Villainess’s Sweet Everyday
Chapter 1533
暫定的に懲罰房行きになってでも何とかしなければならない状態。ナショナリズムの追求は譲れない。私はモニタリングされている対象なのかもしれない。私の勘案している事項は無謬ということ、正解に着実に接近しつつある。不自然なことも散見され、並走する少女だって人間かどうかも怪しい。なるべく窓の外を見ないようにしてもっと危惧すべき問題点を探す。生彩を書いた敵役の次なる一手は何かしら。前髪をかき上げ、目を細める。マッドサイエンティストでも現れて自己紹介でも始めそうな流れだ。座席から立ち上がってみたが車内は特に変化なし。兵士の一人は酔ったのかビニール袋を顔の傍で開いている。