Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 171
えと、二人は親しいのかしら? いや、そうじゃなきゃ……。
そこでその人がつれていたゴールデンレトリバーがリードを引き、離させ私のもとへ駆け寄ってきた。
ワフワフン。ワフワフン。よしよし。クーン。いい子ね。
私は見つめあう二人を気にしながらワンコをなでなで。
ワフワフン。まあ、お座りしたわ。この子私のことが気に入ったのかしら?
カルシラスト様は言う。笑顔で対応しながら。
「お久しぶりです。お元気でしたか?」
「ええ、まあ、海で日焼けしちゃったけど」
「確かに肌が焼けていますね。海とは羨ましい……」
「カルちゃんたらデート? やるわね。お姉さん妬けちゃうわ」