Villainess’s Sweet Everyday
Lesson 188
カナダ様は頬に片手を当て楽しげに笑った。いや、悲しいのかな……。
「そうね、一般論では……カルちゃんのお得意の」
「ではどうしたいのですか? 女優にでもなりますか?」
「それも悪くないわね。でももっとこうなにかを残したいわね……」
カルシラスト様は壮大な話に面食らった顔をした。豆鳩ね。
人って不思議ね。何でこんなに違うんだろう。
遺伝子的にはコンマ一パーセントしか違わないはずなのに。
「カルちゃんは夢や目標はないの? マリカナちゃんと結婚して王様になって終了?」
「いや、それは……あまりディープに勘案してこなかったから……」
「カルちゃんたら一変したのは外見だけかしら。内面も磨かなくちゃ」