Vanguard of the Eternal Night
Four hundred and thirty-five versus Karzal itself, 19.
もしかしてゴルゾーラは……。
「心を闇に染められ堕天した」
「そんな……」
今まで黙って聞いていたシャーリーも驚き呟く。
まさかゴルゾーラが心を闇に染めた理由が母さんだったなんて……。
「私はそんなゴルゾーラ様をほっておけなくて行動を共にする事にした。それが誤った道だとしても一人で歩ます事は出来なかった」
「でもそれじゃーー」
「わかっている。でも、誰かが側にいるのと一人では違う。……まぁ二人を見てきたからほっておけなくてってのもあるが。私にはゴルゾーラ様を止める事は出来なかった。でも、手を合わせ話して分かった。ファラン様の息子である、貴方と貴方が選ばれたララ様の移し身のような貴方ならゴルゾーラ様を止める事が出来るだろう。大人の問題に子供を巻き込むのはどうかとは思うが頼むーー」
そう言葉を残すと、カルザルは光の粒子となって消えて行った。