Vanguard of the Eternal Night

Four hundred and ninety-nine versus Karzal, part three.

「やられるか!!」

 俺は迫ってくるカルザルに対抗する為に、動き出す。

 そして、カルザルの振るう剣を弾き、一進一退の攻防を続ける。

 俺もカルザルもまだ本気を出していないけど、相手の隠し玉が分からない以上、うかつに動けない。

 ならば……。

「これはどうだ!!」

「むっ!?」

 俺は一旦距離を取ると、無詠唱でカルザルの四方から光の矢を放ちながら、カルザルへと向かう。

 カルザルは魔人化している……という事は光属性の魔法が有効なはず。

 でも、それだけでは倒す事は出来ないだろう。

 それを囮に隙を作って、斬りかかる!

「うぉぉぉおおおおお!!!」

 カルザルがローブに黒い魔力を纏わせ、光の矢を防いでいるところへ俺の剣が襲う。

 ……いけるか?