The Marquis’ Eldest Son’s Lascivious Story

My rural tea-picking daughter was delicious.

どれだけ時間が過ぎたのか、気がつけばお貴族様はわたしの体から離れていた。

全身がぬとぬととして、あそこからは止めどなく子種があふれている。

何回、種を肚に受けたのだろう。3回目からはもう数えていない。

わたしはもう疲れてしまい、起き上がる気力はなかった。

このまま全てを忘れて眠ってしまいたい。

「お風呂の用意ができてます」

「ご案内致します。ソコラはそのまま放って頂いて結構ですので」

扉の向こうからモーブと村長の声が聞こえた。

そういえばさっき、お貴族様は小さな鐘を鳴らしていたから、それを聞きつけてお風呂の準備をしたのだろう。

わたしには関係ないからどうでもいいけれど。

「ご苦労。外で待て」

お貴族様は簡易な布に身を包み、そしてわたしの寝ているベッドにやってきた。

起き上がってご挨拶をしなければいけないところかもしれないが、もう面倒くさい。

わたしは目だけを向けて、言葉を待った。

だけど頭は全然働いていなくて、お貴族様の喋っている言葉はそのまま耳から耳へ抜けていって頭に何も残らない。

ちゃりっと金属のこすれる音がするものを手に握らされると、わたしは目を閉じた。

扉が開いて、すぐに閉じる音がする。

目を開けてみると部屋は真っ暗になっていた。

お貴族様が使っていた、明かりの魔法が切れたのだと思う。

それからそのままの格好で身を投げ出していると、扉を叩く音がした。

誰だろう。

「ソコラ? 入るわよ?」

モーブの声だった。

もう別にモーブ相手なら体を見られても構わない気がした。

それに部屋は真っ暗で何も見えない。

本当に、疲れたのだ。

「う……、すごいにおい。真っ暗だし」

足音だけが部屋に入ってきて、窓のあるあたりで音が消える。

かたかたと木のぶつかり合う音が聞こえたかと思うと、窓が開かれた。

月の明かりが部屋に差し込み、わたしの体を照らす。

「モーブ……」

「ソコラ……大丈夫? 随分と長い間、してたみたいだけど。あなた……初めてだったんでしょう?」

「モーブぅ……」

どうやらかなり長い間、わたしは抱かれていたらしい。

こちらを気遣ってくれるモーブの優しさが心に染み入るようで、また泣いてしまった。

モーブに頭を撫でられると、それをきっかけにして体が震え始めた。

「ソコラ、入るよ? うわっ、すごいにおい……」

ナシャを先頭に、また何人か入ってきた。

薄暗くて誰がいるかわからない。

思わずわたしは体を隠そうとしたが、モーブがそっと撫でながら教えてくれた。

「大丈夫。ここにいるのは女だけよ。安心して」

でも女の人ばかりでも、わたしだけ下半身が裸なのは恥ずかしい気がするけど…………もういいや。

頭が考えるのを拒否している。足を交差させて隠せばいいや。

眠い。

「ソコラ。よく頑張ったわ」

すると聞き覚えのある声がした。

母さんの声だ。

心が安心する一方、なんで母さんまでここに来ているのか不安になった。

モーブやナシャやケイハはわたしと同じくここに来たからわかるけど。

そう考えていると、眠りかけていた頭がだんだん仕事を始めた。

胸がざわりとする。

「すごい量……。これなら、みんな少しずつでもいただくことができるわね」

別の人のお母さんが、わたしのあそこから溢れる子種を見て嬉しそうに言った。

いただくことができる?

