「ちょっとそういうのは無しで……」

「カルちゃんたら昔は怖がりで夜にトイレに一人で行けなかったの」

 え? そうなんだ。カルシラスト様にも苦手なものが……。

 でも、二人が仲良しで羨ましいわ。私なんて……。

「マリカナ信じないでください! 決してそのようなことは……」

「あら、隠すことないじゃない。笑い話のひとつにはなるんだし」

「いえ、会話が弾むのはわかるのですが……他の話題でもねえ……」

「あ、私聞きたいです。カルシラスト様の子供の頃の逸話とかエピソードとか」

「あら、おねだりされちゃったわ。これは話すしかないわね」

「ちょっとカナダさん止めましょう!」