Reincarnation Monarch

Lesson one thousand eight hundred and fifty-first, confident.

するとバングが何事かを思い起こすような顔をして言った。

「先程のお前の話だと、ゼルドスはお前の死に関しても調べていたってことじゃないか?」

「……ああ、たぶんな」

「ならばいきなりぶっ飛ばすっていうのはどうかな?まずはもう一人の敵の情報を得てからの方が良くはないか?」

だがガイウスは不満気な表情のままであった。

「……まず先に情報を、ゼルドスの奴に聞いてからぶっ飛ばせってことか?なんかやだな、やり口が」

するとバングがまたも苦笑した。

「いきなり問答無用でぶっ飛ばすっていうのも、中々にひどいやり口だと思うぞ?」

「そんなことはない。やられたらやり返せだ」

「そうか。まあ俺には関係ない話しだ」

「そういうことだ。とにかく俺はあいつをぶっ飛ばす!俺を殺そうとした奴のことは、とりあえず後回しだ」

「そうか。なら好きにするといい」

するとここでガイウスが、何事かを思い出したように言った。

「そういえばあんたのことについて聞いてなかったな?」

バングは予想外とばかりに少し驚いた表情を見せた。

「俺か?」

ガイウスは当然だろとばかりに言った。

「そうだよ。他にこの部屋には誰もいないからな。もちろんあんたのことさ」

「俺について何を知りたいんだ?」

するとガイウスが、天井を見上げて考えだした。

「う〜ん、そうだなあ〜まずはあんたの部署とかかな?」

「俺の部署なら警護課さ」

「な〜るほど、それもそうか。総監室で寝ていた俺をに、対処しようと現れたわけだもんな」

「そういうことだ」

「ということはあんた、かなり強いな?」

するとバングが軽く微笑んだ。

「まあな」

ガイウスはうれしそうに手を叩いた。

「ほっほ〜、自信たっぷりって感じだな?」

バングは笑みを浮かべたまま答えた。

「そうだな」

ガイウスはさらにうれしそうに言った。

「いいねえ〜、自信を持つってのはいいことだもんな。で、どうなんだ?実戦経験も豊富なのか?」

「ああ、多いな」

するとガイウスが納得顔で言った。

「そんな感じだな。立っても座っても隙がない感じだし。どうやらかなり鍛えているね?」

「日々鍛錬は怠っていないはずだ」

「もしかして、この建物の中で最強とか?」

バングは苦笑した。

「さあな。全員の素性を知っているという訳ではないからな」