丸い鉄板の上で黄色い生地が焼かれていく。煙も些少立ち上っている。

 車で売って回るタイプのクレープ屋さんである。お、イチゴをスライスしたのとクリームを乗せ包んでいく。

 お客さんは喜んでお代を支払い歩き去る。

 うーん、美味しそう。口に入れたときの味と匂いを思い出したわ。

 とっても甘いんだけどやみつきになるのよね。

 クレープって不思議だわ。ああ、よだれがでそう……。

 やっぱり食べ歩きは良いわよね。しかもカルシラスト様と一緒なんですもの。

 また一人クレープを手に歩き去った。

 なかなか繁盛しているのね。辣腕、凄腕なのかしら?

 秘伝の味的な? 期待が膨らんできたわ。ああ、早く食べたい。