えと、二人は親しいのかしら? いや、そうじゃなきゃ……。

 そこでその人がつれていたゴールデンレトリバーがリードを引き、離させ私のもとへ駆け寄ってきた。

 ワフワフン。ワフワフン。よしよし。クーン。いい子ね。

 私は見つめあう二人を気にしながらワンコをなでなで。

 ワフワフン。まあ、お座りしたわ。この子私のことが気に入ったのかしら?

 カルシラスト様は言う。笑顔で対応しながら。

「お久しぶりです。お元気でしたか?」

「ええ、まあ、海で日焼けしちゃったけど」

「確かに肌が焼けていますね。海とは羨ましい……」

「カルちゃんたらデート? やるわね。お姉さん妬けちゃうわ」