Reincarnation Monarch

Episode One Thousand Four Hundred Sixty Four: The qualities of Gaius

「どうだい?エルはいたのかい?」

しけた顔をして部屋に入ってきたガイウスに対し、カルラがからかうように言った。

するとガイウスは、顔をしかめて言ったのだった。

「いないよ。ていうか姿が変わっているんだったら、わかるわけないよ」

ガイウスの言い分に対し、カルラが苦笑気味に言った。

「だからわたしは、はじめからそう言っているだろう?」

「そうだけどさあ、つい勢い余って探しにいっちゃったんだよねぇ~」

「ふむ、だがそれで気が済んだのなら、まあいいさ」

するとそこでガイウスが、グレンのことを思い出した。

「あ~そういえば、さっきグレンが言ってたんだけど、棺の点滅が早くなっているらしいよ?」

カルラは片眉を跳ね上げた。

「ほう……ではいよいよということかな?」

ガイウスは肩をすくめた。

「かもしれないし、そうでないかもしれない。こればっかりはわからないよ」

「そうだな。だが色々と変化をしているということは、復活の可能性が高いだろう。備えて置くに越したことはないさ」

「だけどさあ、本当に復活するのかなあ?そもそもなんで今なんだ?」

するとカルラが苦笑交じりに言ったのだった。

「決まっているだろう。お前に会うためさ」

ガイウスはキョトンとした表情となった。

「へ?……俺?……」

カルラはあらためて大きなため息を吐くと、呆れた表情を浮かべて言ったのだった。

「お前、特異点だろうが」

ガイウスはようやく自らの特性を思い出したのか、納得の表情となったのだった。

「ああ、そういうことか……なるほど。つくづく厄介な身体だな……」

「まさか、忘れていたとはねぇ」

またもカルラが呆れた顔で言った。

ガイウスは口をとがらせて言った。

「そんなこと言われても、だってしょうがないじゃないか。自分の特質とはいえ、俺には自覚があるわけじゃないし。回りが見て、そう感じるって程度のことなんだからさ」

「なにを言ってんだい。自分の特質くらい、しっかり覚えておきな」

カルラはそう言うと、静かにゆっくりと腰を上げた。

「わたしは念のため棺を見に行くから、お前はしっかり解読に本腰を入れるんだよ」

そしておもむろに踵を返すや、カルラは部屋を出ていったのであった。

残されたガイウスは一人、またも膨大な資料群と対峙するのであった。