたのは初めてだな」

 前世でももちろん言われたことがない。

 新鮮すぎて言い返すよりも驚いてしまった。

「何よ? そんだけイケメンなのに謙遜しても嫌みだわ」

「イケメンなのは両親のおかげだな」

 アルフレッド父さんは文句なしのイケメンだし、ジュリア母さんもこれまた異論の出ない美人である。これで子どもである俺が不細工だったら神を呪ってしまっただろう。……その神は今隣にいるが。

 ナイトが俺の周りをぐるりと飛び、最後に顔を覗き込んで言う。

「ふぅん? 前よりはマシな顔になったじゃない」

「ああ、そうだな。決めたからな」

「へえ、ようやく。やれやれね。周りを散々引っ掻き回して」

「……迷惑をかけたな」

 今度はシエルさんが声を出す。

『なんですか、もう。わたしも早く人間の身体に戻ってイケメンをとっかえひっかえしたいですよ!』

「シエルさんはブレませんね」

『勇者だもの』

 ホント、なんでこの人が勇者なのか。

 いや、杵崎に一矢報いた時は、さすが勇者だと思ったけどさ。

「剣が……しゃべってる」

 シエルさんin聖剣〈空間羽握(スペースルーラー)〉に美凪さんが驚く。

『驚くほどのことですか? 私もしゃべっていますよ?』

 と、サンシローが謎の対抗意識を見せる。

 収拾のつかないやりとりに、女神様が呆れ顔で言った。

「ねえ、そろそろ本題に戻ってもいいかしら? けっこう深刻な事態なのよ、今」

「そうだった」

 しかし女神様をつっこみに回らせるとは、このメンツはとんでもない会話クラッシャーである。