「ソコラ、ごめんなさい。我慢してちょうだい」

いつの間にかスカートを脱いでいたモーブが、わたしのあそこから垂れた子種を指に取る。

中指の先にねっとりと絡みついた白濁した液体をモーブは一度眺め、そしてそれを自身のあそこに突っ込んだ。

「んっ……」

少しだけ艶っぽくモーブが声をあげる。

それを皮切りに、ナシャやケイハもわたしから垂れた子種を指に絡め、そのままそれぞれのあそこに突っ込んでいく。

「妊娠できるといいな」

「お願い、できて……!」

わたしが困惑していると、他の女の人も同様の動きをして、子種を受けていった。

「ねえ! みんな何してるの!?」

声を荒げると、母さんがわたしの手を取って、そっと肩を撫でた。

「ソコラが頑張ってお貴族様からたくさん絞ってくれたおかげで、みんなが子種にあずかることができるの。よく頑張ったわ。本当に良い子よ」

そう言って母さんも、わたしからあふれる種を指ですくって、みんなと同じようにあそこに入れた。

気持ち悪い。

気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。

吐き出された液体を競うように求める村の女たちが、本当に気持ち悪い。

無理矢理犯されたわたしのことを無視して子種しか見ていないみんなが、本当に気持ち悪い。

「うぅ……」

もう嫌だ。

ラーフェンに会いたいよ……。

わたしを、わたしだけを見てくれるラーフェンに会いたい……。

屈辱的な共有は、その後も続く。

何もかも嫌になったわたしはされるがままに寝転がり、そのまま眠ってしまった。

翌日。

わたしはラーフェンに会いに行った。

「辛かったな、ソコラ」

「ラーフェン……」

ラーフェンはもう村の噂でわたしがお貴族様に抱かれたことを知っていた。

でも、ラーフェンは黙ってわたしのことを抱きしめてくれた。

嬉しかった。

ラーフェンだけは、わたしのことをいつだって見てくれる。

傷ついた心が癒されるのがわかった。

ほっとして、心がとろけそうな気分になる。

少しだけ安心したわたしは、気になったことがあったことを思い出した。

「ねえ、ラーフェン。わたし、お貴族様にお金を渡されたの」

行為が終わったあと、お貴族様に何かを言われて硬貨を握らされた。

数が多かったので、着たままだった上着のポケットに入れて持ち帰ったのだ。

わたしが見たこともない硬貨だったけれど、ぴかぴかとして綺麗なので高価なものだと思う。

昨晩のことがあって、母さんにも相談できないでいた。

「これ、なんだけど。ラーフェンは見たことある?」

20枚もらった硬貨のうちの1枚だけを持ってきた。手のひらに乗せてラーフェンに見せる。

するとラーフェンはぎょっとしたように目をむいて、興奮気味にそれを手にとった。

「キリス金貨じゃないかっ!? す、すごい! 本物だよっ! 前にナンボナンで見たことがあるんだ!」

太陽にかざしたり、指でつまんだりしながら、ラーフェンは言う。

キリス金貨といえば村長でも持ってない、とってもとっても高価な金貨だ。

わたしは初めて見た。

「なあソコラ。これ、何枚頂いたんだ? 1枚だけか?」

「え……。ご、5枚だけど……」

嘘を言ってしまった。

本当の数を言ったら、ラーフェンがどうなってしまうのかわからなくて、怖かったから。

「ご、5枚!? これと同じものが5枚も!? 本当か、ソコラ!?」

「うん……」

「すごいな! キリス金貨5枚もあれば、なんだって買えるぞっ!? さすが、お貴族様だな! たった一晩でキリス金貨5枚だなんて!」

たった一晩……。

そうか、ラーフェンにとっては、寝て起きただけの一晩なんだ……。

わたしは急に体が冷えていくのを感じた。

「ラーフェン……」

「ソコラ。お貴族様に何をされても、僕はソコラのことが好きなことに変わりはないよ」

その言葉も、なんだかとても薄っぺらに思えてきた。

いまのラーフェンはわたしを見てくれているのだろうか。

わたしの持っているキリス金貨を見ているのではないだろうか。

もう、何もかも、わからない。

「どうした? ソコラ。ほら、泣かないでよ」

ラーフェンに抱きしめられ、キスをされる。

たった一晩。

たった一晩で、わたしはラーフェンのキスに、何も感じなくなっていた。