Reincarnation Monarch

Chapter One Thousand Four Hundred Twelve Officials

「ああ、絶対の自信があるって言っていたんだよ」

オルテスが口をへの字に曲げながら言った。

シェスターは眉間の皺をそのままに言った。

「そうか……だが実際はそうではなかったんだな?」

鋭く問いかけるシェスターに、オルテスが重々しくうなずいた。

「ああ、絶対に大丈夫どころか、かなりヤバかったぜ。イオーヌたちが助けに来てくれなかったらどうなっていたのか……」

「どんな状況だったのだ?」

するとオルテスに変わり、イオーヌが説明をしはじめた。

「怪物の残滓が残っていたのよ」

「残滓?」

「ええ、さっきわたしは貴方に問われて、怪物には会ったことがないって言ったでしょ?それは本当なのよ。わたしたちがあの地下水路で見たのは、あくまで怪物本体ではなくて、その残滓だったのよ」

「その残滓が彼らを襲ったと?」

「ええ、そうよ」

するとここでシェスターの脳裏にある疑問が浮かんでいた。

「……何故だ?ガイウス君たちが襲われてから、アルスたちが襲われるまでにはだいぶ時が経っている。ならばその間、水路に保守点検等で他の人間も水路の中に入っているはずだ。だがその彼らが襲われた等という話は聞いていないぞ?」

するとイオーヌが軽く高笑いした。

「それはそうよ。普通の人間を襲うようにはなっていないもの」

「どういうことだ?」

「あら?判らないの?」

イオーヌが挑戦的な笑みをシェスターへと送った。

だがシェスターはいぶかしむだけで答えは出て来なかった。

「いや、判らんな。勿体つけずに教えてくれないか?」

するとイオーヌが満足げにうなずいた。

「いいわ。それなら教えてあげる」

イオーヌは可愛らしくウインクをすると、楽しそうな声音で告げるのであった。

「彼らがガイウス・シュナイダーの関係者だからよ」

するとシェスターの表情がさらに険しくなった。

「ちょっと待ってくれ!関係者もなにもアルス、オルテスの両名共、ガイウス君とはまったく面識がないはずだぞ!?」

シェスターはそう言ってアルスたちを見た。

するとアルスが、オルテスと目を見合わせた後、シェスターへと向き直って口を開いた。

「はい、わたしたちはガイウス・シュナイダー君とは面識がありません」

するとすかさずシェスターが呼応した。

「そうだろう。そのはずだ。にもかかわらず関係者だと君は言うのか?」

シェスターはそこであらためてイオーヌを見た。

イオーヌは軽くうなずき、シェスターの疑問に答えたのだった。

「ええ、そうよ。だって貴方と彼らは近しい関係なんでしょ?」