Vanguard of the Eternal Night
444: The Lost Continent, Part Three.
「待ってたぞ」
俺達が人影から少し離れたところで神竜ルチアから降り、人影に近づくとその人物は口を開いた。
「おまえは……」
「ゴード・ザイール……いや、ゴルゾーラ・アイディールか」
俺が言葉に詰まると、代わりにウィルが言葉を代弁してくれる。
そう、そこにいたのはゴルゾーラ教の大司教として顔を合わせたゴード・ザイールではなかった。
ウィルはゴード・ザイールの顔を知っていたかは分からないが、目の前の人物から出るオーラは明らかに今までに見た事がないものだ。
それだけで別人だと分かるほどに。
「左様。私はゴルゾーラ・アイディールだ」
「父さんそっくり……」
俺が言葉に詰まったのはゴルゾーラ・アイディールの見た目がエターナル・ログで見た父さんにそっくりだからだ。
見た目だけじゃない、声までそっくり。
決定的に違うと言えるのは髪の色くらいだ。
「少し話をしよう」