Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 130
カルシラスト様は気づいていない。
微妙にイラッとくるわね。なんて人なのかしら!
人のことを足蹴にするなんて……最低だわ。
そんな時、カルシラスト様が私の腰に手を回しステップを刻んだ。
私は「どうしたのですか?」と尋ねる。フラグなしだもの。
彼は「この前見た映画に急にダンスするシーンがあったのでつい……すみません」と口にした。
私はこう返す。ニッコリ悪役顔で。
「では続けましょう。一、二……はい!」
カルシラスト様は「わわわ」とリアクションしつつしっかりしたリズム感覚を披露。
一、二……三……はい、ターン。